9月16日(水)にFOMCが2023年以来の利上げ、9月18日(金)に日銀が1995年以来の水準となる1.25%への利上げを決めました。結果は米ドルが7ペア全勝の完璧な全方位型USD高で首位(+1.1236)、円は0勝7敗の完璧な全方位型JPY安で最弱(-1.3555)です。円は2週連続の7勝0敗から一転し、1位→8位の-7ランク。指数の振れ幅3.5044ポイントは当サイト記録上2番目の大きさです。分かれ目は利上げの有無ではなく、「次の利上げまでの距離」でした。2位から7位の並びは「対円の上昇率順」と完全に一致し、28ペアに番狂わせのない完全序列は2週連続です。
| 順位 | 通貨 | 強弱指数 | 前週 | 可視化 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 🇺🇸 USD | +1.1236 | 3位 ⬆ | |
| 2 | 🇨🇭 CHF | +0.3682 | 7位 ⬆ | |
| 3 | 🇦🇺 AUD | +0.3620 | 6位 ⬆ | |
| 4 | 🇨🇦 CAD | +0.1843 | 5位 → | |
| 5 | 🇪🇺 EUR | +0.0094 | 4位 → | |
| 6 | 🇬🇧 GBP | -0.0113 | 2位 ⬇ | |
| 7 | 🇳🇿 NZD | -0.6806 | 8位 → | |
| 8 | 🇯🇵 JPY | -1.3555 | 1位 ⬇ |
| 順位 | ペア | 変化率 | 方向 |
|---|---|---|---|
| 1 | USD/JPY | +2.142% | USD首位 / JPY最弱 |
| 2 | USD/NZD | +1.576% | USD首位 / NZD7位 |
| 3 | EUR/JPY | +1.180% | EUR5位 / JPY最弱 |
| 4 | GBP/JPY | +1.167% | GBP6位 / JPY最弱 |
| 5 | USD/GBP | +1.001% | USD首位 / GBP6位 |
| 順位 | ペア | 変化率 | 方向 |
|---|---|---|---|
| 最下位 | JPY/CHF | -1.523% | JPY最弱 / CHF2位 |
| -2 | JPY/AUD | -1.498% | JPY最弱 / AUD3位 |
| -3 | JPY/CAD | -1.362% | JPY最弱 / CAD4位 |
9月16日(水)のFOMCは全会一致で政策金利を0.25%引き上げ、3.75〜4.00%としました。2023年以来の利上げです。ウォーシュ議長は会見で「インフレが高すぎる状態が長すぎる」と述べ、ドットチャートの年末見通しは6月の3.8%から4.1%へ引き上げられ、年内もう1回の利上げが示されました。
同じ日の米8月小売売上高は前月比+1.2%(予想+0.7%)と上振れ。発表後、ドルは主要通貨すべてに対して上昇しています。米10年国債利回りは週間高値5.02%で、3週連続の100日間高値更新、2007年以来の高水準です。
9月18日(金)、日銀は政策金利を0.25%引き上げて1.25%としました。1995年以来31年ぶりの水準です。ただし採決は賛成7・反対2で、浅田委員と佐藤委員が物価・経済の弱さを理由に反対しました。同じ朝の日本の8月CPIは前年比+1.9%で、8か月連続で2%を下回っています。
植田総裁は「引き続き政策金利を引き上げる」としつつ、利上げの間隔については「特定の間隔は念頭にない」と述べました。ドル円は発表前の156.16円から一時158.051円まで上昇し、週間+2.142%で引けています。
9月17日(木)の英中銀(BOE)は政策金利を3.75%に据え置きました。3人の委員が4.00%への利上げを主張する6対3の僅差です。利上げを一部織り込んでいた市場はポンドを売り、USD/GBPは+1.001%と変化率TOP5に入りました。ポンドは2位から6位へ-4ランクです。
週前半はサウジ東西パイプラインの停止とフーシ派の攻撃で、WTIは週間高値106.75ドルをつけました。週後半はサウジの洋上積み替えによる代替輸出と停戦提案で反落しています。原油の上げ下げが1週の中で相殺され、カナダドルは5位→4位と小幅な動きにとどまりました。
9月21日(月)〜23日(水)は日本が祝日で、東京市場は5連休です。薄商いのなかでの円安と、当局の口先介入・実弾介入が焦点になります。ドル円の200日移動平均線は158.396円です。
そのほか、9/22(火)トランプ大統領と湾岸協力会議(GCC)首脳の会談、9/23(水)主要国の9月PMI速報値、9/24(木)スイス国立銀行(SNB)の政策金利発表(据え置き予想)と豪州8月雇用統計が予定されています。翌週9/29(火)には豪準備銀行(RBA)の会合があります。
7ペアすべてで勝利した完璧な全方位型USD高です。USD/JPY(+2.142%)、USD/NZD(+1.576%)、USD/GBP(+1.001%)、USD/EUR(+0.951%)、USD/CAD(+0.844%)、USD/CHF(+0.698%)、USD/AUD(+0.653%)。最も小さい勝ち幅でも+0.65%あり、取りこぼしのない勝ち方です。
