2026年7月6日(月)〜 7月11日(土)

今週の相場をチャートで振り返る

市場の楽観が極まった1週間。VIXは週間-6.9%・月間-32.4%15.03まで低下し、レンジ内位置0.3%という極端な水準に到達しました。日経平均は週間-1.70%と3週連続の続落ながら下げ幅は縮小し、金曜は+1.2%反発。NYダウは週間高値53,289ドルの新高値をつけたあと小反落しましたが高値圏を維持。先週まで崩落していた暗号資産は続伸(BTC+2.0%・ETH+1.5%で月間+8.8%)、WTI原油も週間+4.0%で70ドル台を回復しました。FXはドル高が継続し、USD/JPYは真のパーフェクトオーダーを維持、GBP/JPYが75日高値218.008円を更新してポンドが全面高、EUR/USD・EUR/GBPは下降パーフェクトオーダーが続いています。先週指摘した「極端な低VIXは突発調整の前触れになりやすい」点が、一段と警戒される水準です。

FX日足チャート 15通貨ペア 移動平均線
🔵 陽線(上昇)/ 🔴 陰線(下落) 移動平均線:緑25日・水色50日・青100日・赤200日
USD/JPY(ドル円) 🚀 真のPO継続──162円台をうかがう、週間高値162.707円

ドル円は161.718円で週間+0.216%(+0.348円)と小幅続伸。週の前半に週間高値162.707円まで上昇し、75日間高値162.84円に接近する場面もありました。終値はやや押し戻されましたが、SMA25(161.354円)・SMA50(159.992円)・SMA100(159.284円)・SMA200(157.102円)の4本すべてを上回り、SMA配列も上昇パーフェクトオーダー──真のパーフェクトオーダーを維持しています。SMA200乖離率は+2.938%。ドル高基調と米10年利回りの上昇(4.57%)が、ドル円を高値圏で支えています。

💡 チェックポイント:真のPOを維持したまま162円台をうかがう強い形。ただし162円台は介入警戒が一段と強まるゾーンで、週間高値からの押し戻しにもその警戒感がにじみます。SMA25(161.354円)が下値サポート。160円割れがない限り、上昇トレンドは継続します。
EUR/JPY・GBP/JPY・AUD/JPY・CHF/JPY 🚀 GBP/JPYが75日高値218.008円──ポンド円が独歩高

クロス円で際立ったのがGBP/JPY(216.688円、週間+0.587%)です。週間高値218.008円75日間高値を更新し、SMA25(214.852円)・SMA50(214.252円)・SMA100(213.459円)・SMA200(210.466円)の4本すべてを上回る上昇パーフェクトオーダーを維持。ポンドの強さが円に対しても表れました。一方、他の3ペアは弱含み。EUR/JPY(184.589円、-0.532%)・AUD/JPY(112.431円、-0.223%)・CHF/JPY(200.000円、-0.428%)はいずれもSMA25・SMA50・SMA100を下回り、SMA200のみ上方という混在の構造です。GBP/JPYとその他のクロス円で、明暗が分かれました。

💡 チェックポイント:GBP/JPYの75日高値更新は、ポンドの全面高(EUR/GBPの75日安値、GBP/USDの堅調)と連動したもの。円絡みではドル円・ポンド円が真のPO/上昇POで強く、ユーロ円・豪ドル円・フラン円は伸び悩むという二極化です。GBP/JPYが218円台を固められるかが注目されます。
EUR/USD(ユーロドル) 📉 下降PO継続──週間-0.19%、1.14台で戻り鈍い

EUR/USDは1.1414で週間-0.185%(-0.0021ドル)と小幅続落。SMA25(1.1459)・SMA50(1.1558)・SMA100(1.1602)・SMA200(1.1645)の4本すべてを下回り、SMA配列も下降パーフェクトオーダーが継続しています。各SMA乖離率は-0.4〜-2.0%で、下降トレンドは変わっていません。先週の小反発(+0.46%)も続かず、1.14台前半で戻りの鈍い展開。ユーロは主要通貨のなかで最も弱い部類が続いています。

