先週「164円が目前」と書いたドル円が、157.619円まで週間-3.803%(-6.232円)の急落となりました。当ブログのヒストリカルデータ(2021年〜286週)で確認すると、これは3番目に大きい週間下落幅にあたります。円は全面高となり、EUR/JPY・AUD/JPY・CAD/JPY・CHF/JPYの4ペアが75日間安値を更新。一方で米10年国債利回りは4.74%まで上昇し、レンジ内位置99.7%で100日間高値を更新しています──金利差では説明しにくい円買いが起きた週でした。日経平均は週の半ばに週間安値60,449円まで暴落したあと、金曜(7/31)に+2,495円(+4.032%)の急反発で64,362円まで戻し、週間では-0.386%とほぼ変わらず。VIXは週内に20.88まで急騰したあと15.99へ急低下し、レンジ内6.2%の楽観へ逆戻りしました。NYダウはレンジ内90.2%と堅調な一方、暗号資産はBTCが1,000万円割れ、ETHが30万円割れと反落しています。
日経平均は64,362円で週間-0.386%(-249円)と、数字だけ見ればほぼ変わらず。しかし週の中身は激しい往復でした。週の半ばにかけて週間安値60,449円まで売られ、週間始値65,165円からの下げ幅は約4,700円(-7.2%)。先週このレポートで下値目安として挙げた「62,705円、その先は60,000円の大台」に、実際に接近しました。ところが金曜(7/31)に+2,495円(+4.032%)の急反発となり、64,362円まで戻して引けています。SMA25(66,881円)・SMA50(67,123円)は依然として大きく上方にあり、月間では-8.674%(-6,113円)と大幅マイナス。レンジ内位置は62.0%です。
NYダウは52,485ドルで週間+1.035%(+538ドル)と3週ぶりに反発しました。週間高値52,902ドルは100日間高値53,289ドルに接近し、レンジ内位置は90.2%と先週の83.7%からさらに上昇。SMA25(52,344ドル)・SMA50(51,706ドル)をともに上回る位置を回復しました。月間では+0.344%(+180ドル)とプラスを維持。日経が週の半ばに-7%超の暴落を演じるなかでも米株は崩れず、100日チャートでは3月末の45,057ドルからの上昇基調がそのまま続いている形です。日経の月間-8.67%との差はさらに開きました。
米10年国債利回りは4.74%で週間+1.411%(+0.07ポイント)と上昇が続き、週間高値4.75%で100日間高値を更新しました。レンジ内位置は99.7%と、ほぼ最高水準に張り付いています。SMA25(4.57%)・SMA50(4.53%)を明確に上回り、月間では+6.034%(+0.27ポイント)の上昇。先週このレポートで「4.71%を明確に上抜けると…」と書いた水準を、実際に超えてきました。チャートでは6月下旬の4.37%付近から、ほぼ一本調子の右肩上がりが続いています。
VIX指数は15.99で週間-13.940%(-2.59ポイント)の大幅低下。ただし週の中では週間高値20.88まで急騰し、そこから週間安値15.82まで一気に鎮静化するという激しい往復でした。金曜は前日比-6.437%(-1.10ポイント)。レンジ内位置は6.2%と、先週の17.8%から急低下しています。SMA25(17.19)・SMA50(17.38)をともに下回り、月間では-3.617%。日経の暴落→急反発とほぼ同じタイミングで、恐怖が急速に巻き戻された形です。
ビットコインは9,912,861円で週間-5.931%(-624,951円)の大幅安となり、1,000万円を割り込みました(データ日:8/1)。週間高値10,739,894円から週間安値9,889,958円まで、週を通して下げ続けた形です。金曜も前日比-4.392%(-455,324円)と下落が加速。SMA25(10,432,586円)・SMA50(10,263,256円)をともに割り込み、レンジ内位置は14.5%と先週の30.4%から大きく低下しました。月間では-0.145%とわずかにマイナス転落。6月の1,000万円割れから回復してきた流れが、ここで途切れた格好です。
