金が週間-11%、銀-16%と貴金属市場が暴落。NYダウは100日間安値圏に沈み、米10年利回りは4.39%へ急上昇。ドル円は上昇パーフェクトオーダーを形成し159円台を維持しています。
日経平均は53,373円で週間-2.0%(-1,080円)。先週の-3.2%に続く2週連続の大幅下落となりました。25日線(55,949円)・50日線(54,782円)をいずれも下回っており、100日間のレンジ内位置は46.3%と中間を割り込みました。100日間高値59,332円からは約6,000円の下落です。チャート上は明確な調整トレンドに入っており、VIX高止まりと米金利上昇が重石になっています。
NYダウは45,577ドルで週間-2.1%(-981ドル)。100日間のレンジ内位置がわずか4.0%と、ほぼ100日間の最安値水準に到達しました。週間安値の45,369ドルは100日間安値そのものです。25日線(48,125ドル)から-5.3%、50日線(48,743ドル)から-6.5%の大幅乖離で、下降トレンドが加速しています。原油高によるインフレ再燃懸念と、米10年利回りの4.39%への急上昇が株式市場を直撃した形です。
米10年国債利回りは4.39%に急上昇し、100日間高値(4.39%)に到達。レンジ内位置は99.3%とほぼ天井圏です。25日線(4.13%)を大きく上回っており、先週の4.28%からさらに加速しました。原油高に伴うインフレ懸念が主因で、「景気悪化(株安)なのに金利が上がる」という、市場にとって最も厄介な「悪い金利上昇」の構図が鮮明になっています。
VIX指数(市場参加者がどれくらい不安を感じているかを示す指数)は26.78で着地。週間では-1.5%とほぼ横ばいですが、週間高値は29.28まで跳ね上がる場面がありました。25日線(22.69)を大きく上回る水準が3週連続で続いており、「高警戒」状態が常態化しつつあります。貴金属の暴落や株式の下落が続く中、リスク回避の姿勢が強まっています。
ビットコインは11,266,105円で週間-3.0%(-348,400円)。先週の+4.3%の反発から一転して再下落となりました。週間高値は12,113,311円をつけましたが、そこから約85万円下落して着地。25日線(10,962,649円)は上回っているものの、50日線(10,925,433円)近辺での攻防が続いており、100日間レンジの30.4%と低位に位置しています。100日間高値の15,514,429円からは27%超の下落です。
イーサリアムは343,399円で週間-1.2%の小幅安。BTCほどの下落幅ではなく、25日線(325,786円)の上を維持しています。ただし週間高値は379,323円から大きく失速しており、50日線(323,842円)の近辺まで押し戻される展開も想定されます。100日間レンジの26.3%と下位にとどまっています。
WTI原油は98.09ドルで週間-0.6%とほぼ横ばい。先週の急騰(+8.6%)からの調整は限定的で、100ドル近辺での高止まりが続いています。25日線(79.41ドル)との乖離率は+23.5%と依然として大きく、テクニカル的な「買われ過ぎ」状態が継続中。週間高値102.44ドルから安値91.96ドルまで10ドル幅の振れがあり、ボラティリティは非常に高い状態です。
金は4,492.0ドルで週間-11.1%(-560.5ドル)の歴史的暴落。5,001ドルの週初から一気に500ドル以上を失いました。25日線(5,050ドル)を大きく下回り、50日線(4,950ドル)も割り込んでいます。100日間レンジの34.6%まで急落し、チャートの形は一変しました。米10年利回りの4.39%への急上昇が「金利のつかない金」の魅力を大きく損なった形で、投機的なロングポジションの巻き戻し(損切り売り)が連鎖した可能性があります。
銀は67.81ドルで週間-16.2%(-13.1ドル)と、金を大幅に上回る暴落。週間安値は67.00ドルをつけ、25日線(82.08ドル)から-17.4%という凄まじい乖離です。100日間レンジの29.1%まで急落しており、100日間高値121.3ドルからの下落率は44%に達しています。金よりもボラティリティが大きい銀の特性がネガティブ方向に炸裂した形です。
白金は1,920.1ドルで週間-5.7%。先週の-4.7%に続く2週連続の大幅下落で、2,000ドルの大台を割り込みました。25日線(2,137ドル)・50日線(2,230ドル)を大きく下回っており、100日間高値の2,852ドルからは-32.7%の下落です。貴金属全般の暴落に巻き込まれた形で、自動車触媒などの実需面からの下支えも効いていません。
上海総合(3,957ポイント)は週間-3.4%と急落し、4,000ポイントの大台を割り込みました。25日線(4,104)・50日線(4,103)を大きく下回り、100日間レンジの37.0%まで低下。先週まで小動きだった上海が一気に崩れた格好です。インドSENSEX(74,533ポイント)は週間-0.04%とほぼ横ばい。先週の-5.5%急落からは下げ止まりましたが、レンジ内位置は4.8%と100日間のほぼ最安値圏で、25日線(79,531)との乖離は-6.3%と依然として大きい状態です。
