米10年国債利回りが4.59%まで急騰し100日間レンジ内99.4%の極端な高水準に到達、WTI原油は週間+10.5%(105.42ドル)の急騰でインフレ懸念再燃が市場を揺らしたリスクオフ転換の週となりました。日経平均は週間高値63,799円の100日間新高値タッチ後に61,409円まで-2.08%反落、Gold-3.49%・Silver-4.02%・Platinum-3.22%の貴金属3品目が揃って急落、BTCも100日新高値1,296万円から-3.70%反落。FXではGBP/USDが週間-2.27%の急落、AUD/USDの真のPOが1週で崩壊。USD/JPYは158.731円で週間+1.35%反発しSMA25・SMA100・SMA200を回復しSMA配列は「混在」に。
日経平均は61,409円で週間-2.080%(-1,304円)の反落。先週からさらに上昇した週中には63,799円と100日間新高値を更新しましたが、その後一気に下落し週間安値60,937円までつけました。終値は61,409円で、レンジ内位置は84.2%と先週の97.4%から大幅低下。それでも月間ベースでは+8.684%(+4,907円)と依然プラスを維持しています。SMA25(59,479円)・SMA50(56,660円)は引き続き価格の下方にあり、SMA25からの乖離は+3%超。週間高値→週間安値の値幅は2,862円(約4.7%)と、過熱感が一気に剥がれた1週間でした。
NYダウは49,526ドルで週間-0.167%(-83ドル)の小幅反落。週間高値では50,201ドルと再び50,000ドル台を超える場面がありましたが、週末にかけて押し戻されました。SMA25(49,292ドル)・SMA50(47,989ドル)は引き続き価格の下方にあり、レンジ内位置は81.9%と先週の83.4%から微減。月間ではわずか+0.159%(+79ドル)と上昇トレンドが鈍化しています。100日間高値50,513ドルまであと約2%の位置ですが、利回り急騰が引き続き重荷です。
米10年国債利回りは4.59%で週間+5.293%(+0.23ポイント)と急騰。先週の4.36%から一気に上昇し、週間高値4.60%は100日間高値4.60%に並びました。レンジ内位置は99.4%と100日間のほぼ最高値水準で、これは今週の市場混乱の最大の元凶と言えます。SMA25(4.36%)・SMA50(4.33%)を大きく上回り、SMA5(4.48%)も上回るという急上昇カーブ。月間では+0.35ポイント(+8.22%)の上昇で、WTI原油の急騰(+10.5%)と合わさり、インフレ再燃懸念を市場が強く意識しています。
VIX指数は18.43で週間+7.213%(+1.24ポイント)と上昇。先週の17.19から18台に乗せました。週間高値は19.27と19台にも達する場面があり、リスクオフ転換が反映されました。SMA25(18.09)・SMA50(21.67)と比較すると、17.99のSMA5よりわずかに上方の水準。月間では+5.435%(+0.95ポイント)の上昇です。レンジ内位置は23.0%と先週の17.4%から上昇しましたが、依然として20台未満の「安心ゾーン」は維持されています。
ビットコインは12,375,418円で週間-3.701%(-475,663円)の反落。週中には週間高値12,968,197円と100日間新高値を更新しましたが、その後の利上げ警戒(利回り急騰)でリスクオフ売りが波及し、週末にかけて1,237万円台まで下落しました。レンジ内位置は83.3%で、先週の87.5%からは低下したものの依然として高水準です。SMA25(12,493,422円)が直近の下値抵抗ですが、現在ほぼ並ぶ水準。SMA50(11,926,422円)が次の重要サポートです。月間では-1.411%(-177,145円)と直近1か月で初のマイナスに転じました。
イーサリアムは344,213円で週間-6.424%(-23,632円)の大幅下落。先週36万円台から34万円台まで一気に後退し、週間安値344,213円が終値となる弱い形でした。SMA25(364,464円)・SMA50(357,583円)の両方を割り込んでおり、月間では-8.98%(-33,961円)と大きなマイナスに転じています。レンジ内位置は60.8%と先週の55.8%からはわずかに上昇していますが、これは100日間レンジの分母(高値・安値)の動きによるもの。BTC(-3.7%)と比較して大きく劣後しています。
WTI原油は105.42ドルで週間+10.480%(+10.00ドル)の急騰。先週95.42ドルから再び100ドル超え、週間高値106.00ドルでほぼ天井引けとなりました。月間+25.725%(+21.57ドル)という歴史的水準の上昇率で、SMA25(97.49ドル)・SMA50(97.27ドル)を大きく上回りました。レンジ内位置は77.9%と先週の62.7%から大幅上昇。週間値幅は96.13〜106.00ドルと約10%の動きで、ボラティリティの高さが続いています。