材料は9月16日のFOMCと、同日の小売売上高の上振れです。2位CHFとの差は0.7554ポイントで、今週の順位表で最も大きい断層がここにあります。
6勝1敗。負けたのはCHF/USD(-0.698%)だけで、勝ちはCHF/JPY(+1.523%)、CHF/NZD(+0.874%)、CHF/GBP(+0.321%)、CHF/EUR(+0.317%)、CHF/CAD(+0.211%)、CHF/AUD(+0.031%)です。
フランを買う固有の材料は今週見当たりません。海外市場ではむしろ、FRBと日銀が利上げするなかSNBが0%に据え置いている金利差から、フランは調達通貨として売られやすいと解説されています。実際にUSD/CHFは4週続伸です。2位になったのは、ドル以外の通貨に対する負けが円・NZドル・ポンドより小さかったためです。
5勝2敗。負けたのはAUD/USD(-0.653%)とAUD/CHF(-0.031%)です。対ドルの負け幅-0.653%は7通貨で最も小さく、ドル高への耐性は8通貨で一番でした。
9月18日(金)、ブロックRBA総裁が議会証言で「インフレへの懸念が現実になった」と述べ、追加利上げの可能性を示しました。市場は9月29日のRBA会合で0.25%利上げ(現行4.35%)を約85%織り込んでいます。AUD/JPYは先週割り込んだSMA200(111.059円)を1週で取り戻しました。
4勝3敗。勝ちはCAD/JPY(+1.362%)、CAD/NZD(+0.759%)、CAD/EUR(+0.169%)、CAD/GBP(+0.166%)、負けはCAD/USD(-0.844%)、CAD/CHF(-0.211%)、CAD/AUD(-0.112%)です。
USD/CADは1.3984で週間+0.844%、4本すべての移動平均線の上に出ました。週後半の原油安とFOMC後のドル高が対ドルでは重しになりましたが、円・欧州通貨に対しては勝っています。
3勝4敗で指数はほぼゼロ。5週連続の4位から1つ下がりました。勝ちはEUR/JPY(+1.180%)、EUR/NZD(+0.620%)、EUR/GBP(+0.030%)の3つです。
EUR/USDは1.1486で週間-0.966%。2週続いた小動きから下に動き、4本すべての移動平均線の下に入りました。きっかけはFOMC後のドル高です。
2勝5敗。勝ったのはGBP/JPY(+1.167%)とGBP/NZD(+0.587%)だけです。USD/GBP +1.001%は、円・NZドル以外で最大の対ドル負けでした。
9月17日のBOEは6対3で据え置き。利上げを3割程度見ていた市場が巻き戻し、GBP/USDは1.3394(週間-0.982%)と4本すべての移動平均線を割り込みました。5位EURとの差は0.0207ポイントです。
1勝6敗。唯一の勝ちはNZD/JPY(+0.616%)で、4週連続の最弱は止まりました。ただしNZD/USDは-1.576%で週間の下げは4週連続、順位が上がったのは円がさらに下に来たためです。
9月17日(木)のNZ 4〜6月期GDPは前年比+2.6%(予想+2.1%)と上振れし、一時買われましたが、すぐに押し戻されています。NZD/USDは4本すべての移動平均線の下にあります。
0勝7敗の完璧な全方位型JPY安です。JPY/USD(-2.142%)、JPY/CHF(-1.523%)、JPY/AUD(-1.498%)、JPY/CAD(-1.362%)、JPY/EUR(-1.180%)、JPY/GBP(-1.167%)、JPY/NZD(-0.616%)。
指数は+2.1489から-1.3555へ3.5044ポイント悪化。振れ幅はNZDの4.2378ポイント(fx-22→23)に次いで当サイト記録上2番目で、fx-31→32の円(3.3617ポイント)を上回りました。-1.3555は負の記録で4番目の低さです。
1位USDと2位CHFのあいだに0.7554ポイント、7位NZDと8位JPYのあいだに0.6749ポイントの断層があります。さらに6位GBPと7位NZDのあいだにも0.6693ポイントの差があり、2位〜6位の5通貨は0.3795ポイント内に収まりました。
USD(+1.1236)とCAD(+0.1843)でグループ平均+0.6540。カナダドルはドル高の恩恵を直接は受けていませんが、円・欧州通貨には勝っています。
CHF(2位+0.3682)・EUR(5位+0.0094)・GBP(6位-0.0113)。ユーロとポンドはFOMC後のドル高でそろって対ドル1%前後下げ、4本すべての移動平均線を割り込みました。フランの対ドルの下げは-0.698%にとどまっています。
AUD(3位+0.3620)とNZD(7位-0.6806)の差は1.0426ポイントで、オセアニアの分裂は4週連続、差は先週の0.8234ポイントから広がりました。RBAは利上げ観測が85%、RBNZは9月2日の利上げ後に慎重姿勢を示しており、次の利上げまでの距離がここでも差になっています。