ニュージーランドドル(NZD)が前週まで2週連続の最弱だった状態から一転、今週は首位(+0.8111)へ+7ランクの急反発を演じました。前週「振り子が崩れて下位固定化か」と見た矢先の逆転で、振り子相場が依然健在であることを示しています。一方、前週首位の米ドル(USD)は4位から7位へ、前週5位のカナダドル(CAD)は最弱8位へと、北米通貨がそろって総崩れ。変化率でもCAD絡みのペアが上昇上位を占め、NZD絡みが下落上位を占める「北米売り・オセアニア買い」の構図が鮮明でした。前週首位の英ポンド(GBP)は2位へ小幅後退、スイスフラン(CHF)は3位を維持し、欧州通貨の底堅さも続いています。
| 順位 | 通貨 | 強弱指数 | 前週 | 可視化 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 🇳🇿 NZD | +0.8111 | 8位 ⬆ | |
| 2 | 🇬🇧 GBP | +0.6496 | 1位 → | |
| 3 | 🇨🇭 CHF | +0.3387 | 3位 → | |
| 4 | 🇦🇺 AUD | +0.0764 | 7位 ⬆ | |
| 5 | 🇪🇺 EUR | -0.1429 | 2位 ⬇ | |
| 6 | 🇯🇵 JPY | -0.3799 | 6位 → | |
| 7 | 🇺🇸 USD | -0.6470 | 4位 ⬇ | |
| 8 | 🇨🇦 CAD | -0.7059 | 5位 ⬇ |
| 順位 | ペア | 変化率 | 方向 |
|---|---|---|---|
| 1 | GBP/CAD | +1.165% | GBP2位 / CAD最弱 |
| 2 | GBP/JPY | +0.910% | GBP強 / JPY下位 |
| 3 | AUD/CAD | +0.723% | AUD反発 / CAD最弱 |
| 4 | GBP/AUD | +0.498% | GBP2位 / AUD反発 |
| 5 | EUR/CAD | +0.477% | EUR優位 / CAD最弱 |
| 順位 | ペア | 変化率 | 方向 |
|---|---|---|---|
| 最下位 | CAD/NZD | -1.321% | CAD最弱 / NZD首位 |
| -2 | USD/NZD | -1.241% | USD急落 / NZD首位 |
| -3 | USD/GBP | -1.147% | USD急落 / GBP2位 |
前週まで2週連続で最弱に沈んでいたNZDが、今週は首位(+0.8111)へ+7ランクの急反発を演じました。前週のレポートで「首位↔最弱を一週おきに往復する規則的な振り子が崩れ、下位固定化の様相」と分析した矢先の逆転です。売られすぎの反動に加え、NZドルへの押し目買いが入ったとみられます。変化率ではCAD/NZD(-1.321%、今週最大の下落率)、USD/NZD(-1.241%)とX/NZDが下落上位を占め、NZドルが幅広い通貨に対して上昇しました。ただし指数は+0.8111と突出はしておらず、6月に見られた±2級の激しさからは落ち着いた水準です。
前週4位(+0.0863)だったUSDが7位(-0.6470)へ、前週5位(-0.1856)だったCADが最弱8位(-0.7059)へと、北米2通貨がそろって下位に沈みました。CADはGBP/CAD(+1.165%)、AUD/CAD(+0.723%)、EUR/CAD(+0.477%)とほぼ全通貨に対して下落し「全面安」の様相。USDもUSD/NZD(-1.241%)、USD/GBP(-1.147%)と急落しました。前週まで「欧州対オセアニア」だった相場テーマが、今週は「北米売り」に移り、資源国通貨のなかでもCADだけが取り残される選別が進みました。
前週首位だったGBPは2位(+0.6496)へ1ランクの小幅後退にとどまり、依然として高い強さを維持しました。GBP/CAD(+1.165%、今週最大の上昇率)、GBP/JPY(+0.910%)、GBP/AUD(+0.498%)と幅広く上昇し、NZドルに首位を譲ったものの内容は堅調です。CHFも3位(+0.3387)を維持し、欧州通貨の底堅さが続いています。一方でEUR(2位→5位、-0.1429)はマイナス圏へ後退し、欧州通貨内でも「GBP・CHF」と「EUR」で明暗が分かれました。
2週連続の最弱から首位(+0.8111)へ+7ランクの急反発。CAD/NZD(-1.321%、今週全28ペア中最大の下落率)、USD/NZD(-1.241%)、GBP/NZD、EUR/NZDなどX/NZDが軒並み下落し、NZドルが幅広い通貨に対して上昇しました。売られすぎの反動と押し目買いが主因とみられ、指数+0.8111はプラス圏では上位ながら、6月終盤の±2級の激しさと比べれば落ち着いた水準です。オセアニア通貨のなかでAUD(4位)とともに反発し、前週の「オセアニア総崩れ」から一転しました。
