ドル円が160円台に到達し上昇パーフェクトオーダーが継続──介入警戒ゾーンに突入。VIXは31台に急騰し、NYダウはレンジ内位置1.9%とほぼ100日間の最安値。WTI原油は99ドル台で100ドル大台目前です。
日経平均は53,373円でほぼ横ばい(週間+0.001%)。先週の53,373円と同水準で着地しました。25日線(55,125円)・50日線(54,850円)を2週連続で下回っており、100日間レンジ内位置は46.3%と中間をやや下回る水準にとどまっています。週間高値は54,176円まで戻す場面がありましたが、50日線を回復できずに押し戻された格好。週間安値は50,689円まで急落する場面もあり、下方向へのボラティリティの大きさが目立ちます。
NYダウは45,167ドルで週間-0.9%(-411ドル)。100日間のレンジ内位置はわずか1.9%と、先週の4.0%からさらに低下し、ほぼ100日間の最安値水準です。週間安値の45,063ドルが100日間安値そのもの。25日線(47,412ドル)から-4.7%、50日線(48,407ドル)から-6.7%の大幅な乖離が続いており、下降トレンドが止まる兆候がありません。原油高とVIX急騰が株式市場を圧迫し続けています。
米10年国債利回りは4.44%で、先週の4.39%からさらに上昇。100日間高値(4.48%)に接近し、レンジ内位置は91.7%と高水準が続いています。25日線(4.19%)・50日線(4.19%)を大きく上回っており、「悪い金利上昇」の構図が定着しつつあります。原油高によるインフレ懸念がなかなか後退せず、債券売り(=金利上昇)が続く展開です。
VIX指数(市場参加者がどれくらい不安を感じているかを示す指数)は31.05で着地し、週間+16%の急騰。先週の26.78から一気に30台を突破しました。週間高値は31.65まで跳ね上がっています。25日線(24.17)を大幅に上回る水準が4週連続で続いており、「高警戒」状態から「最大警戒」水準に悪化。100日間レンジ内位置は80.6%です。
ビットコインは10,695,359円で週間-4.8%(-543,619円)。先週の-3.0%に続く3週連続の下落で、100日間レンジ内位置は21.0%まで低下しました。25日線(11,125,624円)を下回り、50日線(10,811,133円)も割り込んでいます。100日間高値の15,514,429円からは31%超の下落。週間安値は10,508,594円で、1,000万円の大台が意識されます。リスクオフの環境下で「デジタルゴールド」としての側面よりも「リスク資産」としての売りが優勢です。
イーサリアムは324,196円で週間-5.0%。BTCと同様に下落が加速し、25日線(333,304円)を下回りました。50日線(320,852円)はわずかに上回っていますが、レンジ内位置は19.0%と100日間のかなり低い位置にあります。100日間高値537,680円からは40%近い下落で、暗号資産全体の弱さが際立っています。
WTI原油は99.64ドルで週間+1.3%の小幅上昇。先週の98ドル台からじわじわと100ドルの大台に迫っています。週間高値は101.67ドルで一時100ドル超え。25日線(85.09ドル)との乖離率は+17.1%と依然として「買われ過ぎ」の領域にあります。週間安値84.37ドルまで急落する場面もあり、ボラティリティは引き続き非常に高い状態。100日間レンジ内位置は69.2%と上位にあり、インフレ・金利上昇の主因として市場全体に影響を与え続けています。
金は4,492.0ドルで週間-1.7%(-78.4ドル)。先週の-11%暴落からの反発はなく、むしろさらに小幅安。25日線(4,946ドル)・50日線(4,941ドル)を大きく下回ったまま、100日間レンジ内位置は34.0%にとどまっています。100日間高値5,586ドルからは-19.6%の下落で、先々週の5,000ドル大台からわずか2週間で1,100ドル近くを失いました。米金利の4.44%が重く、「金利のつかない金」の魅力が薄れた状態が続いています。
銀は69.54ドルでほぼ横ばい(週間+0.3%)。先週の-16%暴落からの反発は限定的で、25日線(80.52ドル)から-13.6%、50日線(84.19ドル)から-17.4%と凄まじい下方乖離が続いています。100日間レンジ内位置は30.5%で下位圏。100日間高値121.3ドルからは43%の下落と、金以上にダメージが大きい状態です。週間高値73.17ドルまで反発する場面はありましたが、買いは続きませんでした。
白金は1,870.6ドルで週間-5.1%。先週の-5.7%、その前の-4.7%に続く3週連続の大幅下落です。25日線(2,098ドル)・50日線(2,188ドル)を大きく下回り、100日間高値の2,852ドルからは-34.4%の暴落。レンジ内位置は27.1%で貴金属3品目すべてが100日間の下位1/3に沈んでいます。貴金属全般の売りが止まらない展開で、実需面からの下支えも効いていません。
上海総合(3,914ポイント)は週間-1.1%と続落し、先週割り込んだ4,000ポイントの回復には遠い状態。25日線(4,058)・50日線(4,087)を大きく下回り、レンジ内位置は29.6%。100日間安値3,795ポイントが意識される水準です。インドSENSEX(73,583ポイント)は週間-0.8%。レンジ内位置は7.5%と100日間のほぼ最安値圏で、25日線(78,032)との乖離が-5.7%まで拡大。新興国株式全体がリスクオフの逆風にさらされています。