⚠️ 注意:下降パーフェクトオーダーが継続し、上値は各SMAに抑えられています。SMA25(1.1459)が直近の戻り抵抗。ここを上抜けない限り、75日安値1.1324・1.13台への下値リスクが残ります。EUR/GBPも75日安値を更新しており、ユーロ全面安の地合いは根強く続いています。
GBP/USD(ポンドドル) 📈 週間+0.38%──全SMA上を回復、1.34台で堅調

GBP/USDは1.3400で週間+0.376%(+0.0050ドル)と続伸。SMA25(1.3313)・SMA50(1.3390)・SMA100(1.3399)・SMA200(1.3395)の4本すべてを上回る位置まで回復し、1.34台で堅調に推移しています。SMA配列は混在ですが、価格が全SMAの上にあるのは先週からの改善。週間高値1.3452まで上昇しました。ポンドはドルに対しても強く、EUR/GBPの下落(75日安値更新)と合わせて、主要通貨のなかで最も強い動きを見せています。

AUD/USD・NZD/USD(資源国通貨) 📈 NZD/USD+0.94%・AUD/USD+0.19%、下げ止まり継続

資源国通貨は下げ止まりが続きました。NZD/USD(0.5765、週間+0.940%)はSMA25(0.5735)を回復しましたが、SMA50(0.5819)・SMA100(0.5840)・SMA200(0.5820)はまだ上方という位置。AUD/USD(0.6952、+0.192%)はSMA25(0.6967)・SMA50(0.7069)・SMA100(0.7064)を下回り、SMA200(0.6874)のみ上方の混在です。原油の反発(+4.0%)が資源国通貨をやや下支えしましたが、各SMAが上方にあり戻りの勢いは限定的。SMA配列は両ペアとも混在です。

EUR/CHF・USD/CAD・USD/CHF 🚀 USD/CHF+0.63%・USD/CAD全SMA上──ドル高が継続

ドル高がこのグループで続きました。USD/CHF(0.8084、週間+0.632%)はSMA25(0.8039)・SMA50(0.7941)・SMA100(0.7898)・SMA200(0.7913)の4本すべてを上回る全SMA上を維持し、0.80台後半で堅調。USD/CAD(1.4152、-0.304%)は小反落しましたが、4本のSMAすべてを上回る全SMA上を継続しています。EUR/CHF(0.9227、+0.479%)も4本のSMAすべてを上回る位置に改善し、SMA配列は混在。ドル高・ユーロ安の構図が、USD/CHF・USD/CADの堅調を支えています。

EUR/GBP・CAD/JPY・EUR/AUD 📉 EUR/GBPが下降PO・75日安値0.8508更新──ユーロ最弱・ポンド最強

EUR/GBP(0.8518、週間-0.562%)はSMA25(0.8602)・SMA50(0.8627)・SMA100(0.8653)・SMA200(0.8688)の4本すべてを下回る下降パーフェクトオーダーを維持し、週間安値0.8508は75日間安値を更新しました。ユーロが最弱、ポンドが最強という構図が最も鮮明に表れたペアです。EUR/AUD(1.6406、-0.373%)はSMA50のみ上方でSMA25・SMA100・SMA200は下方の混在。CAD/JPY(114.235円、+0.513%)はSMA25(114.234円)・SMA200(113.439円)を上回るもののSMA50・SMA100は下方という混在で、原油反発を受けて小幅高となりました。

グローバル市場 コモディティ チャート 直近100日
🔵 陽線(上昇)/ 🔴 陰線(下落) 各銘柄の直近100営業日の値動き
📉 日経平均株価 🔄 週間-1.70%の3週続落も下げ渋り──68,558円、金曜は+1.2%反発

