円(JPY)の強弱指数が+2.9756に達し、これまでの記録だった+2.0274(NZD・5月29日)を大幅に更新しました。当サイトの記録上、正負を問わず過去最大の絶対値です。円は他の7通貨すべてに勝つ「完璧な全方位型JPY高」で、変化率もJPY/AUD(+3.583%)を筆頭に上位4ペアと下位3ペアの計7枠をすべて円絡みが独占。一方、前週に首位だった米ドル(USD)は最弱8位(-1.4763)へ-7ランクの大暴落を喫し、こちらも7ペア全敗の「完璧な全方位型USD安」でした。USD/JPYは163.791円から157.538円へ-3.818%(-6.25円)の急落。米10年国債利回りが4.74%へ上昇し100日高値を更新するなかでの円全面高であり、金利差だけでは説明しにくい巻き戻しが起きています。前号で「+6ランクという極端な逆転の直後こそ振り子の反動が出やすい」と記しましたが、その反動は史上最大級の形で現れました。
| 順位 | 通貨 | 強弱指数 | 前週 | 可視化 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 🇯🇵 JPY | +2.9756 | 5位 ⬆ | |
| 2 | 🇳🇿 NZD | +0.3592 | 6位 ⬆ | |
| 3 | 🇪🇺 EUR | +0.0619 | 4位 → | |
| 4 | 🇨🇭 CHF | -0.0017 | 8位 ⬆ | |
| 5 | 🇬🇧 GBP | -0.1580 | 7位 ⬆ | |
| 6 | 🇨🇦 CAD | -0.8793 | 3位 ⬇ | |
| 7 | 🇦🇺 AUD | -0.8814 | 2位 ⬇ | |
| 8 | 🇺🇸 USD | -1.4763 | 1位 ⬇ |
| 順位 | ペア | 変化率 | 方向 |
|---|---|---|---|
| 1 | JPY/AUD | +3.583% | JPY首位 / AUD7位 |
| 2 | JPY/CAD | +3.420% | JPY首位 / CAD6位 |
| 3 | JPY/CHF | +2.564% | JPY首位 / CHF4位 |
| 4 | JPY/NZD | +2.211% | JPY首位 / NZD2位 |
| 5 | EUR/AUD | +0.790% | EUR3位 / AUD7位 |
| 順位 | ペア | 変化率 | 方向 |
|---|---|---|---|
| 最下位 | USD/JPY | -3.818% | USD最弱 / JPY首位 |
| -2 | GBP/JPY | -2.703% | GBP5位 / JPY首位 |
| -3 | EUR/JPY | -2.530% | EUR3位 / JPY首位 |
JPYの強弱指数+2.9756は、これまでの最高記録だった+2.0274(NZD・5月29日)を0.95ポイント上回り、負側の記録-2.2104(NZD・6月5日)と比べても絶対値で最大です。正負を問わず、当サイトの記録上で最も極端な数値となりました。前週5位(-0.2748)からの+4ランク上昇で、指数の改善幅は3.25ポイントに達します。7ペアすべてで勝利しており、単なる対ドルの円高ではなく、文字通りの全面高でした。
前週首位だったUSDが最弱8位(-1.4763)へ-7ランクの大暴落。指数は+0.7422から-1.4763へ2.22ポイントの急降下です。前号では「+6ランクという極端な逆転の直後こそ振り子の反動が出やすい」「来週の注目:米ドルは首位を守れるか──過去の『首位は翌週落ちる』パターンが出るか」と記しましたが、結果は単なる後退ではなく最弱への転落でした。USD/JPY(-3.818%)を筆頭に7ペアすべてで下落し、完璧な全方位型USD安となっています。
今週の円高で目を引くのは、米10年国債利回りが4.74%へ上昇し100日高値を更新するなかで起きている点です。通常、米金利の上昇はドル買い・円売り要因ですが、今週はまったく逆の値動きとなりました。USD/JPYは163.791円から157.538円へ-6.25円(-3.818%)の急落で、週次レポートによれば全SMAを下抜け、2021年以降286週で3番目の下落幅です。金利差では説明しにくいこの動きは、積み上がっていた円売りポジションの巻き戻しが主因とみられます。
前週に全7通貨へ勝利する「完璧な全方位型AUD高」を達成したAUDが、今週は7位(-0.8814)へ-5ランク転落しました。JPY/AUD(+3.583%、今週最大の上昇率)で円に大きく売られ、AUD/NZD(-1.045%)、AUD/CHF(-0.814%)でも劣後。勝てたのはAUD/CAD(+0.070%)とUSD/AUD(-0.545%)の2ペアのみです。前週のUSD(首位→最弱)と合わせ、全方位型で勝った通貨が翌週に崩れるケースが2週連続で発生しました。
前週5位から首位へ+4ランク上昇し、指数+2.9756は当サイト記録上の過去最高です。JPY/AUD(+3.583%)、JPY/CAD(+3.420%)、JPY/CHF(+2.564%)、JPY/NZD(+2.211%)が上昇上位を占め、USD/JPY(-3.818%)、GBP/JPY(-2.703%)、EUR/JPY(-2.530%)が下落上位に並ぶ完璧な全方位型JPY高。2位のNZD(+0.3592)との差は2.62ポイントで、他を寄せ付けない単独首位でした。米金利が上昇するなかでの円全面高は、金利差要因ではなくポジション調整主導の動きを示唆します。
