株式市場が歴史的高値圏に到達。日経平均は週間+4.88%(+3,009円)の急騰で66,429円の100日間新高値を更新、NYダウも51,094ドルの新高値でレンジ内99.0%。VIXは15.32まで急低下しレンジ内4.3%の極端な低水準に達しました。一方でWTI原油は週間-8.9%・月間-16.5%の大暴落で87ドル台へ沈み、インフレ懸念は完全に後退。米10年利回りも4.45%まで低下。FXではUSD/JPY(159.249円)ほかクロス円4ペアが真のパーフェクトオーダー、AUD/USDも真のPOに復帰しリスクオンを裏付け。一方でBTC(-4.4%)・ETH(-3.9%)は続落し、暗号資産だけがリスクオンから取り残される構図が鮮明になりました。
日経平均は64,693円で週間+4.878%(+3,009円)の大幅急騰。週間高値では66,429円と100日間新高値を大きく更新し、6万6千円台に到達しました。終値は64,693円で週末に小幅利確(前日比-306円)が入ったものの、レンジ内位置は89.3%と高水準を維持。月間では+8.334%(+4,977円)と、3月の安値圏(50,199円)からの上昇率は約+29%に達しています。SMA25(61,598円)・SMA50(58,062円)を大きく上回り、SMA25乖離率は+5%超。週間始値61,913円から66,429円までの上昇は今年屈指の強さでした。
NYダウは51,032ドルで週間+1.485%(+747ドル)と続伸。週間高値51,094ドルは100日間新高値を更新し、終値も51,032ドルと高値圏での引けとなりました。レンジ内位置は99.0%と100日間のほぼ最高値水準に到達。SMA25(49,776ドル)・SMA50(48,568ドル)を大きく上回り、月間では+2.780%(+1,380ドル)と堅調です。2週連続で100日新高値を更新する強い上昇基調で、51,000ドルの大台にも乗せました。
米10年国債利回りは4.45%で週間-2.9%(-0.13ポイント)と低下。先週の4.56%から下落し、レンジ内位置は68.0%と先週の82.4%・2週前の99.4%から大きく沈静化しました。WTI原油の大暴落(月間-16.5%)でインフレ懸念が完全に後退したことが背景です。SMA25(4.46%)・SMA50(4.39%)の付近まで戻し、利回り急騰局面が一服。月間ではまだ+1.435%(+0.06ポイント)とわずかにプラスを維持しています。
VIX指数は15.32で週間-8.263%(-1.38ポイント)の急低下。先週の16.70から15台前半まで沈み、週間安値は15.22。レンジ内位置は4.3%と100日間レンジのほぼ最低水準に達しました。100日間安値14.43に迫る極端な低さで、3月の35台からは半分以下です。SMA25(17.34)・SMA50(19.95)は大きく上方にあり、VIXの低下基調が極まっています。月間では-9.829%(-1.67ポイント)。市場の警戒感がほぼ消失した「完全リスクオン」状態です。
ビットコインは11,694,667円で週間-4.429%(-541,999円)の続落。3週連続の下落で、1,170万円割れの水準まで後退しました。週間高値12,421,224円から週間安値11,559,959円まで下落する弱い形。SMA25(12,377,658円)・SMA50(12,241,687円)の両方を大きく下回り、レンジ内位置は60.3%と先週の66.6%から低下。月間では-7.459%(-942,619円)と大きなマイナスです。日経・NYダウが新高値を更新する中でBTCが続落しており、「株高・暗号資産安」の対照が一段と鮮明になりました。
イーサリアムは320,591円で週間-3.868%(-12,900円)の続落。3週連続の下落で、32万円台前半まで後退しました。週間高値340,510円から週間安値313,577円まで下落。SMA25(346,249円)・SMA50(357,047円)の両方を大きく下回り、月間では-12.051%(-43,926円)と二桁マイナスが継続しています。レンジ内位置は36.1%と先週の38.8%から低下。BTC(-4.4%)と並んで暗号資産の弱さが目立ち、株式市場の好調とは完全に逆行しています。
WTI原油は87.76ドルで週間-8.915%(-8.59ドル)の大暴落。週間始値98.00ドルから週間安値86.35ドルまで一気に下落し、87ドル台で引けました。月間では-16.475%(-17.31ドル)という大幅マイナスで、わずか2週前の106ドル超えから急転直下です。SMA25(98.93ドル)・SMA50(97.87ドル)を大きく下回り、レンジ内位置は50.2%とちょうど100日レンジの中間まで低下。先々週「+10.5%急騰でインフレ懸念」だった原油が、わずか2週で-15%超下落し、インフレ懸念が完全に消滅しました。
