米ドル(USD)が前週7位(-0.4434)から首位(+1.4959)へ6ランクの大逆転、強弱指数+1.4959は今年最高水準。前週「史上級暴落」と総括したCADも8位(-1.1631)から2位(+0.8775)へ6ランクの大逆転を演じ、北米通貨が上位を独占しました。一方、前週首位のNZD(+0.8736)は7位(-0.986)へ-6ランクの大暴落、GBPは強弱指数-1.1271で最弱に転落。変化率TOP5のうち4ペアがUSD絡みで「全方位型USD高」、BOTTOM3のうち3ペアがGBP絡みで「全方位型GBP安」が同時進行する週となりました。
| 順位 | 通貨 | 強弱指数 | 前週 | 可視化 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 🇺🇸 USD | +1.4959 | 7位 ⬆ | |
| 2 | 🇨🇦 CAD | +0.8775 | 8位 ⬆ | |
| 3 | 🇯🇵 JPY | -0.0361 | 6位 ⬆ | |
| 4 | 🇨🇭 CHF | -0.0449 | 2位 ⬇ | |
| 5 | 🇪🇺 EUR | -0.0829 | 4位 → | |
| 6 | 🇦🇺 AUD | -0.0964 | 3位 ⬇ | |
| 7 | 🇳🇿 NZD | -0.9860 | 1位 ⬇ | |
| 8 | 🇬🇧 GBP | -1.1271 | 5位 ⬇ |
| 順位 | ペア | 変化率 | 方向 |
|---|---|---|---|
| 1 | USD/GBP | +2.319% | USD首位 / GBP最弱 |
| 2 | USD/NZD | +2.184% | USD首位 / NZD大暴落 |
| 3 | CAD/NZD | +1.625% | CAD大逆転 / NZD大暴落 |
| 4 | USD/AUD | +1.385% | USD首位 / AUD後退 |
| 5 | USD/EUR | +1.367% | USD首位 / EUR弱 |
| 順位 | ペア | 変化率 | 方向 |
|---|---|---|---|
| 最下位 | GBP/CAD | -1.733% | GBP最弱 / CAD2位 |
| -2 | GBP/CHF | -0.966% | GBP最弱 / CHF回復 |
| -3 | GBP/JPY | -0.952% | GBP最弱 / JPY3位 |
USDが前週7位(-0.4434)から首位(+1.4959)へ6ランクの大逆転、CADも前週最弱8位(-1.1631)から2位(+0.8775)へ6ランクの大逆転を演じました。「2通貨が同時に6ランク逆転」は今年最大級の振り子イベントです。USDの強弱指数+1.4959は今年最高水準を更新し、CADと合わせて北米通貨が上位を独占。前週「USDは2週連続7位で安定」「CADは史上級暴落」と総括した内容が、わずか一週間で完全に塗り替えられました。USD/CAD(+0.541%)でカナダドルがドルにわずかに劣後するにとどまり、ほぼ同程度の強さを示しています。
前週首位(+0.8736)だったNZDが、今週は7位(-0.986)へ-6ランクの大暴落。「2週連続首位の安定感」が幻想であることが再確認されました。USD/NZD(+2.184%、今週2位の上昇率)、CAD/NZD(+1.625%、3位)、CHF/NZD(+0.82%)、EUR/NZD(+0.793%)、AUD/NZD(+0.767%)と他通貨に対して全面安。商品通貨内では「CAD>>AUD>NZD」の序列となり、CADとの差は1.864ポイント、AUDとの差も0.89ポイントとNZDが完全に取り残された格好です。週次チャートレポート(W20)でも記載されている通り、RBNZの追加利下げ示唆がNZD売りを加速させました。
