英ポンド(GBP)が前週最弱8位(-1.1271)から首位(+0.9346)へ7ランクの大逆転を演じ、変化率TOP5すべてをGBP絡みが独占する「全方位型GBP高」を実現。前週「BOE利下げ早期化観測でGBP最弱転落」と総括した内容が、わずか一週間で完全に塗り替えられました。一方、前週2位のCAD(+0.8775)は8位(-0.5748)へ-6ランクの大暴落、前週首位のUSD(+1.4959)も4位(+0.0115)へ-3ランクの後退。CAD・USDが揃って後退するなか、GBPが「全方位型GBP高」、CADが「全方位型CAD安」を同時に演じる、振り子相場の極端化が更に進化した週となりました。
| 順位 | 通貨 | 強弱指数 | 前週 | 可視化 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 🇬🇧 GBP | +0.9346 | 8位 ⬆ | |
| 2 | 🇨🇭 CHF | +0.2766 | 4位 ⬆ | |
| 3 | 🇳🇿 NZD | +0.2133 | 7位 ⬆ | |
| 4 | 🇺🇸 USD | +0.0115 | 1位 ⬇ | |
| 5 | 🇪🇺 EUR | -0.2223 | 5位 → | |
| 6 | 🇯🇵 JPY | -0.3079 | 3位 ⬇ | |
| 7 | 🇦🇺 AUD | -0.3309 | 6位 → | |
| 8 | 🇨🇦 CAD | -0.5748 | 2位 ⬇ |
| 順位 | ペア | 変化率 | 方向 |
|---|---|---|---|
| 1 | GBP/CAD | +1.354% | GBP首位 / CAD最弱 |
| 2 | GBP/JPY | +1.079% | GBP首位 / JPY後退 |
| 3 | GBP/AUD | +1.062% | GBP首位 / AUD弱 |
| 4 | GBP/NZD | +0.643% | GBP首位 / NZD回復 |
| 5 | GBP/CHF | +0.586% | GBP首位 / CHF2位 |
| 順位 | ペア | 変化率 | 方向 |
|---|---|---|---|
| 最下位 | EUR/GBP | -1.019% | GBP優位 / EUR劣後 |
| -2 | USD/GBP | -0.799% | GBP優位 / USD後退 |
| -3 | CAD/CHF | -0.708% | CAD最弱 / CHF2位 |
前週「BOE利下げ早期化観測でGBP最弱転落」と総括したGBPが、今週は首位(+0.9346)へ7ランクの大逆転を演じました。これは4月のJPY全方位高(fx-strength-18、+7ランク)に並ぶ史上級の逆転です。GBP/CAD(+1.354%、今週最大の上昇率)、GBP/JPY(+1.079%)、GBP/AUD(+1.062%)、GBP/NZD(+0.643%)、GBP/CHF(+0.586%)と変化率TOP5を完全独占。背景には英国CPI(4月分)の予想比上振れ、BOEメンバーの相次ぐタカ派発言、英小売売上高の堅調があります。前週「BOE利下げサイクル本格化が確認されるまでは弱含み継続」と分析した内容が、わずか一週間で覆された格好です。
前週2位(+0.8775)だったCADが、今週は最弱8位(-0.5748)へ-6ランクの大暴落。CADは過去3週で「最弱8位(5/8)→2位(5/15)→最弱8位(5/22)」と、極端な往復運動を続けています。GBP/CAD(+1.354%、今週最大の上昇率)、CAD/CHF(-0.708%、BOTTOM3)、CAD/NZD(-0.707%)と他通貨にほぼ全面敗北。USD/CAD(+0.523%)でドルにも敗北しています。原油(WTI)の調整下落(先週末65ドル台→今週末62ドル台へ-4.6%)と、BOC(カナダ中銀)の利下げ観測再燃が要因。前週「原油反発がCAD大逆転を支えた」と評価しましたが、原油の方向感がそのままCADの方向感となる「商品通貨の典型」が今週も繰り返されました。
