前週からの株式回復が加速し、株式が歴史的急騰した1週間。日経平均は週間+7.92%(+5,230円)の急騰で71,953円の100日新高値、NYダウも52,281ドルの新高値を更新。VIXは16.40と落ち着いた水準を維持しました。一方でコモディティと暗号資産は崩落が継続──WTI原油は週間-9.8%・月間-20.6%で76ドル台へ、貴金属も総崩れ(Gold月間-8.1%・Silver月間-15.1%・Platinum月間-14.7%(レンジ内2.2%))、BTC・ETHは月間-12%前後で低迷。FXはドル全面高が加速し、USD/JPYが161円台で真のパーフェクトオーダー、EUR/USDは下降パーフェクトオーダーに転落。「株とドルだけが強く、それ以外は弱い」二極化が鮮明になりました。
日経平均は71,250円で週間+7.922%(+5,230円)という歴史的急騰。週間高値71,953円で100日間新高値を大きく更新し、7万円の大台を突破しました。レンジ内位置は96.7%、月間では+12.490%(+7,911円)の大幅上昇です。SMA25(65,731円)・SMA50(62,605円)を大きく上回り、SMA25乖離率は+8%超。週間始値66,783円から71,953円までの上昇幅は約5,200円で、3月の安値圏(50,559円)からは約+41%という驚異的な水準に達しています。
NYダウは51,565ドルで週間+1.408%(+716ドル)と続伸。週間高値52,281ドルは100日間新高値を更新し、52,000ドル台に到達しました。終値は51,565ドルでレンジ内位置は90.1%。SMA25(50,727ドル)・SMA50(49,940ドル)を上回り、月間では+3.110%(+1,555ドル)と堅調です。前週の新高値後の調整から立ち直り、再び高値を切り上げる強い展開。日経ほどの急騰ではないものの、着実に上値を追っています。
米10年国債利回りは4.49%で週間-1.08%(-0.05ポイント)と小幅低下(データ日:6/12)。先週の4.54%から戻し、レンジ内位置は72.6%。SMA25(4.51%)・SMA50(4.51%)にほぼ並ぶ水準で、方向感は中立的です。月間では+0.583%(+0.03ポイント)とほぼ横ばい。WTI原油の暴落(月間-20.6%)でインフレ懸念が後退するなか、利回りも高止まりしつつ落ち着きを取り戻しています。
VIX指数は16.40で週間-15.638%(-3.04ポイント)の低下(データ日:6/18)。2週前の21.51という「リスクオフ・ショック」水準から一段と低下し、16台まで落ち着きました。週間安値は15.77で、レンジ内位置は6.1%と低水準。SMA25(17.46)・SMA50(17.79)を下回り、株式市場の急騰と整合的です。月間では-2.148%(-0.36ポイント)。前々週の急騰は一時的なスパイクだったことが完全に確認され、市場は落ち着きを取り戻しています。
ビットコインは10,352,617円で週間-1.509%(-158,583円)と小幅続落(データ日:6/20)。リスクオフ・ショック時の大暴落からは下落ペースが大きく鈍化し、1,000万円台を回復・維持しています。週間高値10,770,730円、安値10,038,326円。SMA25(10,637,132円)・SMA50(11,550,672円)は依然として上方にあり、レンジ内位置は25.3%。月間では-11.891%(-1,397,193円)と二桁マイナスが続いています。株式が歴史的急騰するなかでも暗号資産は戻りが鈍く、リスクオン相場から取り残された状態が続いています。
イーサリアムは280,568円で週間+1.702%(+4,694円)と小反発(データ日:6/20)。安値圏で下げ止まり、28万円台まで戻しました。週間高値295,981円、安値269,530円。SMA25(287,178円)・SMA50(320,008円)は上方にあり、レンジ内位置は26.4%。月間では-12.791%(-41,150円)と二桁マイナスが続いています。BTCと同様、暴落は一服したものの本格反発には至っておらず、リスクオン相場から取り残された状態です。
WTI原油は76.54ドルで週間-9.826%(-8.34ドル)の崩落継続(データ日:6/19)。80ドルの大台を割り込み、76ドル台まで下落しました。週間安値は73.58ドル。月間では-20.560%(-19.81ドル)という記録的な暴落で、わずか1ヶ月余り前の106ドル超えから-28%以上の下落です。SMA25(90.65ドル)・SMA50(93.89ドル)を大きく下回り、レンジ内位置は26.4%。中東地政学リスクの後退と需給緩和観測が、原油価格を急速に押し下げています。
