先週の全面リスクオフから一転して株式市場が大幅反発。日経平均は週間+3.14%(+1,930円)でレンジ内96.8%に再到達、NYダウは週間+2.13%で週間高値50,830ドルと100日間新高値を更新、VIXは16.70まで急低下(週間-9.39%)しリスクオン回復のサインに。一方でWTI原油は109.47ドル→96.60ドル(週間-8.4%)の急落で再び100ドル割れ、BTC(-2.7%)・ETH(-4.4%)と暗号資産は続落、Gold・Silver・Platinumも引き続き弱含み。FXではUSD/JPYが159.155円と全SMA上を回復、CHF/JPY(202.77円)が真のパーフェクトオーダーに到達。EUR系3ペア(EUR/CHF・EUR/GBP・EUR/AUD)は下降パーフェクトオーダーが揃いました。
日経平均は63,339円で週間+3.142%(+1,930円)の大幅反発。先週-2.08%反落していたところから一気に取り戻し、週間高値63,432円・終値63,339円と週内最高値圏での引けとなりました。レンジ内位置は96.8%と先週の84.2%から再び最高値圏に戻り、100日間高値63,799円まであと0.7%の位置にあります。SMA25(60,565円)・SMA50(57,194円)を大きく上回り、SMA25乖離率は+4.6%。月間+7.674%とプラスを維持。週間始値61,300円から週間高値63,432円までの上昇は再びリスクオンへの揺り戻しを象徴しています。
NYダウは50,580ドルで週間+2.127%(+1,054ドル)と大幅反発。週間高値50,830ドルは100日間新高値を更新しました。50,000ドルの大台を超え、レンジ内位置は95.7%と先週の81.9%から大きく改善。SMA25(49,559ドル)・SMA50(48,247ドル)を大きく上回り、SMA25からの乖離率は+2.1%。月間では+2.740%(+1,349ドル)と先週のほぼ横ばいから明確なプラスに転じました。週間始値49,481ドル→終値50,580ドルと、堅調な上昇基調です。
米10年国債利回りは4.56%で週間-0.805%(-0.04ポイント)とわずかに低下。週間高値では4.69%と100日間新高値を更新する場面もありましたが、その後押し戻されました。レンジ内位置は82.4%と先週の99.4%から大きく低下し、利回り急騰が一服した形です。SMA25(4.43%)・SMA50(4.37%)は引き続き下方にあり、SMA5(4.60%)も上方ですが、上昇基調は鈍化。月間では+5.754%(+0.25ポイント)と上昇は維持されています。
VIX指数は16.70で週間-9.387%(-1.73ポイント)の急低下。先週の18.43から17台を経由して16台に戻り、再びリスクオン環境を示しています。週間安値は16.46と、3月以来の低水準。レンジ内位置は12.5%と100日間レンジの極めて低い水準まで沈みました。SMA25(17.92)・SMA50(20.78)はともに上方にあり、VIXの低下基調が顕著です。月間では-10.743%(-2.01ポイント)と先週からマイナス幅が拡大しています。
ビットコインは11,896,535円で週間-2.693%(-329,233円)の続落。先週の-3.7%に続いて2週連続の下落で、1,200万円割れの水準まで後退しました。週間高値は12,412,268円、安値は11,833,717円。SMA25(12,435,619円)・SMA50(12,135,812円)の両方を下回り、SMA100(11,926,422円)にもわずかに割り込んでいます。レンジ内位置は66.6%と先週の83.3%から低下、月間では-3.464%(-426,842円)と直近1か月でマイナスが拡大しています。100日新高値1,296万円からは約-8%下落した水準です。
イーサリアムは323,443円で週間-4.352%(-14,716円)の大幅続落。先週の-6.4%に続いて2週連続の大きな下落で、32万円台まで後退しました。週間始値338,161円から安値321,753円まで一気に下落。SMA25(354,142円)・SMA50(358,639円)の両方を下回り、月間では-11.212%(-40,843円)と二桁マイナス。レンジ内位置は38.8%と100日レンジの下半分に位置しています。BTCの-2.7%と比較しても大きく劣後しており、暗号資産の中でも特に弱い銘柄となっています。
WTI原油は96.60ドルで週間-8.367%(-8.82ドル)の急落。週間高値は109.47ドルまで上昇する場面もありましたが、その後一気に下落し、週間安値94.73ドルまで急落しました。週間値幅は14.74ドル(約14%)と引き続き乱高下が続いています。終値96.60ドルはSMA25(99.39ドル)・SMA50(98.38ドル)の両方を下回り、再び100ドル割れの水準に戻りました。月間では+2.331%(+2.20ドル)とプラスは維持。利回り急騰の最大要因だった原油高が反落したことで、米10年利回りも一服する流れに繋がりました。