金は4,569.9ドルで週間+0.663%(+30.1ドル)と小幅反発。週間安値4,363.5ドルまで下落する場面もありましたが、週間高値4,627.1ドルまで戻し、4,569.9ドルで引けました。SMA25(4,598.09ドル)にほぼ並ぶ水準で、SMA50(4,630.46ドル)は依然として上方。レンジ内位置は31.6%と先週の28.3%からわずかに改善しました。月間では-0.971%(-44.8ドル)と小幅マイナスを維持。利回り低下が金の追い風になりつつありますが、本格回復にはSMA50回復が必要です。
銀は75.58ドルで週間-1.085%(-0.83ドル)の小幅続落。週間高値77.50ドル、安値71.97ドルと週内の振れ幅は大きめでした。SMA25(77.30ドル)はわずかに上方、SMA50(75.82ドル)はほぼ同等水準で、銀は移動平均線が密集するゾーンで揉み合う展開が続いています。レンジ内位置は24.1%と先週の24.6%からほぼ横ばい。月間では+2.789%(+2.05ドル)とプラスを維持しており、金とは異なる動きです。
白金は1,922.9ドルで週間-1.647%(-32.2ドル)の続落。週間高値1,948.7ドル、安値1,885.2ドルで、SMA25(1,990.88ドル)・SMA50(1,991.77ドル)の両方が大きく上方にあります。レンジ内位置は9.7%と先週の10.6%からさらに低下し、100日間レンジの最低圏に沈みました。75日間安値1,822.5ドルまであと約5%の距離で、月間では-2.835%(-56.1ドル)と続落。貴金属の中でも白金が最も弱く、底値模索が続いています。
上海総合は今週の終値データが取得できていません(祝日等による休場の可能性)。参考として週間始値4,126.34・週間高値4,153.88・週間安値4,055.83のレンジ内で推移しており、4,100台での揉み合いが続いていたとみられます。インドSENSEX(75,868、データ日:5/27)は週間+0.729%(+549ポイント)と小幅反発。週間高値76,627、安値74,997で、SMA25(76,379)・SMA50(76,017)はともに上方に位置します。レンジ内位置は30.1%と先週の27.0%からわずかに改善しましたが、月間では-1.325%(-1,019ポイント)とマイナスを維持。先進国株式(日経・NYダウ)の新高値更新に対して、新興国株式は引き続き出遅れの構図です。
チャートをざっくり3グループに分けると——
🟢 上昇トレンド/今週上昇:日経平均(+4.88%・66,429円の100日新高値)、NYダウ(+1.49%・51,094ドル新高値・レンジ内99.0%)、VIX急低下(15.32・レンジ内4.3%)、USD/JPY(全SMA上・真のPO圏)、CHF/JPY・AUD/JPY・GBP/JPY・EUR/JPY(クロス円4ペア真のPO)、AUD/USD(真のPO復帰)、NZD/USD(+2.35%急騰・全SMA上復帰)、米10年利回り低下(4.45%・-0.13pt)、Gold(+0.66%反発)
🔴 下降・調整中:WTI原油(-8.92%大暴落・月間-16.5%)、BTC(-4.43%・3週連続続落・月間-7.5%)、ETH(-3.87%・月間-12.1%)、白金(-1.65%・レンジ内9.7%最低圏)、Silver(-1.09%)、EUR/USD(全SMA下3週連続)、EUR/GBP・EUR/AUD(下降PO継続)、USD/CHF(-0.50%)
🟡 方向感を探っている:GBP/USD(混在・小幅高)、USD/CAD(混在)、EUR/CHF(混在へ)、CAD/JPY(上昇PO維持)、インドSENSEX(+0.73%小幅)、上海総合(データ休場)
ひと言でまとめると、「日経66,429円・NYダウ51,094新高値・VIX15.3──原油-16.5%暴落でインフレ懸念消滅、完全リスクオンだが暗号資産だけ取り残される」という週でした。WTI原油の大暴落(月間-16.5%)がインフレ懸念を一掃し、米10年利回りの低下・株高・VIXの歴史的低水準という「理想的なリスクオン」が完成。日経・NYダウがともに新高値を更新し、円絡みクロス円も真のパーフェクトオーダーが揃いました。一方でBTC・ETHが3週連続で続落しているのは、資金が暗号資産から株式へローテーションしている可能性を示唆します。VIX15台・レンジ内4.3%の極端な楽観には、突発的な調整への警戒も必要です。来週は日経の66,429円突破の定着と、暗号資産が株高に追随するか乖離が続くかが焦点です。