日経平均は68,558円で週間-1.701%(-1,186円)と3週連続の続落。ただし先週の-5.02%からは下げ幅が大きく縮小し、金曜(7/10)は前日比+814円(+1.201%)と反発して引けました。週間安値は66,819円で、週の前半に67,000円を割り込む場面もありましたが、そこから切り返しています。レンジ内位置は80.8%。SMA25(68,223円)を回復し、SMA50(68,697円)にほぼ並ぶ水準です。月間ではまだ+6.822%(+4,378円)とプラスを維持。3週続落とはいえ、下げ止まりの兆しが見えてきました。

💡 チェックポイント:3週続落ながら下げ幅が縮小し、金曜の+1.2%反発で下げ止まりの兆しが出てきました。SMA25(68,223円)を回復した点は前向きなサイン。ただしSMA50(68,697円)が上値抵抗として残り、ここを明確に上抜けられるかが立て直しの鍵。世界的にリスクオンが続くなか、日本株が追随できるかが注目されます。
📈 NYダウ平均 🔄 週間-0.50%の小反落──週間高値53,289ドルの新高値後、高値圏維持

NYダウは52,637ドルで週間-0.497%(-263ドル)と小反落。週間高値では53,289ドル100日間新高値を更新しましたが、その後やや押し戻されました。レンジ内位置は92.1%と高水準を維持。SMA25(51,799ドル)・SMA50(50,898ドル)を上回り、月間では+5.445%(+2,718ドル)と絶好調が続いています。先週のレンジ内100%(新高値引け)からは小反落したものの、高値圏での堅調な推移。日経(-1.70%)とともに小幅安でしたが、依然として米株の強さは際立っています。

📈 米10年国債利回り 🔄 4.57%へ上昇──週間+0.08pt、レンジ内83.9%へ再上昇

米10年国債利回りは4.57%で週間+1.873%(+0.08ポイント)と上昇。週間高値は4.60%で、レンジ内位置は83.9%と先週の56.9%から大きく上昇しました。SMA25(4.48%)・SMA50(4.48%)を上回る水準です。月間では+0.594%(+0.03ポイント)。原油が反発(+4.0%)したことでインフレ懸念がやや戻り、利回りも上昇しました。利回り上昇はドル高(USD/JPYの高値圏維持)を支える一方、株式にはやや重荷となる可能性があります。

😌 VIX指数(恐怖指数) ✅ 15.03へ低下──月間-32.4%、レンジ内0.3%の極端な楽観

VIX指数は15.03週間-6.935%(-1.12ポイント)と一段と低下。週間安値14.96100日間安値を更新し、レンジ内位置は0.3%──直近100日間でほぼ最低の水準に達しました。月間では-32.358%(-7.19ポイント)という大幅低下です。SMA25(17.66)・SMA50(17.36)を大きく下回り、市場の警戒感がほぼ消失した「極端な楽観」状態にあります。株式が高値圏を維持し、暗号資産・原油も反発するリスクオンムードと整合的です。

⚠️ 注意:VIXのレンジ内0.3%・月間-32.4%は、市場が極端に楽観に傾いていることを示します。過去、VIXがこうした極端な低水準に達した後は、何らかのショックで急反発(=株安)に転じるケースが繰り返されてきました。実際、6月にも15台→21台への急騰がありました。楽観が行き過ぎているときこそ、突発的な調整への備えが重要です。
₿ ビットコイン(BTC/JPY) 📈 週間+1.98%続伸──1,038万円、月間もプラス転換

ビットコインは10,381,273円で週間+1.975%(+201,028円)と続伸(データ日:7/11)。先週1,000万円台を回復したあと、今週はさらに上昇し1,038万円まで戻しました。週間高値は10,469,974円。SMA25(10,063,683円)を上回り、SMA100(10,470,010円)に接近しています。レンジ内位置は27.6%と先週の20.6%から改善。月間では+1.992%(+202,765円)とプラスに転換しました。6月の大暴落からの回復基調が続いています。

