景気が良いときに買い、悪いときに売る──これは人間の自然な感情ですが、株式市場ではまったく逆の行動が利益を生みます。景気サイクルと株価の時間差を理解し、合理的な投資判断を身につけましょう。
この格言を理解するための最も重要なポイントは、 株式市場は実体経済の半年〜1年先を織り込んで動くということです。 つまり、「今」好景気だから株を買うのでは遅すぎるのです。
景気は「回復 → 好況 → 後退 → 不況」の4つの局面を繰り返します。株価はこのサイクルに先行して動きます。
景気は最悪
→ 株価はすでに底打ち
🟢 買い場
景気が持ち直す
→ 株価は上昇中
🔵 保有継続
景気は絶好調
→ 株価はすでに天井圏
🟡 利確検討
景気が悪化し始める
→ 株価は下落中
🔴 次の買い場を待つ
景気の現在地を把握するために、以下の指標をチェックする習慣をつけましょう。
| 指標 | 見方 | 株価との関係 |
|---|---|---|
| 景気動向指数(CI先行) | 3ヶ月連続低下は景気後退の兆候 | 先行指数の低下開始が株価天井の目安 |
| 日銀短観(業況判断DI) | DIが高水準から低下に転じたら要注意 | DI悪化の初期段階で株価は調整開始 |
| 失業率 | 失業率が底を打ったら景気ピークの兆候 | 失業率上昇開始は株価にとって弱気材料 |
| 長短金利差(イールドカーブ) | 逆イールド(長短金利逆転)は景気後退の前兆 | 逆イールド発生の12〜18ヶ月後に景気後退が多い |
| PMI(購買担当者景気指数) | 50を下回ると景気縮小を示唆 | PMI低下トレンドは株価の重しになりやすい |
不景気で買うには、好景気のうちに利益確定してキャッシュポジションを高めておく必要があります。「売り時」を意識することが「買い時」の準備です。
不景気の底を正確に当てることは誰にもできません。3回〜5回に分けてエントリーし、平均取得単価を下げていく戦略が現実的です。
不景気では多くの企業の業績が悪化します。大切なのは一時的に業績が悪くても財務基盤がしっかりしていて、景気回復時に業績が戻る企業を選ぶことです。
不景気の底では「もっと下がる」「回復には何年もかかる」といった悲観論が溢れます。これは過去のすべての不景気で繰り返されてきたパターンです。