円(JPY)が前週最弱8位から首位へ7ランクの大逆転を記録。強弱指数+1.1264は今年最高水準であり、変化率TOP4(JPY/NZD +1.153%、JPY/CHF +1.098%、JPY/CAD +0.84%、JPY/AUD +0.741%)をJPY絡みが独占する「全方位型JPY高」の週となりました。豪ドル(AUD)も5位から2位に急回復した一方、前週首位のCADは3位に後退。GBP(2位→6位)・USD(3位→7位)が4ランク急落し、EUR(6位→8位)が最弱に転落しました。
| 順位 | 通貨 | 強弱指数 | 前週 | 可視化 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 🇯🇵 JPY | +1.1264 | 8位 ⬆ | |
| 2 | 🇦🇺 AUD | +0.3061 | 5位 ⬆ | |
| 3 | 🇨🇦 CAD | +0.1193 | 1位 ⬇ | |
| 4 | 🇨🇭 CHF | -0.0974 | 7位 ⬆ | |
| 5 | 🇳🇿 NZD | -0.1711 | 4位 → | |
| 6 | 🇬🇧 GBP | -0.1856 | 2位 ⬇ | |
| 7 | 🇺🇸 USD | -0.5434 | 3位 ⬇ | |
| 8 | 🇪🇺 EUR | -0.5545 | 6位 ⬇ |
| 順位 | ペア | 変化率 | 方向 |
|---|---|---|---|
| 1 | JPY/NZD | +1.153% | JPY首位 / NZD5位 |
| 2 | JPY/CHF | +1.098% | JPY全方位高 / CHF回復 |
| 3 | JPY/CAD | +0.840% | JPY急騰 / CAD前週首位 |
| 4 | JPY/AUD | +0.741% | JPY急騰 / AUD急回復中 |
| 5 | AUD/NZD | +0.391% | AUD急回復 / NZD5位 |
| 順位 | ペア | 変化率 | 方向 |
|---|---|---|---|
| 最下位 | USD/JPY | -1.455% | USD急落 / JPY首位 |
| -2 | EUR/JPY | -1.447% | EUR最弱 / JPY首位 |
| -3 | GBP/JPY | -1.152% | GBP急落 / JPY首位 |
前週最弱(8位)だった円が今週首位(1位)に7ランクの大逆転。強弱指数+1.1264は今年最高水準であり、USD/JPYが前週159.36円から157.04円へ-1.455%の急落を記録しました。主因として考えられるのは、ゴールデンウィーク(4/29昭和の日〜5/5こどもの日)を前にした本邦機関投資家のポジション調整(ドル売り円買い戻し)と、米GDP速報値・PCEデフレーターの予想下振れによるFRB利下げ観測の再燃です。前週「160円台回復」が現実味を帯びていたUSD/JPYは、一週間でSMA25・50・100を三本まとめて割り込む大幅調整となりました。
前週3位(+0.1879)だった米ドルが今週7位(-0.5434)に4ランク急落。振り子相場の典型パターンが再発動した格好です。USD/JPY(-1.455%)、USD/AUD(-0.748%)、USD/CAD(-0.588%)、USD/CHF(-0.387%)と対円以外でも全方位的に売られました。背景には、4月末に発表された米GDP速報値の予想比下振れとPCEデフレーターの軟化があり、FRBの利下げ観測が再燃。前週「USDの5ランク大逆転」の翌週に再び7位に急落するというパターンは、現在のFX市場がいかに短期的なセンチメントに支配されているかを示しています。
前週5位(-0.1372)からAUDが2位(+0.3061)に3ランク急回復しました。AUD/NZD(+0.391%)、AUD/CHF(+0.375%)、AUD/CAD(+0.196%)と対NZD・CHFで特に優位を示しており、商品通貨グループ内ではAUDがCAD・NZDを凌駕する構図です。週次チャートレポート(W18)ではAUD/USDが75日高値に到達し真のパーフェクトオーダーを確立したとされており、テクニカル面でもAUDの優位性が示されています。RBAの利上げ余地への期待と中国経済の持ち直しが追い風となりました。
前週最弱(8位、-0.3649)から首位(1位、+1.1264)へ7ランクの大逆転。強弱指数+1.1264は今年最高水準であり、変化率TOP4をJPY/NZD(+1.153%)、JPY/CHF(+1.098%)、JPY/CAD(+0.840%)、JPY/AUD(+0.741%)がすべて独占する「全方位型JPY高」となりました。USD/JPYは前週159.36円から157.04円まで-1.455%の急落でSMA25・50・100を三本割れ。EUR/JPY(-1.447%)、GBP/JPY(-1.152%)も大幅下落し、JPY/NZD(+1.153%)が今週全28ペア中最大の上昇率を記録しました。
前週5位(-0.1372)から2位に3ランク急回復し、先々週の急落(首位→5位)から2週目で上位に返り咲きました。AUD/NZD(+0.391%)が今週5位の上昇率を記録し、AUD/CHF(+0.375%)、AUD/CAD(+0.196%)と商品通貨・欧州安全通貨に対して幅広く優位を示しています。週次チャートレポートではAUD/USDが75日高値到達・真のパーフェクトオーダー確立という重要なテクニカルシグナルが確認されており、チャート面でもAUD強さの根拠が示されました。ただし対JPYでは(JPY/AUD +0.741%)、円高の波に飲み込まれた格好です。