チャートをざっくり3グループに分けると——
🟢 上昇トレンドが続いている:USD/JPY(パーフェクトオーダー形成)、AUD/JPY、CHF/JPY、CAD/JPY、WTI原油、米10年利回り
🔴 下降トレンドが続いている:金(-11%暴落)、銀(-16%暴落)、白金、NYダウ(100日安値圏)、EUR/USD、GBP/USD、EUR/CHF、上海総合、インドSENSEX
🟡 方向感を探っている:日経平均、EUR/JPY、GBP/JPY、AUD/USD、NZD/USD、BTC、ETH
ひと言でまとめると、「貴金属暴落と金利急騰──リスク資産総崩れ」という週でした。金-11%・銀-16%の暴落は、原油高→インフレ懸念→金利急騰→金売りという連鎖の結果です。来週はFRB高官の発言と原油動向が最大の焦点。VIXが25超で常態化する中、引き続き守りの姿勢が重要です。
ドル円は159.215円で週を終え、先週の159.7円台からはわずかに反落(週間-0.3%)しましたが、159円台をしっかりキープ。注目すべきは移動平均線の配列で、25日線(156.87円)→50日線(156.54円)→100日線(156.06円)→200日線(151.95円)と下から順にきれいに並ぶ上昇パーフェクトオーダーが完成しました。先週は50日線が25日線より上で「混在」でしたが、25日線が50日線を上抜けた形です。SMA200との乖離率は+4.8%で過熱感はやや後退しています。
クロス円は今週、4ペアとも全移動平均線を上回る強い形に改善しました。AUD/JPY(111.81円)とCHF/JPY(202.05円)は引き続き上昇パーフェクトオーダーを維持。EUR/JPY(184.23円)は先週の25日線・50日線割れから回復し、週間+1.0%の上昇で4本すべてを上回りました(SMA配列は混在)。GBP/JPY(212.38円)も全SMAの上に位置していますが、50日線(211.34円)との乖離は小さく、SMA配列は混在です。円安の追い風がクロス円全体を押し上げた格好です。
先週の1.1419から1.1574まで週間+1.4%の反発を見せましたが、依然として4本の移動平均線すべてを下回っています。25日線(1.1672)・50日線(1.1730)・100日線(1.1686)・200日線(1.1676)がいずれも上に壁として控えており、チャートの形は厳しい。乖離率はSMA25で-0.8%、SMA50で-1.3%と先週の-2.7%からは縮小しており、「売られ過ぎ」の修正が入った段階です。本格的な反転には4本のSMAを上抜ける必要があり、まだ道のりは長い形。
GBP/USDは1.3341で週間+0.9%の小幅反発。EUR/USDと同様に4本のSMAをすべて下回っています。25日線(1.3427)・50日線(1.3503)・100日線(1.3394)・200日線(1.3436)が1.34台に密集しており、この水準を一気に突破するのは容易ではありません。75日間安値の1.3221からは反発していますが、戻りの勢いは限定的です。
AUD/USD(0.7024)は週間+0.6%の小幅高。25日線(0.7067)を下回っているものの、50日線(0.6980)・100日線(0.6786)・200日線(0.6662)は下に位置しており、SMA配列は上昇パーフェクトオーダーを維持しています。中長期の上昇構造は崩れていません。NZD/USD(0.5833)は週間+1.0%の反発で100日線(0.5829)をわずかに上回りましたが、25日線(0.5928)・50日線(0.5927)・200日線(0.5870)はまだ上に位置。SMA配列は混在で方向感が出にくい状態です。
EUR/CHF(0.9115)は週間+0.9%と反発し、25日線(0.9083)を上抜けました。ただし50日線(0.9152)・100日線(0.9230)・200日線(0.9286)はまだ上にあり、SMA配列は下降パーフェクトオーダーが継続中。CHF強の大きな流れは変わっていません。USD/CHF(0.7878)は週間-0.4%と小幅反落し、25日線(0.7783)・50日線(0.7803)の上を維持していますが、100日線(0.7900)と200日線(0.7954)が上で壁になっています。USD/CAD(1.3722)はほぼ横ばい(週間+0.06%)で、100日線(1.3801)・200日線(1.3800)の手前で足踏みしています。
EUR/GBP(0.8671)は4本のSMAをすべて下回っていますが、SMAとの乖離は小さく(最大-0.6%)、方向感の乏しいレンジ内の動き。CAD/JPY(116.00円)は全SMAを上回る上昇パーフェクトオーダーを維持していますが、週間-0.3%と小幅反落。円安の恩恵はあるものの、原油高の一服でCADの勢いがやや鈍っています。EUR/AUD(1.6470)は4本のSMAをすべて下回る下降パーフェクトオーダーが継続中で、AUDの相対的な強さが際立つ構図です。