金は4,521.0ドルで週間-0.764%(-34.8ドル)と続落。週間高値は4,570.3ドルまで戻す場面もありましたが、終値ベースでは下落が続いています。週間始値4,563.0ドルから週間安値4,465.1ドルまでつけており、SMA25(4,635.11ドル)・SMA50(4,668.86ドル)はともに上方に位置。レンジ内位置は28.3%と先週の30.6%からさらに低下し、100日間の下半分に深く沈んでいます。月間では-4.263%(-201.3ドル)と大きなマイナスを継続。
銀は75.89ドルで週間-1.643%(-1.27ドル)の小幅続落。週間高値は78.46ドル、安値は73.79ドルで、レンジ内位置は24.6%と先週の26.7%から低下。SMA25(77.60ドル)はわずかに上方、SMA50(76.14ドル)は同等水準で、銀は移動平均線の集中ゾーンで揉み合う展開です。月間では-0.642%(-0.49ドル)とほぼ横ばいに戻りました。
白金は1,931.6ドルで週間-2.508%(-49.7ドル)の続落。週間始値1,968.1ドルから週間安値1,931.6ドルまで下落、終値もそのまま週安値となる非常に弱い形でした。SMA25(2,010.28ドル)・SMA50(2,003.86ドル)の両方が大きく上方にあり、レンジ内位置は10.6%と100日間の極めて低い水準まで沈みました。月間では-4.139%(-83.4ドル)と続落。貴金属3品目(Gold・Silver・Platinum)が3週連続でいずれも下落基調を維持しており、市場のリスクオン回復にもかかわらず貴金属には買いが入っていません。
上海総合(4,112.90)は週間-0.544%(-22.49ポイント)とほぼ横ばい。週間高値は4,199.53、安値4,067.75で、レンジ内位置は68.6%と先週の73.4%からわずかに低下。SMA25(4,125.38)にほぼ並ぶ水準で、月間+0.681%とプラスを維持しています。インドSENSEX(75,415)は週間+0.236%(+177ポイント)と小幅プラス。週間高値75,946、安値74,180で、SMA25(76,696)・SMA50(76,102)の両方を下回る位置です。レンジ内位置は27.0%と先週の25.8%からわずかに改善、月間では-2.895%(-2,249ポイント)と引き続きマイナスです。先進国株式(日経・NYダウ)が反発する中で、新興国株式は出遅れの構図が続いています。
チャートをざっくり3グループに分けると——
🟢 上昇トレンド/今週反発:日経平均(+3.14%・レンジ内96.8%再到達)、NYダウ(+2.13%・週間高値50,830ドル新高値)、VIX低下(16.70・-9.39%・レンジ内12.5%)、USD/JPY(+0.27%・全SMA上回復)、CHF/JPY(+0.50%・真のPO到達)、GBP/JPY(+1.08%反発・SMA3本回復)、GBP/USD(+0.81%反発)、USD/CAD(+0.52%・全SMA上)、米10年利回り低下(4.56%・-0.04pt)
🔴 下降・調整中:WTI原油(-8.37%急落・109→96ドル)、BTC(-2.69%・1,200万円割れ・SMA100割れ)、ETH(-4.35%・月間-11.2%)、Gold(-0.76%)、Silver(-1.64%)、Platinum(-2.51%・レンジ内10.6%)、EUR/USD(-0.21%・全SMA下継続)、EUR/CHF・EUR/GBP・EUR/AUD(下降PO3ペア揃う)、上海総合(-0.54%)、CAD/JPY(-0.25%)
🟡 方向感を探っている:EUR/JPY・AUD/JPY(横ばい・SMA25下)、AUD/USD(上昇PO維持もSMA25下)、NZD/USD(SMA200のみ上)、USD/CHF(混在)、インドSENSEX(+0.24%小幅)
ひと言でまとめると、「VIX急低下16.7・日経+3.1%・NYダウ50,830新高値──株式リバウンドだがコモディティ・暗号資産は続落、EUR系3ペア下降PO揃う」という週でした。先週の全面リスクオフから一転して株式市場が大幅反発しましたが、WTI原油の-8.4%急落・米10年利回りの一服・VIXの急低下というインフレ懸念後退の構図が背景です。一方でBTC・ETHの続落、貴金属3品目の弱含み、EUR系3ペアの下降POなど、すべてがリスクオンに転換したわけではないことに注意。来週は日経平均の100日新高値63,799円突破とNYダウ50,830ドル超えの定着が焦点です。
