日経平均の独歩安が目立った1週間。日経は週間-5.02%(-3,633円)の大幅続落で68,733円まで下落した一方、VIXは週間-14.1%で15.81へ急低下しリスクオンが回帰しました。NYダウはレンジ内100.0%の新高値(52,904ドル)と絶好調で、日米株で明暗がくっきり。先週まで崩落していた資産が反発に転じ、暗号資産(BTC+4.5%で1,000万円台回復・ETH+11.8%)と貴金属(Gold+2.7%・Silver+6.1%・Platinum+1.3%)が底打ちの動き。WTI原油は週間-0.65%で下げ止まりましたが月間-28.4%の記録的暴落です。FXはドル高が一服し、USD/JPYは真のパーフェクトオーダーを維持(75日高値162.84円)しつつ終値は小反落、EUR/USDは下降パーフェクトオーダーが続いています。
日経平均は68,733円で週間-5.021%(-3,633円)の大幅続落(データ日:7/2)。先週の-2.65%に続く下落で、2週前につけた72,832円の新高値からは約-5.6%下落し、7万円台を明確に割り込みました。週間安値は67,998円。レンジ内位置は81.6%と、2週前の96.7%からは大きく低下しています。ただし月間ではまだ+2.995%(+1,999円)とプラスを維持。SMA25(68,361円)にほぼ並ぶ水準まで下落しており、SMA50(64,980円)は下方にあります。世界的にはリスクオンが回帰するなか、日経だけが独歩安となった格好です。
NYダウは52,900ドルで週間+1.886%(+979ドル)と大幅続伸(データ日:7/2)。週間高値52,904ドルで100日間新高値を更新し、レンジ内位置は100.0%──まさに直近100日間の最高値そのもので引けました。SMA25(51,452ドル)・SMA50(50,556ドル)を大きく上回り、月間では+3.103%(+1,592ドル)と絶好調です。日経が-5.02%の独歩安となるなか、NYダウは新高値を更新し続けており、日米株の明暗が一段と鮮明になりました。原油安によるインフレ懸念の後退と、リスクオンの回帰が米株を強く支えています。
米10年国債利回りは4.37%(データ日:6/26のため反映に遅れあり)。レンジ内位置は56.9%で、SMA25(4.48%)・SMA50(4.44%)を下回りました。月間では-2.432%(-0.11ポイント)と低下基調です。WTI原油の月間-28.4%という記録的な暴落でインフレ懸念が大きく後退しており、利回りには低下圧力がかかりやすい地合い。利回り低下は米株(NYダウ新高値)の追い風にもなっています。なお本データは6/26時点のため、足元の相場を十分に反映していない点に留意が必要です。
VIX指数は15.81で週間-14.123%(-2.60ポイント)の急低下。先週18.41(週中20.72)まで上昇してリスクオフが再燃していましたが、今週は一転して15台まで低下し、リスクオンが回帰しました。週間安値は15.75で、レンジ内位置は3.1%と再び最低水準圏へ。SMA25(17.64)・SMA50(17.56)を下回りました。月間では-1.557%。「15台→21台→16台→18台→15台」という乱高下を経て、再び楽観ゾーンに戻っています。
ビットコインは10,129,936円で週間+4.480%(+434,319円)と反発(データ日:7/4)。先週1,000万円を割り込んでいましたが、今週は1,000万円台を回復し、1,013万円まで戻しました。週間安値9,397,477円をつけたあとに切り返しています。SMA25(10,060,014円)を回復し、SMA50(10,793,104円)はまだ上方。レンジ内位置は20.6%と先週の9.9%から改善しました。月間では-0.756%とほぼ横ばいまで戻しています。リスクオン回帰とともに、暗号資産にも買い戻しが入りました。
イーサリアムは284,210円で週間+11.800%(+29,998円)の大幅反発(データ日:7/4)。先週25万円台まで下落していたところから急反発し、28万円台を回復しました。週間安値250,577円から週間高値284,313円まで大きく切り返し、終値が週間高値近辺という強い形です。SMA25(269,122円)を回復し、SMA50(292,400円)に迫っています。レンジ内位置は28.8%と先週の9.6%から大きく改善。月間では+0.392%とプラスに転じました。BTC(+4.48%)を大きく上回る反発で、リスクオン回帰局面ではボラティリティの高いアルトコインがより強く買い戻される動きが出ました。
WTI原油は68.78ドルで週間-0.650%(-0.45ドル)とほぼ横ばい(データ日:7/3)。ここ数週の急落からはようやく下げ止まりの兆しが見えましたが、依然として60ドル台後半の安値圏です。週間安値は67.04ドル。月間では-28.369%(-27.24ドル)という記録的な暴落で、5月中旬の106ドル超えからは-35%以上の下落です。SMA25(80.44ドル)・SMA50(89.85ドル)を大きく下回り、レンジ内位置は12.0%と最安値圏に張り付いています。中東地政学リスクの後退と需給緩和が、原油を歴史的な安値圏まで押し下げました。
