VIXが19台に急低下しリスクオン全開。日経平均は週間+6.5%の急騰、NYダウも+3%で反発。EUR/USDとGBP/USDが全SMA上抜けに転換、クロス円は5ペアが上昇パーフェクトオーダー。一方WTI原油は-14%の急反落で95ドル台に。
日経平均は55,895円で週間+6.5%(+3,432円)の急騰。先週まで3週連続の低迷から一気に反発し、25日線(53,722円)・50日線(54,834円)をともに上回りました。レンジ内位置は69.0%と先週の44.0%から大幅改善。VIXの19台への急低下でリスクオンが加速し、円安の追い風もあって輸出関連株が買い戻された格好です。週間高値は56,425円をつけました。
NYダウは47,917ドルで週間+3.0%(+1,412ドル)。先週のレンジ内位置4.0%(100日間安値圏)から52.4%と中間水準まで一気に回復しました。25日線(46,686ドル)を上回り、50日線(47,999ドル)にほぼ到達。VIX低下と原油反落がセンチメント改善に寄与しました。ただし100日間高値の50,513ドルからはまだ-5.1%の距離があります。
米10年国債利回りは4.32%で週間ほぼ横ばい(+0.01ポイント)。先週の4.31%からほぼ変わらず、レンジ内位置は68.4%と中位やや上。25日線(4.29%)を上回っていますが、先週まで4.39〜4.44%に急上昇していた勢いは完全に一服。原油急落(-14%)がインフレ懸念を和らげ、利回りの上昇圧力が弱まっています。
VIX指数は19.23で着地し、週間-19.4%の急低下。先週の23.87から約20%改善し、5週ぶりに20を下回りました。25日線(25.25)を大きく下回り、レンジ内位置は26.7%と低位に。3月以降続いていた「25超の高警戒ゾーン」がようやく解消され、市場心理は「リスクオン」に明確にシフト。週間高値は28.0まで上昇する場面もありましたが、そこから急速に低下しました。
ビットコインは11,607,083円で週間+5.3%(+585,234円)。先週の+0.8%から大幅にペースアップし、25日線(11,035,625円)を明確に上回りました。50日線(10,920,663円)も上にあり、SMA5(11,344,760円)を上回る強い勢いです。レンジ内位置は36.0%とまだ下位ですが、リスクオン環境の改善を受けて底打ち感が強まっています。週間高値は11,676,715円をつけました。
イーサリアムは357,111円で週間+6.0%(+20,138円)とBTCを上回る反発。25日線(337,439円)・50日線(327,587円)をともに上回り、チャートの形は改善しています。週間高値は360,419円で、レンジ内位置は31.5%とまだ低位ですが、底打ちから回復フェーズに移行しつつあります。
WTI原油は95.63ドルで週間-14.3%(-15.91ドル)の急落。先週の111.54ドルから一気に100ドルの大台を割り込みました。週間高値117.63ドルから安値91.05ドルまで26ドル幅の乱高下で、ボラティリティの高さは異常。25日線(97.02ドル)を下回り、SMA25からの乖離率は-1.4%。ただしレンジ内位置は63.0%とまだ高めで、100日間高値119.48ドルの記憶は市場に残っています。地政学リスクの後退観測が原油の急落を招きましたが、再燃すれば100ドル復帰の可能性も。
金は4,771.0ドルで週間+2.6%(+119.5ドル)の続伸。25日線(4,773ドル)にほぼ到達し、3月の暴落からの回復が進んでいます。レンジ内位置は48.0%と中間付近まで戻しました。50日線(4,903ドル)はまだ上にあり、本格回復にはこの水準の突破が必要。100日間高値5,586ドルからは-14.6%で、暴落前の水準への回復には時間がかかりそうですが、底打ちの兆しは明確です。
銀は76.03ドルで週間+4.5%(+3.29ドル)。25日線(75.94ドル)をわずかに上回り、暴落後初めてSMA回復の兆しを見せました。レンジ内位置は38.1%で先週の33.7%から改善。ただし50日線(79.57ドル)はまだ上にあり、100日間高値121.3ドルからの下落幅は依然として大きい状態です。
白金は2,055.3ドルで週間+4.7%(+91.5ドル)。25日線(2,015ドル)を上回り、2,000ドルの大台を維持する形に。レンジ内位置は40.8%と先週の34.0%から改善。ただし50日線(2,087ドル)はまだ上にあり、100日間高値2,852ドルからは-28%の下落。貴金属3品目すべてが25日線近辺まで回復したのは好材料ですが、上昇トレンドの回復には50日線の突破が必要です。
上海総合は週間始値3,928から高値3,995・安値3,871のレンジで推移。終値データは未確定ですが、4,000ポイント割れの水準で方向感に乏しい展開が続いています。インドSENSEX(76,632ポイント)は週間+4.8%(+3,497ポイント)の急反発。先週まで100日安値圏に沈んでいたところから、25日線(75,819)を上回りました。レンジ内位置は34.8%と先週の12.1%から大幅改善。グローバルなリスクオンの恩恵を受けた格好です。