GBPが前週5位(+0.0514)から最弱8位(-1.1271)へ-3ランクの転落。GBP/CAD(-1.733%、今週最大の下落率)、GBP/CHF(-0.966%)、GBP/JPY(-0.952%)、GBP/AUD(-0.872%)と4通貨に対して大幅下落し、USD/GBP(+2.319%、今週最大の上昇率)でドルにも大きく敗北。EUR/GBP(+0.92%)でも欧州通貨内でユーロに対しても劣後しています。BOE(イングランド銀行)が予想より早期の利下げ示唆を行ったことが直接の引き金。強弱指数-1.1271はNZD(-0.986)を下回り、前週CADの-1.1631に次ぐ大幅マイナスを記録しました。
2週連続7位(-0.5434→-0.4434)だったUSDが、今週は首位(+1.4959)へ6ランクの大逆転。強弱指数+1.4959は今年最高水準を更新しました。USD/GBP(+2.319%、今週最大)、USD/NZD(+2.184%、2位)、USD/AUD(+1.385%)、USD/EUR(+1.367%)、USD/JPY(+1.347%)、USD/CHF(+1.327%)と6通貨に対して+1.3%以上の急上昇を記録。USD/CAD(+0.541%)でカナダドルにわずかに劣後するのみで、ほぼ完全な「全方位型USD高」を演じました。米CPI(4月分)の予想比上振れ(+3.5%)、4月雇用統計の堅調、FRBによる利下げ後退示唆が三位一体でドル買いを誘発。長期金利が4.6%台へ急騰し、各通貨に対して幅広く優位を確立しました。
前週「史上級暴落」と総括したCADが、今週は2位(+0.8775)へ6ランクの大逆転。前週の強弱指数-1.1631(今年最低水準)から+0.8775へ、振り子の振れ幅は実に+2.04ポイントと記録的です。CAD/NZD(+1.625%、今週3位の上昇率)が最大の貢献となり、CAD/CHF(+0.838%)、USD/CAD(+0.541%、USDがCADにかろうじて優位)でも商品通貨内のリーダーシップを取り戻しました。GBP/CAD(-1.733%、今週最大の下落率)でGBPに対して圧倒的優位。WTI原油の反発(先週60ドル割れ→今週65ドル台へ)と、BOC(カナダ中銀)が利下げ慎重姿勢を再確認したことが背景。
前週6位(-0.1481)から3位(-0.0361)へ3ランク回復。指数はマイナス圏ですがほぼゼロ近傍で、円高でも円安でもない「中位安定」となりました。USD/JPY(+1.347%)でドルに大きく敗北し158.73円まで上昇する一方、GBP/JPY(-0.952%)でポンドに対しては大幅優位、JPY/NZD(+0.842%)、JPY/CAD(-0.814%)と方向感が分かれています。「USDだけは買えない/GBP・NZDよりは強い」という相対的なポジション。前週「-5ランクの大幅後退」だったJPYが、今週は中位安定に転じており、振り子の振れ幅がやや収束しています。
前週2位(+0.3442)から4位(-0.0449)へ2ランク下落し、マイナス圏に転落。USD/CHF(+1.327%)でドルに大きく敗北しましたが、GBP/CHF(-0.966%)、AUD/CHF(-0.05%)、CAD/CHF(+0.838%)と他通貨との関係は均衡寄り。EUR/CHF(-0.035%)でユーロにもほぼパリティを維持しています。「USDだけが強すぎて相対的に劣後した」という構図で、CHF自体の弱さは限定的です。リスクオン環境ではない(VIXは20台前半に上昇)にも関わらず、ドル金利の急上昇でドル独走となった結果、安全通貨としてのCHFの優位性が一時的に薄れました。
前週4位(+0.2067)から5位(-0.0829)へ1ランク下落、わずかにマイナス圏に転落。USD/EUR(+1.367%、今週5位の上昇率)でドルに大幅劣後しましたが、EUR/GBP(+0.92%)でポンドに対しては大幅優位、EUR/NZD(+0.793%)、EUR/AUD(-0.005%)、EUR/CHF(-0.035%)と他通貨との関係はほぼ均衡。「USDに完敗・GBP・NZDより上位」というポジションで、欧州通貨内では2位(CHFが4位、GBPが8位)の安定感を示しています。前週「最弱から脱却」と評価したEURが今週もプラス〜中位を維持しており、3週連続マイナス圏定着の悪夢から脱却しています。
