カナダドル(CAD)が強弱指数+0.3826で前週2位から首位に浮上。英ポンド(GBP)が5位から2位に3ランク急上昇し、前週2週連続最弱だった米ドル(USD)が3位に大逆転しました。一方で前週首位の豪ドル(AUD)は5位に4ランク急落、スイスフラン(CHF)も3位から7位に転落。円(JPY)が最弱に沈み、振り子相場の再加速とともに「北米・英国 強 vs アジア・欧州大陸 弱」の構図が鮮明となりました。
| 順位 | 通貨 | 強弱指数 | 前週 | 可視化 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 🇨🇦 CAD | +0.3826 | 2位 → | |
| 2 | 🇬🇧 GBP | +0.2936 | 5位 ⬆ | |
| 3 | 🇺🇸 USD | +0.1879 | 8位 ⬆ | |
| 4 | 🇳🇿 NZD | +0.1320 | 4位 → | |
| 5 | 🇦🇺 AUD | -0.1372 | 1位 ⬇ | |
| 6 | 🇪🇺 EUR | -0.2351 | 7位 → | |
| 7 | 🇨🇭 CHF | -0.2589 | 3位 ⬇ | |
| 8 | 🇯🇵 JPY | -0.3649 | 6位 ⬇ |
| 順位 | ペア | 変化率 | 方向 |
|---|---|---|---|
| 1 | GBP/JPY | +0.597% | GBP強 / JPY最弱 |
| 2 | CAD/CHF | +0.580% | CAD首位 / CHF急落 |
| 3 | GBP/CHF | +0.523% | GBP強 / CHF急落 |
| 4 | USD/JPY | +0.477% | USD大逆転 / JPY最弱 |
| 5 | USD/CHF | +0.389% | USD回復 / CHF弱 |
| 順位 | ペア | 変化率 | 方向 |
|---|---|---|---|
| 最下位 | JPY/CAD | -0.609% | JPY最弱 / CAD首位 |
| -2 | EUR/CAD | -0.551% | EUR弱 / CAD首位 |
| -3 | AUD/CAD | -0.479% | AUD急落 / CAD首位 |
前週「振り子が止まりつつある」と分析しましたが、今週はまさにその予測を裏切る展開となりました。前週首位のAUDが5位に急落、前週最弱のUSDが3位に大逆転。CHFも3位から7位へ4ランク急落し、「毎週主役が変わる」振り子相場が再び加速しています。前週2週連続で固定されていた「AUD首位・USD最弱」の構図が一週で完全に崩壊したことは、現在のFX市場がいかに短期的なセンチメントに支配されているかを示しています。
前週まで2週連続-13%の急落で84ドル台まで沈んでいたWTI原油が、今週は+13%と急反発し95ドル台を回復しました。この原油の急騰がCADの首位浮上を後押し。前週は「原油安でもCAD高」という逆説的な状況でしたが、今週は原油高とCAD高が正常に連動しており、CADの強さに裏付けが加わった形です。USD/CADが-0.186%とドルに対してもカナダドル高が進みました。
JPYが前週6位から最弱(8位)に転落しました。強弱指数-0.3649は8通貨中最低であり、GBP/JPY(+0.597%)、USD/JPY(+0.477%)、EUR/JPY(+0.117%)と主要通貨に対して全面安。VIXが18台で安定し日経平均が100日間の最高値圏に達するリスクオン環境では、安全通貨としての円の需要が低下しています。さらに日銀の金融政策据え置き観測も円売りを後押ししました。
前週2位(+0.4502)から1位に浮上し、2週連続で上位をキープする安定ぶり。強弱指数+0.3826は前週から縮小したものの、BOTTOM3がすべてX/CAD(JPY/CAD -0.609%、EUR/CAD -0.551%、AUD/CAD -0.479%)であることから、弱い通貨に対して幅広く優位を保っています。WTI原油の+13%急反発が最大の追い風であり、「原油安でもCAD高」だった前週とは異なり、今週はファンダメンタルズに裏付けされた首位です。CAD/CHF(+0.580%)、CAD/NZD(+0.195%)とクロスペアでも堅調。
前週5位(-0.2766)から2位に3ランク急上昇し、マイナス圏からプラス圏に復帰。GBP/JPY(+0.597%)が今週全28ペア中最大の上昇率を記録し、GBP/CHF(+0.523%)、GBP/AUD(+0.322%)、GBP/NZD(+0.123%)と広範な通貨に対して優位を示しました。EUR/GBP(-0.470%)ではポンドがユーロに対して大幅に上昇しており、欧州通貨内での独り勝ちが鮮明です。BOE(イングランド銀行)の利下げ慎重姿勢と英国経済指標の底堅さがポンドの回復を支えました。