チャートをざっくり3グループに分けると——
🟢 上昇トレンドが続いている:USD/JPY(160円台到達)、GBP/JPY、CAD/JPY、USD/CAD、USD/CHF、WTI原油、米10年利回り
🔴 下降トレンドが続いている:金(暴落後の底ばい)、銀、白金、NYダウ(レンジ1.9%)、EUR/USD、GBP/USD、NZD/USD、上海総合、インドSENSEX、BTC、ETH
🟡 方向感を探っている:日経平均、EUR/JPY、AUD/JPY、CHF/JPY、AUD/USD、EUR/CHF、EUR/GBP
ひと言でまとめると、「ドル高加速・VIX31台──リスクオフが深刻化」という週でした。ドル円160円は介入警戒ゾーン、NYダウはレンジ1.9%の危険水域、VIXは30超のパニック圏。原油高→インフレ→金利上昇→株安・貴金属安の悪循環が続いており、来週は月末のリバランスフローと当局発言に注目です。
ドル円は160.266円で週を終え、先週の159.2円台から+0.66%の上昇。週間高値160.414円は75日間高値を更新し、ついに160円の大台に到達しました。移動平均線は25日線(157.86円)→50日線(156.58円)→100日線(156.32円)→200日線(152.32円)と下から順にきれいに並ぶ上昇パーフェクトオーダーが先週に引き続き継続中。SMA200との乖離率は+5.2%で先週の+4.8%からさらに拡大しており、ドル高・円安の勢いが加速しています。160円台は過去に介入が実施された水準であり、当局の動きに警戒が必要です。
クロス円は今週、ペアによって動きが分かれました。GBP/JPY(212.50円)は25日線(211.41円)→50日線(211.34円)→100日線(209.55円)→200日線(204.55円)のパーフェクトオーダーを維持し、ドル円と並ぶ強さ。EUR/JPY(184.41円)は全4本のSMAを上回っていますが、25日線(183.44円)が50日線(183.54円)の下にあるため、SMA配列は混在です。一方、AUD/JPY(110.13円)は週間-1.5%と下落し、25日線(111.27円)を割り込みました。50日線(109.73円)は辛うじて上回っています。CHF/JPY(200.61円)も週間-0.7%で、25日線(201.81円)・50日線(200.90円)の下に沈みました。先週まで強かったAUD/JPY・CHF/JPYに調整が入った形です。
EUR/USDは1.1511で週間-0.54%の続落。先週の1.1574からさらに下げ、4本のSMAをすべて下回る展開が続いています。25日線(1.1622)・50日線(1.1724)・100日線(1.1687)・200日線(1.1677)が1.16〜1.17台に密集しており、上値の壁は厚い。乖離率はSMA25で-0.95%、SMA50で-1.8%と先週の-0.8%・-1.3%から拡大しており、ドル高の圧力が継続中です。75日間安値の1.1414が視野に入りつつあります。
GBP/USDは1.3261で週間-0.6%。4本のSMAをすべて下回り、EUR/USDと同じくドル高に押された形です。25日線(1.3394)・100日線(1.3407)・200日線(1.3432)・50日線(1.3500)が1.34〜1.35に集中しており、この壁を突破するのは容易ではありません。今週安値の1.3258は75日間安値(1.3221)にほぼ到達する水準で、下値サポートが試されています。
AUD/USD(0.6876)は週間-2.1%の大幅下落。25日線(0.7050)・50日線(0.7009)をいずれも下回り、先週まで維持していた50日線の上を失いました。ただし100日線(0.6807)・200日線(0.6674)は下に位置しており、SMAの配列(25>50>100>200)自体は上昇パーフェクトオーダーを保っています。「価格が上から突き抜けてきた」段階で、中長期の構造がすぐに崩れたわけではありません。NZD/USD(0.5747)は週間-1.5%で全4本のSMAを下回る弱い形が継続。75日間安値の0.5714に迫っており、底割れリスクが高まっています。
USD/CAD(1.3892)は週間+1.2%と大幅上昇し、4本のSMAをすべて上回りました。75日間高値(1.3929)にあと0.3%まで迫る勢いで、ドル高の象徴的な動きです。USD/CHF(0.7987)も週間+1.4%と上昇し全SMAの上に。75日間高値(0.8041)が視野に入っています。EUR/CHF(0.9193)は週間+0.85%の上昇で25日線(0.9088)・50日線(0.9135)を上回りましたが、100日線(0.9223)・200日線(0.9280)はまだ上にあり、SMA配列の下降パーフェクトオーダーは解消されていません。CHF高の大きな流れは維持されつつも、今週はドル高の方が優勢でした。
EUR/GBP(0.8675)は4本のSMAをすべて下回っていますが、乖離は最大でも-0.5%と極めて小さく、方向感のないレンジ内の値動き。CAD/JPY(115.35円)は25日線(115.34円)をわずかに上回り、パーフェクトオーダーの形を維持していますが、週間-0.6%と小幅反落。ドル高でCADが対円でも下がりにくい構図が支えています。EUR/AUD(1.6731)は25日線(1.6485)・50日線(1.6730)を上回りましたが、100日線(1.7184)・200日線(1.7510)は遠く上に位置しており、SMA配列は下降パーフェクトオーダーが継続中。AUDの相対的な強さは後退しつつあります。