金は4,172.9ドルで週間-0.999%(-42.1ドル)と続落(データ日:6/19)。週間高値4,377.0ドルから週間安値4,138.7ドルまで下落し、4,100ドル台前半まで沈みました。SMA25(4,394.10ドル)・SMA50(4,545.92ドル)を大きく下回り、レンジ内位置は9.1%と100日間の下位圏。月間では-8.082%(-366.9ドル)と大きなマイナスです。ドル全面高と利回りの高止まりが、金の重荷となり続けています。100日間安値は4,031.0ドルまで切り下がりました。
銀は64.91ドルで週間-4.346%(-2.95ドル)の続落(データ日:6/19)。週間高値70.95ドルから週間安値63.35ドルまで一気に下落し、65ドル割れの水準まで沈みました。SMA25(71.90ドル)・SMA50(75.03ドル)を大きく下回り、レンジ内位置は6.3%。月間では-15.055%(-11.50ドル)と二桁の大幅マイナスです。金(-1.0%)以上に下落率が大きく、工業需要を持つ銀がリスク資産的に売られ続けています。
白金は1,668.2ドルで週間-2.399%(-41.0ドル)の続落(データ日:6/19)。週間安値1,647.0ドルが100日間安値そのもので、レンジ内位置は2.2%と最安値圏に張り付いています。SMA25(1,844.12ドル)・SMA50(1,943.34ドル)を大きく下回り、月間では-14.674%(-286.9ドル)と大幅マイナス。100日間安値は1,647.0ドルまで切り下がりました。貴金属3品目(Gold・Silver・Platinum)すべてが月間二桁前後のマイナスで、貴金属セクター全体の崩落が続いています。
上海総合(4,090.48、データ日:6/18)は週間+2.595%(+103.47ポイント)と反発。週間高値4,117.45まで上昇し、SMA25(4,080.72)・SMA50(4,084.33)を上回りました。レンジ内位置は63.7%、月間では+0.324%とプラスを維持。インドSENSEX(76,803、データ日:6/19)も週間+1.688%(+1,275ポイント)と反発し、SMA25(75,276)を上回りました。レンジ内位置は36.7%、月間では+2.154%(+1,620ポイント)とプラスに転じています。先進国株式の急騰に連れて、新興国株式もリスクオンに復帰しました。
チャートをざっくり3グループに分けると——
🟢 上昇したもの(株とドル):日経平均(+7.92%・71,953円の100日新高値・月間+12.5%)、NYダウ(+1.41%・52,281ドル新高値)、上海総合(+2.60%)、インドSENSEX(+1.69%)、VIX低位安定(16.40)、USD/JPY(+0.67%・161円台・真のPO)、USD/CAD(+1.22%・75日高値)、USD/CHF(+1.24%・75日高値)、EUR/CHF(+0.37%)
🔴 下落・崩落したもの(コモディティ・暗号資産・非ドル通貨):WTI原油(-9.83%・月間-20.6%)、Silver(-4.35%・月間-15.1%)、Platinum(-2.40%・レンジ内2.2%最安値圏)、Gold(-1.00%・月間-8.1%)、BTC(-1.51%・月間-11.9%)、GBP/USD(-1.26%・全SMA下)、NZD/USD(-1.60%)、EUR/USD(-0.85%・下降PO)、EUR/GBP・EUR/AUD(下降PO)、クロス円各種
🟡 方向感を探っている:ETH(+1.70%小反発も月間-12.8%)、米10年利回り(4.49%・小幅低下)、AUD/USD(-0.49%・SMA200のみ上)、CAD/JPY(混在)
ひと言でまとめると、「株が歴史的急騰──日経+7.9%・71,953円の新高値、VIXは低位安定。だが原油-20%・貴金属・暗号資産は崩落継続、ドル全面高でドル円161円台の真のPO」という週でした。株式は日経が7万円を突破、NYダウも新高値を更新と絶好調。しかしコモディティ(原油・貴金属)と暗号資産の崩落は続いており、「株とドルだけが強く、それ以外は弱い」という二極化が一段と鮮明になりました。特にWTI原油の月間-20.6%、白金のレンジ内2.2%は、コモディティセクターの深刻な弱さを物語ります。ドル円は161円台で真のパーフェクトオーダーを維持し、節目160円を完全に上抜けました。来週は日経7万円台の定着、ドル円の介入警戒ゾーン(161〜162円)での値動き、そしてコモディティが底打ちするかどうかが焦点です。