金は4,187.3ドルで週間+2.663%(+108.6ドル)と反発(データ日:7/3)。先週4,000ドル割れ寸前まで売られていたところから切り返し、週間高値4,208.3ドルまで戻しました。週間安値3,962.5ドルで一時4,000ドルを割り込む場面もありましたが、そこから反発しています。SMA25(4,234.02ドル)・SMA50(4,418.76ドル)はまだ上方にあり、レンジ内位置は15.6%と先週の8.0%から改善。月間では-5.621%(-249.4ドル)とマイナスを維持していますが、下げ止まりの兆しが見えてきました。
銀は62.81ドルで週間+6.076%(+3.60ドル)の大幅反発(データ日:7/3)。先週60ドルを割り込む大暴落(-10.6%)から一転、今週は60ドル台を回復しました。週間安値57.03ドルは100日安値を更新しましたが、そこから週間高値63.35ドルまで大きく切り返しています。SMA25(66.13ドル)・SMA50(71.71ドル)はまだ上方にあり、レンジ内位置は14.9%と先週の5.1%から改善。月間では-14.509%(-10.66ドル)とマイナスは残るものの、金(+2.66%)を上回る反発で、貴金属セクターの底打ちを示唆する動きとなりました。
白金は1,651.9ドルで週間+1.288%(+21.0ドル)と反発(データ日:7/3)。週間安値1,530.7ドルで100日安値を更新したあと、週間高値1,675.1ドルまで切り返しました。SMA25(1,722.36ドル)・SMA50(1,858.62ドル)はまだ大きく上方にあり、レンジ内位置は14.5%と先週の6.4%から改善。月間では-11.602%(-216.8ドル)とマイナスを維持しています。Gold・Silver・Platinumの3品目がそろって反発し、先週まで加速していた貴金属の崩落に、ようやく歯止めがかかった週となりました。
上海総合は今週の終値データが取得できていません(休場等の可能性)。参考として週間始値4,026.69・週間高値4,143.31・週間安値3,992.55のレンジで推移しており、4,000台での値動きが続いていたとみられます。インドSENSEX(77,502、データ日:7/2)は週間+0.521%(+402ポイント)と続伸。週間高値77,579まで上昇し、SMA25(75,710)・SMA50(76,113)をともに上回りました。レンジ内位置は41.6%、月間では+3.821%(+2,852ポイント)と好調です。新興国株のインドは、米株のリスクオンに連れて堅調な動きを見せています。
チャートをざっくり3グループに分けると——
🟢 上昇・反発したもの:NYダウ(+1.89%・52,904ドル新高値・レンジ内100.0%)、ETH(+11.80%大幅反発)、Silver(+6.08%)、BTC(+4.48%・1,000万円台回復)、Gold(+2.66%)、Platinum(+1.29%)、GBP/USD(+1.16%)、NZD/USD(+1.26%)、GBP/JPY(+0.92%・上昇PO回復)、AUD/USD(+0.66%)、クロス円各種、インドSENSEX(+0.52%)、VIX低下(15.81・-14.1%)
🔴 下落したもの:日経平均(-5.02%の独歩安・7万円台割れ)、USD/CHF(-0.80%)、EUR/GBP(-0.70%・下降PO・75日安値)、WTI原油(-0.65%・下げ止まりも月間-28.4%)、EUR/CHF(-0.39%)、CAD/JPY(-0.27%)、USD/JPY(-0.24%・真のPO維持)
🟡 方向感を探っている:EUR/USD(+0.46%小反発も下降PO継続)、米10年利回り(4.37%・データ6/26)、USD/CAD(横ばい・全SMA上)、上海総合(データ休場)
ひと言でまとめると、「日経-5%の独歩安、しかしVIX急低下でリスクオン回帰──米株は新高値100%、暗号資産(ETH+11.8%)と貴金属が反発し、崩落相場に底打ちの兆し」という週でした。先週まで「株とドルだけが強く、コモディティ・暗号資産は崩落」という二極化でしたが、今週はVIXが15台へ急低下してリスクオンが回帰し、崩落していた暗号資産・貴金属が揃って反発。特にETHは+11.8%、銀は+6.1%と力強い切り返しを見せました。一方で日本株だけが週間-5%の独歩安となり、日米株の明暗が一段と鮮明に。NYダウはレンジ内100.0%の新高値です。WTI原油は下げ止まったものの月間-28.4%と歴史的な安値圏。来週は日経がSMA25(68,361円)を維持して立て直せるか、米株の新高値追いが続くか、そして反発した暗号資産・貴金属が上昇を続けるかが焦点です。