前週3位(+0.2788)から6位(-0.0964)へ3ランク下落、マイナス圏に転落。USD/AUD(+1.385%)でドルに大きく劣後しましたが、AUD/NZD(+0.767%)でNZDに対して優位を維持し、商品通貨内では「CAD>>AUD>>NZD」の序列。GBP/AUD(-0.872%)でポンドに対しても優位を示しました。AUD/CAD(-0.839%)ではCADに大幅敗北しており、商品通貨内のリーダーシップはCADに譲渡。中国経済指標の不芳と銅価格の調整がAUDの逆風となりました。
前週首位(+0.8736)から7位(-0.986)へ-6ランクの大暴落、強弱指数-0.986はGBP(-1.1271)に次ぐ2番目に大きなマイナス。USD/NZD(+2.184%、今週2位の上昇率)、CAD/NZD(+1.625%、3位)、CHF/NZD(+0.82%)、EUR/NZD(+0.793%)、AUD/NZD(+0.767%)、JPY/NZD(+0.842%)と6通貨すべてに対して0.7%以上の大幅安を演じた「全方位型NZD安」。GBP/NZD(-0.128%)でGBPにのみかろうじて優位を保っていますが、GBPも最弱の中での比較に過ぎません。RBNZが追加利下げを示唆したことが直接の引き金で、「先週の振り子の主役」が「今週の振り子の犠牲者」に完全反転しました。
前週5位(+0.0514)から最弱8位(-1.1271)へ3ランク転落、強弱指数-1.1271は前週CADの-1.1631に次ぐ大幅マイナス。USD/GBP(+2.319%、今週最大の上昇率)でドルに大幅敗北したのを筆頭に、GBP/CAD(-1.733%、最大の下落率)、GBP/CHF(-0.966%)、GBP/JPY(-0.952%)、GBP/AUD(-0.872%)と他通貨にほぼ全面敗北。EUR/GBP(+0.92%)でユーロにも劣後し、欧州通貨内でも最下位の弱さを示しました。BOE(イングランド銀行)が予想より早期の利下げ示唆を行ったことに加え、英国GDP(第1四半期)の下振れが重なり、ポンド売りが集中。「全方位型GBP安」(BOTTOM3が全てGBP絡み)が確立しました。
USD(1位+1.4959)とCAD(2位+0.8775)が揃って6ランク逆転で1・2位を独占、グループ平均+1.19は記録的な高水準です。前週「USD2週連続7位+CAD最弱」というグループ最弱状態から、わずか一週間で最強グループに完全反転。USD/CAD(+0.541%)でカナダドルがドルにかろうじて劣後するのみで、両通貨の指数差はわずか0.62ポイント。「北米通貨が並んで上位」というのは、fx-strength-17(4/24)の「USD3位+CAD1位」以来の構図ですが、当時の指数差0.19ポイントと比較すると今週はUSDが圧倒的に強い構図となっています。
欧州3通貨が「CHF(4位)・EUR(5位)・GBP(8位)」と分裂。CHFとEURは4・5位の中位で安定しているのに対し、GBPだけが最弱に転落するという「欧州内2極化」が顕著です。GBP/CHF(-0.966%)、EUR/GBP(+0.92%)の両ペアでGBPが欧州通貨内最弱を裏付け。前週「欧州通貨全員プラス圏」という珍しい構図から、今週はBOE利下げ示唆を契機にGBPだけが突出して売られる展開に変化しました。CHFとEURの指数差はわずか0.04ポイントとほぼ同水準で、欧州通貨内ではCHFが微差で勝る程度です。
商品通貨3通貨が「CAD(2位)・AUD(6位)・NZD(7位)」と再び分裂し、CADとNZDの指数差は1.86ポイントとグループ内で過去最大級。前週「NZD(1位)+AUD(3位)vs CAD(8位)」だった構図が、今週は「CAD(2位)vs AUD(6位)+NZD(7位)」へ完全反転。CAD/NZD(+1.625%)、AUD/NZD(+0.767%)でCADとAUDがNZDに対して優位、AUD/CAD(-0.839%)でAUDがCADに対して劣後と、序列はCAD>>AUD>>NZDに固まっています。BOC利下げ慎重(CAD)、RBNZ追加利下げ示唆(NZD)という中央銀行スタンスの差が、商品通貨内のロング/ショート機会を生んでいます。