金は4,555.8ドルで週間-3.487%(-164.6ドル)の急落。先週4,720.4ドルから大きく後退し、SMA25(4,689.49ドル)・SMA50(4,730.86ドル)の両方を割り込みました。週間始値4,729.5ドル→週間安値4,524.3ドルまで一気に下落した形で、レンジ内位置は30.6%と先週の41.7%から低下。月間では-6.213%(-301.8ドル)と大きなマイナスです。米10年国債利回りの急騰(金利上昇は金にとってマイナス)が下落の主因です。
銀は77.16ドルで週間-4.023%(-3.23ドル)の急落。週間高値88.89ドルと一時的に90ドル目前まで上昇する場面もありましたが、その後一気に下落し週間安値76.00ドルまで12.89ドル(約15%)の振れ幅を演じました。先週の+5.85%急反発の半分以上を失った形です。SMA25(78.19ドル)・SMA50(77.07ドル)と比較すると、終値77.16ドルはほぼSMA50に並ぶ水準。レンジ内位置は26.7%と先週の32.1%から低下。月間では-5.6%(-4.58ドル)に転じました。
白金は1,981.3ドルで週間-3.219%(-65.9ドル)の急落。週間高値2,197.6ドルから週間安値1,981.3ドルまで一気に下落、再び2,000ドル割れの水準で引けました。SMA25(2,039.86ドル)・SMA50(2,027.34ドル)の両方を下回り、レンジ内位置は15.4%と100日間レンジの極めて低い水準まで沈みました。月間では-6.74%(-143.2ドル)の大きなマイナスです。貴金属3品目(Gold-3.49%・Silver-4.02%・Platinum-3.22%)が揃って急落するパターンは、利回り急騰と密接に連動しています。
上海総合(4,135.39)は週間-1.066%(-44.56ポイント)と反落。週中に週間高値4,258.86と100日間新高値を更新しましたが、その後押し戻されました。レンジ内位置は73.4%と先週の95.7%から大きく低下。SMA25(4,097.75)・SMA50(4,050.06)は引き続き下方にあり、上昇トレンドは維持されていますが過熱感が一服しました。月間では+2.701%(+108.76ポイント)とプラスを維持。インドSENSEX(75,238)は週間-2.703%(-2,090ポイント)の大幅下落。週間始値76,638からの下落で、週間安値74,134までつけました。SMA25(77,124)・SMA50(76,565)の両方を下回り、レンジ内位置は25.8%と低水準。月間では-3.527%(-2,751ポイント)と大きなマイナスです。
チャートをざっくり3グループに分けると——
🟢 上昇トレンドが続いている/今週上昇:米10年国債利回り(4.59%・レンジ内99.4%)、WTI原油(+10.5%・月間+25.7%)、USD/JPY(+1.35%反発・SMA3本回復)、USD/CHF(+1.33%急反発)、USD/CAD(+0.54%)、EUR/GBP(+0.92%・GBP安)、CAD/JPY(+0.79%反発)、VIX(+7.2%・18台へ)
🔴 下降・調整中:GBP/USD(-2.27%大幅急落・全SMA下)、NZD/USD(-2.14%・全SMA下)、AUD/USD(真のPO崩壊)、EUR/USD(-1.35%・全SMA下)、GBP/JPY(-0.95%・SMA3本割れ)、AUD/JPY(真のPO崩壊)、日経平均(-2.08%・新高値後の反落)、BTC(-3.70%・新高値後の反落)、ETH(-6.42%大幅下落)、Gold(-3.49%)、Silver(-4.02%)、Platinum(-3.22%)、上海総合(-1.07%)、インドSENSEX(-2.70%)
🟡 方向感を探っている:EUR/JPY・CHF/JPY(横ばい・SMA100上を維持)、EUR/CHF(横ばい)、EUR/AUD(下降PO継続)、NYダウ(-0.17%小幅反落)
ひと言でまとめると、「米10年利回り4.59%レンジ内99.4%・WTI+10.5%急騰──インフレ再燃懸念で全面リスクオフ、新高値後の反落(日経・BTC・上海)、GBP急落とAUD真のPO崩壊」という週でした。先週まで続いていた「リスクオン環境」が一転、利回り急騰と原油急騰によって株式・暗号資産・貴金属が広く下落するクラシックなリスクオフへの転換週となりました。先週「日経過熱感に注意」と指摘した通り、63,799円の新高値タッチ後の-2.08%反落は典型的なパターン。来週は米FOMC関連発言とインフレ指標、米10年利回りが4.6%を超えてくるかどうかが最大の焦点です。