前週首位(+0.3826)から3位(+0.1193)に後退。指数はプラス圏を維持しており、前週より縮小しながらも「首位陥落」とはいえ上位に踏みとどまっています。JPY/CAD(+0.840%)では円に3ランク差で敗れましたが、AUD/CAD(+0.196%)でも豪ドルにわずかに劣後。一方でCAD/CHF(+0.214%)、CAD/NZD(+0.198%)と欧州系・オセアニア系通貨に対しては優位を保っています。WTI原油が95ドル台を維持できているかが今週のCAD下落の緩衝材となっています。
前週7位(-0.2589)から4位(-0.0974)に3ランク急回復。マイナス圏ではあるものの、前週より大幅に改善しました。USD/CHF(-0.387%)でスイスフランがドルに対して優位に立ち、EUR/CHF(-0.408%)ではユーロに対しても上昇。JPY/CHF(+1.098%)では円急騰の波に飲み込まれましたが、対ドル・ユーロ・GBPの安全通貨需要が回復しています。リスクオン環境(VIX16台)にも関わらずCHFが回復した点は、「ドル安に伴う相対的なスイスフラン高」という構図で説明できます。
前週4位(+0.1320)から5位(-0.1711)に1ランク下落し、プラス圏からマイナス圏に転落しました。JPY/NZD(+1.153%)が今週全28ペア中最大の上昇率(円高側)となり、対円での損失が最大。AUD/NZD(-0.391%)でも豪ドルに劣後しており、商品通貨グループ内ではAUD>CAD>NZDという序列が確立されています。CHF/NZD(-0.105%)、GBP/NZD(-0.011%)では比較的善戦しているものの、指数はマイナス圏に転落しました。
前週2位(+0.2936)から6位(-0.1856)に4ランク急落。プラス圏からマイナス圏に転落し、振り子相場の典型パターンが再発動しました。GBP/JPY(-1.152%)は今週全28ペア中下から3番目の下落率を記録し、EUR/GBP(-0.333%)でもユーロにポンドが劣後するという欧州通貨内の逆転が発生。GBP/AUD(-0.408%)でも豪ドルに大きく劣後しています。一方でGBP/CHF(-0.105%)は小幅下落にとどまっており、スイスフランとのパリティは均衡しています。
前週3位(+0.1879)から7位(-0.5434)に4ランク急落。2週前の最弱8位→前週3位大逆転の翌週に再び下位に転落するという、「ドルの乱高下パターン」が今週も継続しました。USD/JPY(-1.455%)が今週全28ペア中最大の下落率を記録し、USD/AUD(-0.748%)、USD/CAD(-0.588%)、USD/EUR(-0.012%)と対円・対商品通貨で全面安の展開。米GDP速報値(4/30)の予想比下振れとPCEの軟化がFRBの利下げ観測を再燃させ、ドル売りが加速しました。
前週6位(-0.2351)から最弱(8位、-0.5545)に転落。強弱指数-0.5545はUSD(-0.5434)をわずかに下回り8通貨中最低となりました。EUR/JPY(-1.447%)が今週全28ペア中下から2番目の下落率を記録し、EUR/AUD(-0.768%)、EUR/CAD(-0.584%)、EUR/CHF(-0.408%)と全方位的に売られています。EUR/GBP(-0.333%)ではポンドに劣後し、欧州通貨の中でも最弱という状況。ECBが6月の追加利下げを事実上示唆しており、「低金利・低成長・低インフレ」というユーロの弱さの構造的要因が改めて意識された週でした。
JPY(1位+1.1264)とAUD(2位+0.3061)がそろって上位を占め、アジア太平洋グループが今週の最強グループを形成しました。NZD(5位-0.1711)だけがマイナス圏に沈んでいますが、グループ全体の平均はプラス圏(+0.35)です。ただし、JPYの強さは「ゴールデンウィーク前の特殊な需給」と「米経済指標の弱さによるドル安」の二重の恩恵を受けており、来週のゴールデンウィーク明けは需給が正常化する可能性があります。AUDの強さはよりファンダメンタルズに裏付けされた上昇です。
CAD(3位+0.1193)とUSD(7位-0.5434)で大きな差が生じ、北米通貨が再び二極化しました。前週は「北米一体化」(CAD1位・USD3位)という共闘体制でしたが、今週はUSDの急落によってCADとの指数差が0.66ポイントまで拡大。USD/CAD(-0.588%)でもカナダドル高が進んでいます。CADは原油価格の安定(WTI95ドル台維持)を背景に上位を維持している一方、USDは米経済指標の弱さで売られるという「商品通貨CAD vs 経済指標依存USD」の構図が鮮明です。
CHF(4位-0.0974)が前週7位から4位に急回復した一方、GBP(6位-0.1856)とEUR(8位-0.5545)は下位に沈み、欧州グループの中でもCHFが独り勝ちの構図です。EUR/GBP(-0.333%)ではユーロがポンドを上回る弱さを示し、CHF/GBP(GBP/CHF -0.105%)ではCHFがGBPをわずかに上回っています。ECBの利下げ観測(EUR)とBOEの利下げ懸念(GBP)が欧州通貨を全体として圧迫する中、スイスフランはドル安の恩恵を受けて相対的に浮上しています。