前週6位から2位(+0.3592)へ+4ランク上昇しました。AUD/NZD(-1.045%)、CAD/NZD(-1.152%)、USD/NZD(-1.605%)とX/NZDが下落し、豪ドル・カナダドル・米ドルに対して優位を確保。ただしJPY/NZD(+2.211%)では円に大きく売られており、「円以外には強かった」という位置づけです。指数+0.3592は首位JPYとの差が2.62ポイントもあり、実質的には円の独走を追いかける2番手にすぎません。
前週4位から3位(+0.0619)へ1ランク上昇し、2週連続でプラス圏を維持しました。EUR/AUD(+0.790%、今週5位の上昇率)、EUR/CAD(+0.786%)で資源国通貨に優位、USD/EUR(-1.376%)では米ドルにも勝利。一方でEUR/JPY(-2.530%)では円に大きく売られています。指数は+0.0619とほぼゼロで、「積極的に買われた」というより、円とNZD以外に大きく負けなかった結果の3位です。
前週の最弱8位から4位(-0.0017)へ+4ランク回復しました。指数-0.0017はほぼ完全なゼロで、8通貨のなかで最も中立的な位置です。USD/CHF(-1.277%)、CAD/CHF(-0.651%)、AUD/CHF(-0.814%)で米ドル・資源国通貨に勝った一方、JPY/CHF(+2.564%)では円に大きく売られました。2週続いた「完璧な全方位型CHF安」からは脱しましたが、リスクオフ局面でも円ほどには買われていない点が特徴です。
前週7位から5位(-0.1580)へ+2ランク回復。USD/GBP(-1.183%)で米ドルに勝ち、GBP/CAD(+0.608%)、GBP/AUD(+0.553%)で資源国通貨にも優位を確保しました。ただしGBP/JPY(-2.703%、今週2位の下落率)では円に大きく売られ、EUR/GBP(+0.188%)でもユーロに小幅劣後。指数はマイナス圏にとどまり、ドル安の恩恵で順位を戻したものの、実体としては弱含みです。
前週3位から6位(-0.8793)へ-3ランク下落。JPY/CAD(+3.420%、今週2位の上昇率)で円に大きく売られ、EUR/CAD(+0.786%)、GBP/CAD(+0.608%)でも欧州通貨に劣後しました。勝てたのはUSD/CAD(-0.531%)とCAD/NZD(-1.152%)の解釈上わずかで、実質的には米ドル相手の1勝のみ。前週は原油急騰でも3位止まりでしたが、今週はリスク回避の流れで資源国通貨がまとめて売られる展開となりました。
前週2位から7位(-0.8814)へ-5ランク転落。前週は全7通貨に勝つ「完璧な全方位型AUD高」でしたが、今週はJPY/AUD(+3.583%、今週最大の上昇率)で円に大敗し、EUR/AUD(+0.790%)、GBP/AUD(+0.553%)、AUD/NZD(-1.045%)、AUD/CHF(-0.814%)でも劣後。勝てたのはAUD/CAD(+0.070%)とUSD/AUD(-0.545%)の2ペアのみです。指数は+0.7388から-0.8814へ1.62ポイントの急降下でした。
前週首位から最弱8位(-1.4763)へ-7ランクの大暴落。USD/JPY(-3.818%、今週最大の下落率)、USD/NZD(-1.605%)、USD/EUR(-1.376%)、USD/CHF(-1.277%)、USD/GBP(-1.183%)、USD/AUD(-0.545%)、USD/CAD(-0.531%)と7ペアすべてで下落し、完璧な全方位型USD安です。指数-1.4763は米ドルにとって記録的な低水準。米10年利回りが4.74%へ上昇し100日高値を更新するなかでのドル全面安であり、金利要因では説明できない売りが出ています。
JPY(1位+2.9756)とCHF(4位-0.0017)で、グループ平均は+1.49と3グループ中で圧倒的な最強です。ただし中身は極端に偏っており、円が単独で記録的な数値を叩き出した一方、スイスフランは指数ほぼゼロの中立。JPY/CHF(+2.564%、今週3位の上昇率)では円がフランに大きく勝っています。「リスクオフで安全通貨が買われた」という単純な図式では説明できず、買われたのは円だけという構図でした。
EUR(3位+0.0619)、CHF(4位-0.0017)、GBP(5位-0.1580)が3〜5位に並び、欧州3通貨がまとまって中位を形成しました。3通貨の指数差は0.22ポイントと小さく、グループ平均-0.03はほぼゼロ。前週は「4位・7位・8位」と散らばって総崩れでしたが、今週は米ドルと資源国通貨が崩れた分、相対的に順位を回復した形です。積極的に買われたわけではなく、円以外では最も傷が浅かったグループといえます。
USD(8位-1.4763)、AUD(7位-0.8814)、CAD(6位-0.8793)が下位3席を独占し、グループ平均は-1.08と唯一の大幅マイナスです。JPY/AUD(+3.583%)、JPY/CAD(+3.420%)、USD/JPY(-3.818%)と、対円で3通貨そろって大きく売られました。前週は「北米が首位と3位」「AUDが完璧な全方位高」と上位を占めていただけに、わずか1週間での180度の反転です。同じ資源国通貨でもNZDだけは2位に浮上しており、グループ内でも明暗が分かれました。