イーサリアムは294,110円で週間-4.179%(-12,826円)と反落し、30万円を割り込みました(データ日:8/1)。週間高値323,294円まで上昇する場面もありましたが、そこから3万円近く下げています。金曜は前日比-4.242%。SMA25(302,168円)は割り込んだものの、SMA50(287,146円)はまだ下方にあり、BTCよりは形を保っています。レンジ内位置は37.1%(先週42.4%)。月間では+7.268%(+19,927円)とプラスを維持しており、BTC(月間-0.145%)との差は続いています。
WTI原油は84.67ドルで週間-5.195%(-4.64ドル)と3週ぶりに反落しました(データ日:7/31)。週間高値86.87ドル・週間安値77.78ドルと値幅は9ドル超あり、週の中で一度80ドルを割り込んでから戻した形です。金曜は前日比+1.292%と反発して引けています。SMA25(78.09ドル)は上回るものの、SMA50(82.21ドル)とほぼ同水準まで下げました。レンジ内位置は34.8%(先週42.5%)。月間では+23.462%(+16.09ドル)と大幅プラスを維持しており、2週続いた急騰の一部を吐き出した程度の調整です。
金は4,049.1ドルで週間-0.455%(-18.5ドル)と小幅反落しました(データ日:7/31)。週間高値4,118.5ドル・安値4,017.9ドルと、4,000〜4,100ドルの狭いレンジでの推移が続いています。SMA25(4,065.94ドル)はわずかに上方、SMA50(4,200.92ドル)は大きく上方にあり、レンジ内位置は6.8%と100日間の安値圏のまま(先週7.8%)。月間では-0.472%とわずかにマイナスです。3月の5,200ドル台からの下降トレンドが続くなか、直近は4,000ドル手前で下げ渋る動きになっていますが、上向きに転じる兆しはまだ見えません。
銀は57.59ドルで週間-1.816%(-1.06ドル)と反落(データ日:7/31)。先週+4.67%と大きく反発しましたが、続きませんでした。週間安値57.22ドルは100日間安値55.01ドルには届いていないものの、レンジ内位置は7.5%と再び安値圏へ(先週10.2%)。SMA25(58.66ドル)を割り込み、SMA50(64.28ドル)は依然として大きく上方にあります。月間では-4.151%(-2.49ドル)とマイナスです。先週「底は打ったかも?という段階」と書きましたが、確認にはやはりもう少し時間が必要そうです。
白金は1,650.3ドルで週間+3.571%(+56.9ドル)と大きく反発し、貴金属3品目のなかで唯一の上昇となりました(データ日:7/31)。先週は逆に「金・銀が反発するなかでひとり下げた」銘柄でしたから、きれいに立場が入れ替わっています。週間高値1,651.9ドルまで上昇し、SMA25(1,613.72ドル)を上抜けました。ただしSMA50(1,708.16ドル)はまだ上方にあり、レンジ内位置は17.0%(先週8.9%)と改善したものの安値圏であることに変わりはありません。月間では+3.864%(+61.4ドル)とプラスです。
新興国株はそろって上昇しました。インドSENSEX(78,095、データ日:7/31)は週間+2.675%(+2,035ポイント)と急反発。先週割り込んだSMA25(77,261)・SMA50(76,395)をともに回復し、レンジ内位置は74.8%と先週の39.6%から大きく改善しました。月間でも+1.524%とプラスに転じています。上海総合(3,832.26、データ日:7/31)は週間+0.474%(+18.06ポイント)と小幅続伸。2週連続の上昇ですが、SMA25(3,929.08)・SMA50(4,001.94)はいずれも大きく上方にあり、レンジ内位置は17.6%と安値圏のまま。月間では-6.813%と大幅マイナスが続いています。
チャートをざっくり3グループに分けると——