前週「今年最高水準の強弱指数+1.4959で首位」と総括したUSDが、今週は強弱指数+0.0115、4位に転落しました。+1.49ポイント分の指数低下は記録的で、振り子の振れ幅が極端化しています。USD/GBP(-0.799%)でポンドに大幅敗北、USD/NZD(-0.193%)、USD/CHF(-0.206%)でも弱含み。一方でUSD/CAD(+0.523%)、USD/AUD(+0.279%)、USD/JPY(+0.267%、158.73→159.16円へ小幅円安)でこれらの通貨に対しては優位を保ち、「全方位安」ではなく「中位への収束」となりました。米CPI上振れの影響が一巡し、FRBの利下げ観測が再び勢力を盛り返した格好。
前週最弱(-1.1271)から首位(+0.9346)へ7ランクの大逆転。指数の振れ幅は+2.07ポイントとなり、今年最大級の振り子イベントです。GBP/CAD(+1.354%、今週最大の上昇率)、GBP/JPY(+1.079%)、GBP/AUD(+1.062%)、GBP/NZD(+0.643%)、GBP/CHF(+0.586%)と変化率TOP5を完全独占。さらにEUR/GBP(-1.019%、BOTTOM1)、USD/GBP(-0.799%、BOTTOM2)と他通貨側からも「GBP敗北」を裏付ける構図で、「完全な全方位型GBP高」を実現しました。BOE(イングランド銀行)メンバーが利下げ慎重姿勢を相次いで表明し、英国CPI(4月)が予想を上回ったことが主因。GBP/JPYは213.78円まで上昇し、ポンド円のレンジ拡大が再開しています。
前週4位(-0.0449、マイナス圏)から2位(+0.2766、プラス圏)に2ランク上昇し、プラス圏に復帰。CAD/CHF(-0.708%、BOTTOM3)でCADに大幅優位、EUR/CHF(-0.44%)でユーロにも優位、USD/CHF(-0.206%)でドルにも僅差で優位を示しました。一方でGBP/CHF(+0.586%)ではGBPに敗北し、欧州通貨内ではGBPに次ぐ2番手。JPY/CHF(-0.525%)で対円でも優位を示しており、安全通貨としての需要が回復傾向です。週次チャートレポート(W21)ではCHF/JPYが真のパーフェクトオーダーに到達したと記載されており、テクニカル面でもCHFの強さが確認されています。
前週7位(-0.986、大暴落)から3位(+0.2133)に4ランク回復。前週の「RBNZ追加利下げ示唆による大暴落」から、今週は反発しプラス圏に復帰しました。GBP/NZD(+0.643%)でGBPに敗北しましたが、AUD/NZD(-0.474%)、JPY/NZD(-0.454%)、CAD/NZD(-0.707%)、EUR/NZD(-0.344%)でこれらの通貨に対しては優位を維持。USD/NZD(-0.193%)でドルにもわずかに優位。振り子の典型である「下位通貨の翌週急回復」パターンが再現された形ですが、+0.2133という指数水準はそこまで突出しておらず、本格的な反転というよりは「自律反発」の側面が強いです。
前週首位(+1.4959、今年最高水準)から4位(+0.0115、ほぼゼロ)に転落。指数の振れ幅は-1.48ポイントと記録的です。USD/GBP(-0.799%、BOTTOM2)でポンドに大幅敗北したのを筆頭に、USD/NZD(-0.193%)、USD/CHF(-0.206%)でも小幅劣後。一方でUSD/CAD(+0.523%)、USD/AUD(+0.279%)、USD/JPY(+0.267%、158.73→159.16円)、USD/EUR(+0.209%)と4通貨に対しては優位を保ち、「全方位安」ではなく「中位への収束」。前週の「USD全方位高」の反動が出た格好ですが、ドル自体の基調が弱まったわけではありません。
2週連続5位を維持し、唯一順位変動がない通貨となりました。指数は前週-0.0829から-0.2223へ若干悪化しています。EUR/GBP(-1.019%、BOTTOM1)でGBPに大幅敗北、EUR/CHF(-0.44%)でスイスフランにも劣後しました。一方でEUR/CAD(+0.315%)、EUR/AUD(+0.068%)、EUR/JPY(+0.073%)でこれらの通貨に対しては優位を示し、「中位安定」を維持。USD/EUR(+0.209%)でドルにわずかに敗北。前週「最弱から脱却」と評価したEURが今週も中位を維持しており、3週連続マイナス圏定着の時期と比較すると改善傾向が続いています。