ドル円は158.731円で週間+1.347%(+2.110円)と大幅反発。先週の156.621円から大きく上昇し、158円台に乗せました。週間始値156.890円スタートから週間高値158.845円まで一気に上昇。終値はSMA25(158.454円)・SMA100(157.411円)・SMA200(154.441円)の3本を上回り、SMA50(158.752円)のみ価格のわずかに上方(差0.021円)に位置するという回復ぶりです。SMA配列は混在(SMA50>SMA25>SMA100>SMA200の順)ですが、米10年国債利回り急騰(4.36%→4.59%)を背景に米ドル全面高がドル円を押し上げた形です。
ドル円が大幅反発する一方で、クロス円はマチマチの展開となりました。GBP/JPY(211.496円、週間-0.952%)が最も大きく下落し、SMA25(214.318円)・SMA50(213.136円)・SMA100(212.145円)の3本を割れ、SMA200(207.289円)のみ価格の下方に位置する弱い構造になりました。AUD/JPY(113.437円、週間-0.043%)は終値ベースでは横ばいですが、SMA25(113.650円)を割り込み2週連続維持していた真のパーフェクトオーダーが崩壊。EUR/JPY(184.531円、-0.049%)はほぼ横ばいで、SMA100(184.254円)・SMA200(180.411円)の上に位置し上昇POを維持。CHF/JPY(201.765円、±0.000%)は完全に横ばいで、SMA25(202.303円)を割り込んだもののSMA50・100・200は維持しています。
EUR/USDは1.1629で週間-1.349%(-0.0159ドル)の急落。先週1.1788からの大幅下落で、SMA25(1.1732)・SMA50(1.1645)・SMA100(1.1707)・SMA200(1.1683)の4本すべてを下回る位置に転落しました。4週連続維持していた「全SMA上」の形がついに崩壊。SMA25乖離率は-0.876%、SMA100乖離率は-0.664%まで悪化し、米10年国債利回り急騰によるドル全面高の影響を強く受けています。SMA配列は混在で、75日間高値1.1930(先週まで1.2085)からも大きく後退しました。
GBP/USDは1.3325で週間-2.267%(-0.0309ドル)と急落。先週の1.3634から一気に1.33台まで後退し、SMA25(1.3526)・SMA50(1.3427)・SMA100(1.3479)・SMA200(1.3424)の4本すべてを下回りました。4週連続維持していた「全SMA上」の堅調な形が一気に崩壊し、SMA25乖離率は-1.491%まで悪化。GBPは今週のFX最弱通貨で、GBP/JPY-0.95%・EUR/GBP+0.92%とポンドの全方位安が明確です。週間値幅は1.3316〜1.3653と約2.5%の広さでした。
資源国通貨が今週揃って大幅下落しました。AUD/USD(0.7150、週間-1.366%)は2週連続維持していた真のパーフェクトオーダーが崩壊。週間始値0.7236から週間安値0.7143まで下落し、SMA25(0.7176)を割り込みました。SMA50(0.7087)・SMA100(0.6998)・SMA200(0.6776)は依然として価格の下方ですが、SMA200乖離率は+5.515%と先週の+7.284%から大幅縮小しています。NZD/USD(0.5840、-2.137%の急落)は全SMAを下回る位置まで転落。SMA25(0.5900)・SMA50(0.5856)・SMA100(0.5884)・SMA200(0.5840)の4本すべてを下回り、SMA200乖離率は-0.000%(ピッタリSMA200に並ぶ)と均衡水準です。
ドル全面高の流れがこのグループにも広がりました。USD/CHF(0.7863、週間+1.327%)が急反発し、SMA25(0.7830)・SMA100(0.7843)を回復しました。SMA50(0.7867)・SMA200(0.7923)はまだ上方ですが、3月以来の長期ドル安基調から転換の兆しが見られます。USD/CAD(1.3745、+0.541%)も上昇し、SMA25(1.3682)・SMA50(1.3727)・SMA100(1.3719)の3本を回復、SMA200(1.3812)のみ上方という位置に。EUR/CHF(0.9144、-0.035%)はほぼ横ばいで、4本のSMAすべてを下回る形は維持されていますが、各SMAとの差は縮小傾向です。
EUR/GBP(0.8723、週間+0.920%)が今週急上昇しました。これはEUR強というよりも、GBP/USDの-2.27%急落に代表されるGBPの全方位安が背景です。先週まで4本のSMAすべてを下回っていた弱い形から、今週は4本すべてを上回る位置に転換しています。CAD/JPY(115.422円、+0.789%)は先週の-0.92%の大幅下落から反発、SMA100(114.731円)・SMA200(111.823円)の上を回復しSMA配列も上昇POを維持。ただしSMA25(115.792円)・SMA50(115.633円)はまだ上方です。EUR/AUD(1.6257、-0.005%)はほぼ横ばいで、4本のSMAすべてを下回る下降パーフェクトオーダーが継続しています。