🟢 上昇したもの:白金(+3.57%・貴金属で唯一の上昇・SMA25上抜け)、インドSENSEX(+2.68%・SMA25/50を回復・レンジ内74.8%)、NZD/USD(+1.63%・全SMA上へ回復)、EUR/USD(+1.36%・SMA25/50を回復)、GBP/USD(+1.16%・全SMA上へ復帰)、NYダウ(+1.04%・レンジ内90.2%)、EUR/AUD(+0.79%)、AUD/USD(+0.54%)、上海総合(+0.47%)、米10年利回り(4.74%・100日高値更新・レンジ内99.7%)、EUR/GBP(+0.19%)、EUR/CHF(+0.03%・75日高値0.9349更新)
🔴 下落したもの:USD/JPY(-3.80%・2021年以降で3番目の下落幅・全SMA下抜け)、CAD/JPY(-3.31%・75日安値112.155円)、AUD/JPY(-3.30%・75日安値110.463円)、GBP/JPY(-2.69%)、CHF/JPY(-2.68%・75日安値194.859円)、EUR/JPY(-2.66%・75日安値181.32円)、BTC(-5.93%・1,000万円割れ・レンジ内14.5%)、WTI原油(-5.20%・3週ぶり反落)、ETH(-4.18%・30万円割れ)、銀(-1.82%・先週の反発続かず)、USD/CHF(-1.27%)、USD/CAD(-0.53%)、金(-0.46%・レンジ内6.8%)、日経平均(-0.39%)
🟡 方向感を探っている:VIX(15.99・週内に20.88まで急騰後に急低下しレンジ内6.2%)、日経平均(60,449円まで暴落後、金曜+4.03%の急反発で往って来い)
ひと言でまとめると、「ドル円が週間-3.8%の急落で全SMAを下抜け──円全面高でクロス円4ペアが75日安値、しかし米金利は100日高値を更新」という週でした。先週まで「164円が目前」「真のパーフェクトオーダー」と書いていたドル円が、わずか1週間で157円台まで6円以上下げ、4本すべての移動平均線を下抜けました。当ブログのヒストリカルデータ(2021年〜286週)で見ても3番目に大きい週間下落幅です。特筆すべきは、米10年利回りが4.74%で100日高値を更新しているのに円高が進んだ点。金利差では説明しにくい動きで、EUR/JPY・AUD/JPY・CAD/JPY・CHF/JPYの4ペアが75日安値を更新する円の全面高となりました。株式では日経が週間安値60,449円まで暴落したあと金曜に+4.03%の急反発で戻し、週間ではほぼ変わらず。一方NYダウはレンジ内90.2%まで上昇し、日米の差はさらに開いています。VIXは20.88まで急騰したあと15.99・レンジ内6.2%まで急低下しましたが、これは7月第2週に「極端な楽観」を警告した直後に暴落が起きたときと同じ水準です。コモディティは原油が3週ぶりに反落し、貴金属では白金だけが+3.57%と反発。暗号資産はBTCが1,000万円割れ、ETHが30万円割れと崩れました。来週は、ドル円がSMA200(157.933円)を回復できるか、日経が60,449円の安値を守れるか、そしてレンジ内6.2%まで下がったVIXが再び跳ねないかが焦点になります。
ドル円は157.619円で週間-3.803%(-6.232円)の急落。週間高値163.95円から週間安値157.297円まで、1週間で6円以上下げました。金曜(7/31)も前日比-1.902円(-1.192%)と下げが止まっていません。ここが今週いちばん重要な変化です。先週まで4本すべてのSMAを上回る「真のパーフェクトオーダー」だった価格が、SMA25(162.257円)・SMA50(161.321円)・SMA100(160.044円)・SMA200(157.933円)の4本すべてを一気に下抜けました。SMA配列そのものは上昇パーフェクトオーダーのままですが、これは移動平均線の並び順が変わるのに時間がかかるためで、価格は既に全ての線の下です。SMA200乖離率は-0.199%と、200日線をわずかに割り込んだところにあります。
円の急騰はドルに対してだけではありませんでした。クロス円は全面安です。下落率が大きい順に、AUD/JPY(110.618円、週間-3.296%)は週間安値110.463円で75日間安値を更新、GBP/JPY(212.415円、-2.691%)、CHF/JPY(194.859円、-2.678%)は終値がそのまま75日間安値となり、EUR/JPY(181.357円、-2.663%)も週間安値181.32円で75日間安値を更新しました。位置関係を見ると、EUR/JPY・CHF/JPYは4本すべてのSMAを下回り、AUD/JPY・GBP/JPYはSMA200のみ辛うじて上という状態。EUR/JPY・GBP/JPYはSMA配列こそ上昇パーフェクトオーダーが残っていますが、価格はすべて(あるいはほぼすべて)の線の下にあり、実態はトレンド転換の局面です。