ドル円は159.249円で週間+0.059%(+0.094円)とほぼ横ばい。先週の159.155円からわずかに上昇し、159円台での安定推移が続いています。SMA25(158.373円)・SMA50(158.798円)・SMA100(157.658円)・SMA200(155.016円)の4本すべてを上回る位置を維持し、4本のSMA位置がすべて「上」の真のパーフェクトオーダー圏に到達しました。SMA配列は依然として混在(SMA50>SMA25の逆転が残る)ですが、価格はすべてのSMAの上で安定。SMA200からの乖離率は+2.731%、SMA100乖離率は+1.009%。週間値幅は158.75〜159.653円とタイトなレンジでした。
今週のクロス円は4ペアすべてが真のパーフェクトオーダーという強い円安の構図に到達しました。CHF/JPY(203.928円、週間+0.571%)は2週連続の真のPOで、SMA25(202.030円)・SMA50(201.801円)・SMA100(201.173円)・SMA200(195.951円)の4本すべてを上回り、SMA200乖離率+4.071%と最も強い形。AUD/JPY(114.357円、+0.870%)も真のPOに復帰し、SMA25(113.747円)回復で4本上を達成。GBP/JPY(214.270円、+0.230%)も真のPOに到達、先週のSMA25回復目前から完全に4本上に。EUR/JPY(185.655円、+0.536%)は真のPOに復帰、SMA25(185.064円)・SMA50(185.229円)を回復しました。USD/JPYを含めると、円絡み5ペアすべてが真のPO圏という全面円安です。
EUR/USDは1.1662で週間+0.490%(+0.0057ドル)と反発。先週の1.1605から戻したものの、SMA25(1.1686)・SMA50(1.1665)・SMA100(1.1698)・SMA200(1.1681)の4本すべてを下回る位置が3週連続で続いています。各SMAとの乖離は-0.2〜-0.3%程度と僅差で、SMA配列は混在。週間高値1.1688はSMA25にほぼ並ぶ水準まで戻しており、4本のSMAが1.166〜1.170に密集する「収束ゾーン」での攻防が続いています。上抜けか下抜けかの分岐点にあります。
GBP/USDは1.3456で週間+0.176%(+0.0024ドル)と小幅続伸。先週の急落(-2.27%)→反発(+0.81%)からさらに小幅に戻し、SMA50(1.3445)・SMA200(1.3421)を上回る一方、SMA25(1.3498)・SMA100(1.3475)は上方に位置するという混在の構造です。SMA配列も混在で、方向感は定まっていません。週間高値1.3509はSMA25に届く水準まで戻しています。ポンドは先週まで「全方位安→反発」と荒い値動きが続いており、75日間高値1.3661からは後退した位置です。
資源国通貨が今週そろって反発しました。AUD/USD(0.7186、週間+0.791%)は真のパーフェクトオーダーに復帰。先週割り込んでいたSMA25(0.7184)を回復し、SMA50(0.7104)・SMA100(0.7043)・SMA200(0.6808)の4本すべてを上回りました。SMA200乖離率は+5.552%。NZD/USD(0.5989、週間+2.354%の急騰)が今週のFX最大の上昇。SMA25(0.5898)・SMA50(0.5858)・SMA100(0.5893)・SMA200(0.5837)の4本すべてを上回る「全SMA上」に復帰しました。SMA200乖離率は+2.608%。SMA配列は混在ですが、先週のSMA200のみ上の弱い構造から大きく改善しています。
USD/CHF(0.7807、週間-0.503%)は反落し、SMA25(0.7837)・SMA50(0.7868)・SMA100(0.7836)・SMA200(0.7912)の4本すべてを下回る位置に戻りました。先週の全SMA上回復から一転、CHF高が再び優勢に。USD/CAD(1.3793、-0.173%)は小幅安ながらSMA25(1.3706)・SMA50(1.3753)・SMA100(1.3722)を上回り、SMA200(1.3812)のみ下方という位置。SMA配列は混在です。EUR/CHF(0.9103、-0.009%)はほぼ横ばいで、4本のSMAすべてを下回る位置を維持していますが、SMA配列は下降POから混在に変化しました。
EUR/GBP(0.8660、週間+0.306%)は小幅高ですが、SMA50(0.8676)・SMA100(0.8681)・SMA200(0.8703)を下回り、SMA25(0.8657)のみ上方という下降パーフェクトオーダーを維持。EUR/AUD(1.6220、-0.301%)も4本のSMAすべてを下回る下降パーフェクトオーダーが継続し、SMA200乖離率-5.585%とEUR/AUDの弱さが鮮明です。CAD/JPY(115.409円、+0.235%)はSMA25(115.539円)・SMA50(115.456円)をわずかに下回るものの、SMA100(114.883円)・SMA200(112.241円)は上方で、SMA配列は上昇POを維持しています。