前週3位(-0.0361)から6位(-0.3079)に3ランク下落、マイナス圏が拡大しました。GBP/JPY(+1.079%、TOP2)でGBPに大敗、JPY/CHF(-0.525%)、JPY/NZD(-0.454%)と他通貨にも劣後。一方でJPY/CAD(+0.243%)でCADに優位を保ち、JPY/AUD(0.0%)でAUDとほぼ均衡。USD/JPY(+0.267%)で158.73→159.16円とドル円が小幅な円安、160円台への接近が再び意識されつつあります。週次チャートレポート(W21)でも「USD/JPY全SMA上回復」と記載されており、テクニカル的にもドル円のレンジ上方ブレイクが視野に入っています。
前週6位(-0.0964)から7位(-0.3309)にわずか1ランク下落しましたが、指数のマイナス幅は3倍以上に拡大しています。GBP/AUD(+1.062%、TOP3)でGBPに大敗、USD/AUD(+0.279%)、EUR/AUD(+0.068%)、AUD/NZD(-0.474%)でNZDにも劣後。一方でAUD/CHF(-0.607%)でCHFに敗北しつつも、JPY/AUD(0.0%)で円とほぼ均衡、AUD/CAD(+0.173%)でCADにわずかに優位を維持。商品通貨内では「NZD>AUD>CAD」の序列で、AUDは中位安定気味です。中国経済指標の不芳と銅価格の下落がAUDの逆風となりました。
前週2位(+0.8775)から最弱8位(-0.5748)へ-6ランクの大暴落。CADは過去3週で「最弱8位(5/8)→2位(5/15)→最弱8位(5/22)」と、極端な往復運動を続けています。GBP/CAD(+1.354%、今週最大の上昇率)、USD/CAD(+0.523%)、EUR/CAD(+0.315%)、JPY/CAD(+0.243%)、AUD/CAD(+0.173%)と5通貨に対して敗北し、CAD/CHF(-0.708%、BOTTOM3)、CAD/NZD(-0.707%)でもCADが劣後する「全方位型CAD安」を演じました。WTI原油の調整下落(65→62ドル台へ-4.6%)と、BOC(カナダ中銀)の利下げ観測再燃が直接の引き金。
欧州3通貨が「GBP(1位+0.9346)・CHF(2位+0.2766)・EUR(5位-0.2223)」と上位を独占気味。GBPとCHFが1・2位を占めるのは2024年以来の珍しい構図です。前週「GBPが最弱・CHFは4位・EUR5位」だった「GBP独沈」状態から一転、欧州通貨全体が上位にシフト。EUR/GBP(-1.019%、BOTTOM1)でGBPがユーロに圧倒的優位、GBP/CHF(+0.586%)でGBPがCHFにも勝利、EUR/CHF(-0.44%)でCHFがユーロに優位、と「欧州内序列:GBP>>CHF>>EUR」が明確に確立されました。
USD(4位+0.0115)とCAD(8位+-0.5748)が下位に後退、北米通貨グループが先週の「最強」から今週は「下位グループ」へ完全反転しました。前週「USDとCADが揃って6ランク大逆転で1・2位独占」と総括した内容が、わずか一週間で逆方向に動いた格好。USD/CAD(+0.523%)でカナダドルがドルに大幅劣後し、両通貨の指数差は0.59ポイントに拡大。米CPI上振れの影響一巡(USD)と原油調整下落(CAD)が共に北米通貨の逆風となりました。
商品通貨3通貨が「NZD(3位+0.2133)・AUD(7位-0.3309)・CAD(8位-0.5748)」と分裂し、NZDだけが上位、AUDとCADは下位という構図。前週「CAD2位・AUD6位・NZD7位」だった構図から、今週はNZDとCADが完全に逆転しました。AUD/NZD(-0.474%)、CAD/NZD(-0.707%)でNZDが商品通貨内で優位を確立。AUD/CAD(+0.173%)ではAUDがCADにわずかに優位で、商品通貨内序列は「NZD>>AUD>CAD」となりました。RBNZの政策スタンス継続観測(NZD)、中国経済不芳(AUD)、原油調整(CAD)と、それぞれ異なる要因が三者の動きを分かれさせています。