ドル円は161.280円で週間+0.670%(+1.073円)と続伸し、161円台に乗せました。週間高値161.809円は75日間高値を更新し、節目160円を完全に上抜けています。SMA25(159.742円)・SMA50(159.091円)・SMA100(158.174円)・SMA200(155.958円)の4本すべてを上回り、SMA配列も上昇パーフェクトオーダー──真のパーフェクトオーダーを維持しています。SMA200乖離率は+3.413%。ドル全面高とリスクオン回帰(株高)が重なり、ドル円は最も強い形を保っています。
ドル円が161円台へ急伸する一方、クロス円は弱含みでした。CHF/JPY(199.859円、週間-0.548%)はSMA25・SMA50・SMA100の3本を割り込み、SMA200(197.274円)のみ上方という弱い形に。GBP/JPY(213.391円、-0.642%)・EUR/JPY(184.949円、-0.195%)・AUD/JPY(112.982円、+0.097%)はいずれもSMA25・SMA50を下回り、SMA100・SMA200のみ上方という混在の構造です。円は対ドルでは大きく売られた一方、ユーロ・ポンド・資源国通貨がそれ以上に弱かったため、クロス円は方向感を欠く展開となりました。
EUR/USDは1.1473で週間-0.849%(-0.0098ドル)の下落。SMA25(1.1597)・SMA50(1.1665)・SMA100(1.1671)・SMA200(1.1674)の4本すべてを下回り、SMA配列も下降パーフェクトオーダーに転落しました。各SMA乖離率は-1.0〜-1.7%まで拡大し、明確な下降トレンド入り。週間安値1.1422は75日間安値1.1414に肉薄しており、1.14割れが視野に入っています。ドル全面高の最大の受け皿として、ユーロが大きく売られた週でした。
GBP/USDは1.3237で週間-1.264%(-0.0169ドル)の大幅下落。SMA25(1.3405)・SMA50(1.3467)・SMA100(1.3452)・SMA200(1.3414)の4本すべてを下回り、SMA25乖離率は-1.254%。週間安値1.3164は75日間安値1.3161にほぼ並びました。ポンドはドル全面高のなかで明確に売られ、1.32台前半まで下落。SMA配列は混在ですが、価格は全SMA下の弱い位置にあります。
資源国通貨の下落が続きました。NZD/USD(0.5741、週間-1.602%)はSMA25(0.5855)・SMA50(0.5877)・SMA100(0.5889)・SMA200(0.5834)の4本すべてを下回り、週間安値0.5725は75日間安値0.5686に接近。AUD/USD(0.7014、-0.491%)はSMA25(0.7107)・SMA50(0.7142)・SMA100(0.7083)を割り込み、SMA200(0.6850)のみ上方という位置です。原油をはじめとするコモディティの崩落が、資源国通貨の重荷になっています。SMA配列はAUD/USD・NZD/USDとも混在です。
ドル全面高がこのグループで最も鮮明でした。USD/CAD(1.4156、週間+1.224%)は4本のSMAすべてを上回り、週間高値1.4183は75日間高値を更新。1.41台に乗せました。USD/CHF(0.8065、+1.235%)も全SMA上で、週間高値0.8092は75日間高値を更新し、0.80台の大台を回復。SMA25乖離率は+2.0%超。EUR/CHF(0.9253、+0.373%)は4本のSMAすべてを上回り、週間高値0.9264は75日間高値0.9266に肉薄。ユーロはドルには負けたものの、スイスフランに対しては上昇しました。
EUR/GBP(0.8663、週間+0.430%)は小幅高ですが、SMA100(0.8675)・SMA200(0.8702)を下回り、SMA配列は下降パーフェクトオーダーを維持。EUR/AUD(1.6355、-0.386%)もSMA100(1.6477)・SMA200(1.7063)を下回る下降パーフェクトオーダーが継続しています。CAD/JPY(113.938円、-0.500%)はSMA25(115.060円)・SMA50(115.425円)・SMA100(115.049円)の3本を割り込み、SMA200(112.837円)のみ上方という混在に後退。原油安によるCAD安が背景です。