EUR/USDは1.1525で週間+1.361%(+0.0155ドル)と大きく反発しました。先週は4本すべてのSMAを下回っていましたが、今週はSMA25(1.1422)・SMA50(1.1481)を上抜け、位置関係が改善しています。ただしSMA100(1.1567)・SMA200(1.1629)はまだ上方にあり、SMA配列も下降パーフェクトオーダーが継続。SMA200乖離率は-0.893%と、先週の-2.259%から大きく縮小しました。週間高値1.1545は6月中旬以来の水準です。チャートで見ると6月から続いた右肩下がりの流れのなかで、最も大きな戻りが入った形になっています。
GBP/USDは1.3478で週間+1.163%(+0.0155ドル)と大きく反発。先週は4本すべてのSMAを下回る形に転落していましたが、1週間でSMA25(1.3371)・SMA50(1.3361)・SMA100(1.3396)・SMA200(1.3395)の4本すべてを上回る位置へ復帰しました。SMA配列は混在ですが、価格がすべてのSMAの上にある堅調な形です。週間安値1.3273から週間高値1.3493まで、週を通して切り返す動きでした。先週「ドル全面高の裏返しという側面が強い」と書いた通り、ドルが売られた今週は素直に戻した格好です。
ドル安を受けて資源国通貨も上昇しました。NZD/USD(0.5887、週間+1.631%)はSMA25(0.5762)・SMA50(0.5791)・SMA100(0.5821)・SMA200(0.5823)の4本すべてを上回る位置へ回復し、SMA25乖離率は+2.166%と15ペアで最大です。ただしSMA配列は下降パーフェクトオーダーのままで、移動平均線の並びは上から200日→100日→50日→25日と下向き。価格が急に飛び出しただけの状態で、トレンドが転換したわけではない点には注意が必要です。AUD/USD(0.7019、+0.540%)はSMA25(0.6960)・SMA50(0.7008)・SMA200(0.6908)を上回り、SMA100(0.7051)のみ上方という混在。原油が-5.2%と反落するなかでも、ドル安の追い風で上昇しました。
先週「真のパーフェクトオーダー」だったUSD/CHF(0.8077、週間-1.269%)は反落し、SMA25(0.8097)を割り込みました。SMA50(0.8029)・SMA100(0.7949)・SMA200(0.7924)はまだ下方にあるため大崩れではありませんが、週間高値0.8206で75日高値を更新した直後からの反落という形です。USD/CAD(1.4016、-0.531%)もSMA25(1.4125)・SMA50(1.4048)を割り込み、SMA100・SMA200のみ上回る位置に後退。両ペアともSMA配列は上昇パーフェクトオーダーが残っていますが、価格が上位のSMAを割り込み始めています。一方EUR/CHF(0.9305、+0.034%)はほぼ変わらずながら、週間高値0.9349で75日間高値を更新。4本すべてのSMAを上回る位置を維持しており、フラン安だけは今週も続いています。
CAD/JPY(112.411円、週間-3.305%)は15通貨ペアで最大の下落率となりました。週間安値112.155円は75日間安値を更新し、4本すべてのSMAを下回る位置へ転落。円高に加えて原油の反落(-5.2%)が重なり、先週まで「4本すべてのSMAの上」だった形が一気に崩れました。EUR/GBP(0.8550、+0.190%)は小幅続伸したものの、SMA50(0.8588)・SMA100(0.8629)・SMA200(0.8676)を下回る下降パーフェクトオーダーが継続しています。EUR/AUD(1.6412、+0.790%)は反発し、SMA50・SMA100を上回る位置へ戻しました。