ドル円は159.155円で週間+0.267%(+0.424円)と続伸。先週まで割り込んでいたSMA50(158.787円)を回復し、SMA25(158.404円)・SMA50・SMA100(157.539円)・SMA200(154.725円)の4本すべてを上回る位置に戻りました。SMA配列は依然として混在(SMA50>SMA25>SMA100>SMA200の順)ですが、価格が4本のSMAすべての上にある「全SMA上」の構造を完全に取り戻しています。SMA200からの乖離率は+2.863%、SMA100乖離率は+1.026%。週間始値158.773円〜週間高値159.350円〜終値159.155円とタイトな上昇トレンドでした。
今週のクロス円で最も注目すべきはCHF/JPY(202.770円、週間+0.498%)です。SMA25(202.144円)・SMA50(201.668円)・SMA100(200.878円)・SMA200(195.449円)の4本すべてを上回り、SMA配列も上昇POを維持する真のパーフェクトオーダーに到達。クロス円唯一の真のPO組として復活しました。GBP/JPY(213.778円、週間+1.079%)は大幅反発。先週SMA25/50/100の3本割れだったところからSMA50/100/200を回復、SMA25(213.922円)はわずかに上方ですが「ほぼ真のPO」の位置まで戻しました。AUD/JPY(113.371円、-0.058%)は横ばいで、SMA25(113.717円)のみ上方、SMA50/100/200は下方。EUR/JPY(184.665円、+0.073%)も横ばいで、SMA25/50は上方、SMA100/200は下方の構造です。
EUR/USDは1.1605で週間-0.209%(-0.0024ドル)と小幅続落。先週の1.1629からさらに下落し、4本のSMAすべてを下回る位置が継続しています(SMA25=1.1704、SMA50=1.1652、SMA100=1.1700、SMA200=1.1682)。SMA25乖離率は-0.848%、SMA100乖離率は-0.813%と弱い構造が定着しつつあります。SMA配列は混在で、75日間高値1.1930からは大きく後退した状態。週間値幅は1.1582〜1.1665と狭く、下値模索が続いています。
GBP/USDは1.3432で週間+0.806%(+0.0107ドル)の反発。先週-2.27%の急落から1.33台まで沈んでいたところから、SMA50(1.3431)・SMA200(1.3423)を回復しました。SMA25(1.3506)とSMA100(1.3475)はまだ上方にあり、SMA配列は混在。週間高値は1.3462まで上昇しています。先週の急落の半値強を取り戻す形で、GBPの全方位安が一服しました。EUR/GBPの-1.02%(GBPの強さに対するEURの弱さ)からも、GBPが今週は相対的に強かったことが確認できます。
AUD/USD(0.7130、週間-0.278%)は小幅安。SMA25(0.7181)を下回るものの、SMA50(0.7094)・SMA100(0.7020)・SMA200(0.6792)は引き続き価格の下方にあり、SMA配列は上昇POを維持。先週崩壊した真のPOへの復帰には届かなかったものの、構造的な悪化は食い止めた格好です。NZD/USD(0.5851、+0.193%)は小幅高ですが、SMA25(0.5897)・SMA50(0.5852)・SMA100(0.5887)の3本を下回り、SMA200(0.5838)のみ価格の下方という弱い位置に。SMA配列は混在で、75日間安値0.5686方向への警戒が必要です。
USD/CAD(1.3817、週間+0.523%)が今週の注目。SMA25(1.3679)・SMA50(1.3743)・SMA100(1.3722)・SMA200(1.3812)の4本すべてを上回る位置に到達しました。先週のUSD/CHF回復に続き、ドル全面高の流れが続いています。EUR/CHF(0.9104、週間-0.440%)は4本のSMAすべてを下回り、下降パーフェクトオーダーを形成。SMA200(0.9248)が大きく上方にあり、CHFの安全通貨需要が継続しています。USD/CHF(0.7847、-0.206%)はSMA25・SMA100の上、SMA50・SMA200の下という混在で、方向感はまだ定まっていません。
EUR/GBP(0.8634、週間-1.019%)が今週急落。先週GBP安で上昇した分を取り戻し、SMA25(0.8666)・SMA50(0.8675)・SMA100(0.8682)・SMA200(0.8703)の4本すべてを下回る下降パーフェクトオーダーを再形成しました。EUR/AUD(1.6269、+0.068%)は4本SMA下の下降パーフェクトオーダーが継続。CAD/JPY(115.138円、-0.246%)はSMA25(115.777円)・SMA50(115.526円)を下回りますが、SMA100/200は上方に位置しSMA配列は上昇POを維持。CADの相対的弱さは継続です。