ドル円は161.370円で週間-0.239%(-0.387円)と小反落。週の前半に週間高値162.84円と75日間高値を更新し162円台に乗せる場面もありましたが、その後は161円台前半まで押し戻されました。それでもSMA25(160.916円)・SMA50(159.635円)・SMA100(158.892円)・SMA200(156.749円)の4本すべてを上回り、SMA配列も上昇パーフェクトオーダー──真のパーフェクトオーダーを維持しています。SMA200乖離率は+2.948%。ドル全面高がやや一服したことで、ドル円も高値から反落しましたが、15通貨ペア中で最も強い形は保っています。
リスクオン回帰でクロス円が揃って反発しました。GBP/JPY(215.423円、週間+0.920%)が最も強く、SMA25(214.366円)・SMA50(214.015円)・SMA100(213.040円)・SMA200(210.012円)の4本すべてを上回り、上昇パーフェクトオーダーを回復しました。CHF/JPY(200.859円、+0.588%)・AUD/JPY(111.960円、+0.408%)・EUR/JPY(184.524円、+0.214%)も反発しましたが、この3ペアはSMA25・SMA50・SMA100を下回りSMA200のみ上方という混在の構造が続いています。円は対ドルではやや強含んだものの、クロス円全体では持ち直しの動きが優勢でした。
EUR/USDは1.1435で週間+0.459%(+0.0052ドル)と小反発。ドル高一服を受けて1.14台前半まで戻しましたが、SMA25(1.1494)・SMA50(1.1587)・SMA100(1.1621)・SMA200(1.1652)の4本すべてを依然として下回り、SMA配列も下降パーフェクトオーダーが継続しています。各SMA乖離率は-0.5〜-1.9%で、下降トレンドの本質は変わっていません。週間安値1.1362は先週の75日安値1.1329よりは上ですが、戻りは鈍く、ユーロの弱さが続いています。
GBP/USDは1.3350で週間+1.162%(+0.0153ドル)と反発。先週まで全SMA下・75日安値更新の弱い形でしたが、今週はドル高一服を受けてSMA25(1.3319)を回復しました。SMA50(1.3405)・SMA100(1.3406)・SMA200(1.3396)はまだ上方にあり、SMA配列は混在です。週間高値1.3384まで戻し、1.33台を回復。EUR/GBPの下落(GBP高)にも支えられ、ポンドは主要通貨のなかでは相対的に強い動きとなりました。
資源国通貨も反発しました。NZD/USD(0.5711、週間+1.256%)は先週の75日安値から持ち直し、SMA25(0.5777)・SMA50(0.5836)・SMA100(0.5855)・SMA200(0.5822)はまだ上方ですが、下げ止まりの動きが見られます。AUD/USD(0.6939、+0.660%)はSMA25(0.7005)・SMA50(0.7093)・SMA100(0.7071)を下回るものの、SMA200(0.6865)は上回る位置を維持。貴金属・原油といったコモディティの反発が、資源国通貨の下支えになりました。SMA配列は両ペアとも混在です。
ドル高一服がこのグループにも表れました。USD/CHF(0.8034、週間-0.804%)は反落しましたが、SMA25(0.8005)・SMA50(0.7920)・SMA100(0.7881)・SMA200(0.7910)の4本すべてを上回る全SMA上は維持しています。USD/CAD(1.4195、+0.037%)はほぼ横ばいで、4本のSMAすべてを上回る全SMA上を継続。週間高値1.4247は先週の75日高値圏で高止まりしています。EUR/CHF(0.9183、-0.387%)はSMA50・SMA100の上、SMA25・SMA200の下という混在です。ドル高は一服したものの、USD/CAD・USD/CHFが全SMA上を保っており、ドル優位の基調自体は崩れていません。
EUR/GBP(0.8566、週間-0.697%)はSMA25(0.8624)・SMA50(0.8639)・SMA100(0.8663)・SMA200(0.8693)の4本すべてを下回る下降パーフェクトオーダーを維持し、週間安値0.8546は75日間安値を更新。ユーロの弱さとポンドの相対的強さが表れています。EUR/AUD(1.6468、-0.242%)はSMA25・SMA50・SMA100を上回るもののSMA200(1.6999)を下回る混在。CAD/JPY(113.652円、-0.265%)はSMA25(114.407円)・SMA50(114.941円)・SMA100(115.044円)を下回り、SMA200(113.236円)のみ上方の混在で、原油安によるCAD安が重荷となっています。