前週まで2週連続最弱(8位)だった米ドルが、今週は3位に5ランク大逆転。振り子相場の典型パターンが再現された格好です。USD/JPY(+0.477%)、USD/CHF(+0.389%)、USD/EUR(+0.365%)、USD/AUD(+0.285%)と安全通貨・欧州通貨に対して幅広く上昇。一方でUSD/CAD(-0.186%)、USD/GBP(-0.098%)と上位2通貨には劣後しており、「全方位型のドル高」には至っていません。原油急反発に伴うインフレ再燃懸念がFRBの利下げ期待を後退させ、ドルの反発につながったと見られます。
前週と同じ4位を維持。強弱指数は+0.0879から+0.1320にやや改善しました。プラス圏を2週連続で維持しており、以前の激しい乱高下(1位→8位→1位→4位)からは落ち着きを取り戻しつつあります。AUD/NZD(-0.213%)でNZDがAUDに対して優位を保った一方、CHF/NZD(-0.345%)、EUR/NZD(-0.328%)と安全通貨・ユーロに対してはNZD高が進行。GBP/NZD(+0.123%)ではポンドに劣後しました。
前週まで2週連続首位だったAUDが、今週は5位に4ランク急落。振り子パターンが再び発動した形です。強弱指数も+0.9043から-0.1372へとマイナス圏に転落。AUD/CAD(-0.479%)、EUR/AUD(-0.073%)、GBP/AUD(+0.322%)と上位通貨に対して全面的に劣後しました。一方でAUD/CHF(+0.073%)、JPY/AUD(-0.193%)では安全通貨に対して優位を保っており、「完全な弱さ」ではなく中位ポジションでの調整と評価できます。
前週7位(-0.3828)から6位にわずかに回復しましたが、依然としてマイナス圏(-0.2351)にとどまっています。EUR/GBP(-0.470%)では今週全28ペア中有数の下落率を記録し、同じ欧州通貨のGBP・CHFとの差が拡大。EUR/CAD(-0.551%)、EUR/NZD(-0.328%)と商品通貨に対しても劣後が続いています。ECBの追加利下げ観測と欧州景気の停滞懸念が引き続きユーロの重しとなっており、2週連続のマイナス圏定着は下降トレンドの固定化リスクを示唆しています。
前週3位(+0.2755)から7位に4ランク急落し、振り子パターンの犠牲者に。CAD/CHF(+0.580%)、GBP/CHF(+0.523%)、USD/CHF(+0.389%)と上位3通貨に対して大幅に売られました。リスクオン環境でのVIX18台安定が安全通貨としてのCHFの需要を減退させており、JPY(8位)とともに「安全通貨の全面安」が今週の構図です。EUR/CHF(+0.024%)はほぼ横ばいで、ユーロとスイスフランが同程度の弱さを示しています。
前週6位(-0.2850)から最弱(8位)に転落。強弱指数-0.3649は8通貨中最低であり、GBP/JPY(+0.597%)、USD/JPY(+0.477%)、EUR/JPY(+0.117%)と主要通貨に対して全面安の展開。JPY/CAD(-0.609%)が今週全28ペア中最大の下落率を記録し、「円の一人負け」の構図が鮮明です。日経平均がレンジ内97.4%の超高値圏に達するリスクオン環境下では円売りが加速しやすく、日銀の利上げ観測後退も重しとなっています。
CAD(1位+0.3826)とUSD(3位+0.1879)がそろって上位に並び、北米通貨が今週の最強グループを形成しました。前週はUSD(8位)とCAD(2位)で指数差が1.22ポイントもありましたが、今週は0.19ポイントまで収束。USDの5ランク大逆転によって「北米二極化」が解消され、北米通貨全体の強さとして表れています。USD/CADは-0.186%と小幅にカナダドル高ですが、両者のギャップは大幅に縮小しました。
GBP(2位+0.2936)が単独プラス圏で欧州通貨の中で独り勝ち。EUR(6位-0.2351)とCHF(7位-0.2589)はともにマイナス圏に沈み、前週のCHF(3位)から一転して「弱い欧州」側に転落しました。EUR/GBP(-0.470%)は今週有数の下落幅を記録し、ポンドのユーロに対する優位が鮮明です。GBP/CHF(+0.523%)もポンドの一方的な強さを示しており、BOEの利下げ慎重姿勢がECB・SNBとの金融政策格差として意識されています。
JPY(8位-0.3649)が最弱に沈み、AUD(5位-0.1372)もマイナス圏に転落。NZD(4位+0.1320)だけがかろうじてプラス圏を維持していますが、グループ全体としては弱い方に傾いています。前週はAUD首位・NZD4位で商品通貨の強さが際立っていましたが、今週はAUDが急落してグループの重しに。「アジア太平洋 vs 北米・英国」という構図が鮮明であり、リスクオン環境下でも地域による強弱の差別化が進んでいます。