チャートをざっくり3グループに分けると——
🟢 上昇トレンドが続いている:USD/JPY・EUR/JPY・GBP/JPY・AUD/JPY・CHF/JPY(5ペア同時パーフェクトオーダー)、EUR/USD・GBP/USD(全SMA上抜け転換)、AUD/USD、日経平均(+6.5%)、NYダウ(+3%)、BTC・ETH、インドSENSEX
🔴 下降トレンドが続いている:WTI原油(-14%急落)、EUR/AUD(下降PO継続)
🟡 方向感を探っている:NZD/USD、USD/CAD、USD/CHF、EUR/CHF、金・銀・白金(25日線近辺で底固め)、上海総合、米10年利回り
ひと言でまとめると、「リスクオン大転換──VIX19台・日経+6.5%・原油急落の三拍子」という週でした。VIXが5週ぶりに20を下回り、株式・暗号資産・FXのリスク資産に一斉に資金が戻りました。来週は米CPIと小売売上高が焦点。原油急落のインフレ鎮静化効果がデータに表れるかが注目です。
ドル円は159.272円で週間-0.2%のほぼ横ばい。先週の160円台から反落した水準で膠着しています。移動平均線は25日線(159.05円)→50日線(157.26円)→100日線(156.81円)→200日線(153.04円)と下から順に並ぶ上昇パーフェクトオーダーが継続中で、4本のSMAすべてを上回っています。ただし25日線との乖離率はわずか+0.1%まで縮小しており、25日線との攻防が近づいています。SMA200との乖離率は+4.1%で、過熱感は先週の+4.6%からさらに後退。
クロス円は先週のSMA25割れから一転、4ペアすべてが全SMAを上回る強い形に復帰しました。特筆すべきはEUR/JPY(186.73円、週間+1.6%)とGBP/JPY(214.38円、週間+1.8%)がともに上昇パーフェクトオーダーを形成したこと。EUR/JPYは75日間高値を更新しています。AUD/JPY(112.49円、週間+2.3%)とCHF/JPY(201.86円、週間+1.2%)も引き続きパーフェクトオーダーを維持。ドル円を含めるとクロス円5ペアすべてがパーフェクトオーダーという、非常に強い円安の構図です。
EUR/USDは1.1727で週間+1.8%の急反発。3月中旬以来続いていた「全SMA下」の弱い形から一転、4本の移動平均線すべてを上抜けました。25日線(1.1560)・50日線(1.1677)・100日線(1.1688)・200日線(1.1674)のすべてが価格の下に位置し、SMA25からの乖離率は+1.5%と強い勢い。SMA配列は混在(50日線が25日線より上)でパーフェクトオーダーには至っていませんが、チャートの形は劇的に改善しました。先週の全SMA下(1.1522)からの大転換です。
GBP/USDは1.3462で週間+2.0%の大幅反発。先週の75日間安値更新(1.3161)から一気に切り返し、4本のSMAすべてを上抜けました。25日線(1.3329)・50日線(1.3438)・100日線(1.3422)・200日線(1.3416)が1.33〜1.34台に密集しているため、この一帯が今後のサポートゾーンとして機能しそうです。SMA配列は混在ですが、先週の「75日安値更新」から「全SMA上」への急転換はインパクトがあります。
AUD/USD(0.7063)は週間+2.4%で4本のSMAすべてを上回る形に復帰しました。SMA配列は混在(50日線が25日線の上)ですが、価格がSMA25(0.6997)・SMA50(0.7025)の上にあるのは先週からの大きな改善です。NZD/USD(0.5839)も週間+2.6%と急反発し、先週の75日間安値圏から離脱。ただしSMA25(0.5810)のみ上回っている状態で、SMA50(0.5901)・SMA100(0.5844)・SMA200(0.5850)はまだ上にあり、完全な回復には至っていません。
先週までのドル高が一服。USD/CAD(1.3836)は週間-0.8%と反落しましたが、4本のSMAすべてを上回る形は維持しています。USD/CHF(0.7887)は週間-1.3%と下落し、25日線(0.7903)・100日線(0.7887)を割り込みました。先週の「全SMA上」から後退しており、ドル対CHFでは弱含みです。EUR/CHF(0.9248)は週間+0.4%と堅調で、25日線(0.9135)・50日線(0.9131)・100日線(0.9217)の3本を上回りましたが、200日線(0.9272)がまだ上に残っており、下降パーフェクトオーダーからの脱却はあと一歩です。
EUR/GBP(0.8708)は週間-0.3%の小幅安。先週全SMAを上抜けた勢いは続かず、SMA100(0.8708)近辺で足踏みしています。CAD/JPY(115.05円)は週間+0.5%の小幅高で全SMA上に位置していますが、25日線(115.47円)を下回っており、SMA配列は上昇パーフェクトオーダーながら価格はSMA25の下にある微妙な形です。EUR/AUD(1.6585)は25日線(1.6521)を上回っていますが、50日線以上のSMAはすべて上にあり、下降パーフェクトオーダーが継続中。AUD優位の構図は変わりません。