前週首位から2位(+0.6496)へ1ランクの小幅後退。GBP/CAD(+1.165%、今週最大の上昇率)、GBP/JPY(+0.910%)、GBP/AUD(+0.498%)、GBP/NZDと幅広く上昇し、実力は依然高い水準です。USD/GBP(-1.147%)でドルに対しても大幅優位を確保。NZドルの急反発に首位こそ譲りましたが、内容は堅調で「小幅後退」にとどまりました。BOE(イングランド銀行)のタカ派観測がポンドの底堅さを支えています。
3位(+0.3387)を維持し、2週連続で表彰台圏内に踏みとどまりました。GBP・NZDには劣後したものの、EUR・JPY・USD・CADといった中位下位の通貨に対しては優位を確保。欧州通貨の底堅さのなかで、安全通貨としての需要も一定程度残り、安定した3位となりました。前週の「欧州表彰台独占」からNZドルが割り込む形になりましたが、CHFは順位を守っています。
前週7位から4位(+0.0764)へ+3ランク反発し、プラス圏へ復帰。NZドルの急反発に連動する形で、オセアニア通貨がそろって持ち直しました。AUD/CAD(+0.723%、今週3位の上昇率)でカナダドルに大幅優位を示した一方、指数は+0.0764とほぼゼロ近傍で、NZドルほどの勢いはありません。前週「オセアニア総崩れ」で7位まで沈んだ反動という側面が強い動きです。
前週2位(+0.6747)から5位(-0.1429)へ-3ランク後退し、マイナス圏へ転落しました。EUR/CAD(+0.477%)でカナダドルには優位を保ったものの、NZD・GBP・CHF・AUDといった上位通貨には軒並み劣後。前週の「欧州表彰台独占」の一角だったEURが、今週は欧州通貨内で唯一マイナス圏に沈み、GBP・CHFと明暗が分かれました。ECBの利下げ観測が引き続きユーロの重しとなっています。
6位(-0.3799)を維持し、マイナス圏の下位にとどまりました。GBP/JPY(+0.910%、今週2位の上昇率)でポンドに大きく劣後し、EUR/JPYでもユーロに敗北。一方でNZDやAUDに対する数値ほどの弱さはなく、USD・CADといった北米通貨よりは上位を保っています。リスク回避の強い局面ではないなか、安全通貨としての円の需要は限定的で、中位下位での推移が続いています。
前週4位(+0.0863)から7位(-0.6470)へ-3ランク急落。USD/NZD(-1.241%)、USD/GBP(-1.147%)と、上位通貨に対して大幅に売られました。CADとともに北米通貨の総崩れの一角を占め、前週まで首位(fx-25)や4位(fx-26)だったドルが下位に転落。米金利観測の変化とリスクセンチメントの変化が、ドル売りにつながったとみられます。USD/CADではドルがカナダドルにやや優位を保ったのが、わずかな救いです。
前週5位(-0.1856)から最弱8位(-0.7059)へ-3ランク下落。CAD/NZD(-1.321%、今週全28ペア中最大の下落率)を筆頭に、GBP/CAD(+1.165%)、AUD/CAD(+0.723%)、EUR/CAD(+0.477%)とX/CADが軒並み上昇し、カナダドルがほぼ全通貨に対して下落する「全面安」に近い状態となりました。原油価格の軟化が産油国通貨であるカナダドルの重荷になったとみられます。CADは6月にも複数回、原油安を背景に下位へ沈んでおり、原油に振り回される体質が今週も繰り返されました。
NZD(1位+0.8111)とAUD(4位+0.0764)がそろって反発し、前週の「オセアニア総崩れ」から一転してプラス圏へ復帰しました。NZドルが首位まで駆け上がり、AUDも4位まで戻す急反発。前週まで2週連続最弱だったNZドルの売られすぎ修正が、オセアニア通貨全体を押し上げました。ただしAUDの指数は+0.0764とほぼゼロで、NZドル主導の反発という色彩が濃くなっています。
GBP(2位+0.6496)とCHF(3位+0.3387)が上位を維持する一方、EUR(5位-0.1429)はマイナス圏へ後退し、欧州通貨内で明暗が分かれました。前週は「GBP・EUR・CHFが表彰台独占」でしたが、今週はEURが脱落し「GBP・CHF」の2強体制に。GBP/CADが今週最大の上昇率を記録するなど、ポンドの強さは健在です。欧州通貨全体としては上位〜中位を保ち、底堅さが続いています。
USD(7位-0.6470)、CAD(8位-0.7059)、JPY(6位-0.3799)が下位3つを占め、なかでも北米通貨(USD・CAD)が総崩れとなりました。前週まで首位や上位にいた米ドルが7位へ、カナダドルが最弱へと沈み、北米通貨グループが今週の最弱グループを形成。原油安(CAD)と米金利観測の変化(USD)が重なりました。円(JPY)も6位と冴えず、安全通貨・基軸通貨がそろって下位に沈んだ一週です。