💡 チェックポイント:2週連続の反発で月間もプラスに転じ、底打ちがより確かなものになってきました。SMA100(1,047万円)が直近の上値抵抗で、これを上抜けるとSMA50(1,006万円)との位置関係が改善し、本格回復への道が開けます。リスクオン継続が追い風です。
⟠ イーサリアム(ETH/JPY) 📈 週間+1.51%続伸──29万円台、月間+8.8%と回復鮮明

イーサリアムは291,419円で週間+1.514%(+4,346円)と続伸(データ日:7/11)。先週の+11.8%大幅反発に続き、今週も上昇して29万円台を回復しました。週間高値296,528円まで上昇。SMA25(274,069円)を大きく上回り、SMA100(284,097円)も上抜けました。レンジ内位置は33.7%と先週の28.8%から改善。月間では+8.822%(+23,624円)と、BTC(+2.0%)を上回る回復ぶりです。リスクオン局面でボラティリティの高いアルトコインが強く買われる流れが続いています。

💡 チェックポイント:ETHは月間+8.8%とBTCを大きく上回る回復。SMA25・SMA100を上抜け、次はSMA50(未表示だが上方)が目標です。6月に月間-25%まで下落した局面からのV字回復で、リスクオン局面での強さが際立っています。ただし振れ幅が大きいため、急反落にも引き続き注意が必要です。
🛢️ WTI原油 📈 週間+3.96%反発──71.41ドル、70ドル台回復も月間-20.7%

WTI原油は71.41ドルで週間+3.960%(+2.72ドル)と反発(データ日:7/10)。先週68ドル台まで下落していたところから切り返し、70ドル台を回復しました。週間高値は76.08ドルまで上昇する場面もありました。ただしSMA25(77.16ドル)・SMA50(87.86ドル)はまだ大きく上方にあり、レンジ内位置は16.6%と低水準。月間では-20.682%(-18.62ドル)と記録的な暴落水準が続いています。急落からの自律反発の域を出ておらず、本格反発にはまだ距離があります。

🥇 金(Gold) 🔄 週間-0.21%──4,104ドル、先週の反発が一服

金は4,104.1ドルで週間-0.209%(-8.6ドル)とほぼ横ばい(データ日:7/10)。先週の+2.66%反発が一服し、4,100ドル台で小動きとなりました。週間高値4,199.7ドル、安値4,053.0ドル。SMA25(4,172.31ドル)・SMA50(4,373.25ドル)はまだ上方にあり、レンジ内位置は9.8%と低水準圏。月間では-0.100%とほぼ横ばいまで戻しています。ドル高・利回り上昇が重荷となる一方、下値も限定的で、安値圏でのもみ合いが続いています。

🥈 銀(Silver) 🔄 週間-1.38%──59.81ドル、60ドル前後でもみ合い

銀は59.81ドルで週間-1.375%(-0.83ドル)と小反落(データ日:7/10)。先週の+6.08%大幅反発から一服し、60ドル前後でのもみ合いとなりました。週間高値62.62ドル、安値57.76ドル。SMA25(63.69ドル)・SMA50(70.48ドル)はまだ大きく上方にあり、レンジ内位置は7.1%と低水準。月間では-7.415%(-4.79ドル)とマイナスを維持しています。金と同様、安値圏での値固めの局面にあります。

⬜ 白金(Platinum) 🔄 週間+0.09%──1,618ドル、安値圏で横ばい

白金は1,618.1ドルで週間+0.093%(+1.5ドル)とほぼ横ばい(データ日:7/10)。先週の+1.29%反発から小動きとなり、1,600ドル台前半で推移しました。週間安値1,576.4ドルをつける場面もありましたが、そこから持ち直しています。SMA25(1,674.10ドル)・SMA50(1,828.28ドル)はまだ大きく上方にあり、レンジ内位置は10.5%。月間では-4.141%(-69.9ドル)とマイナスを維持。貴金属3品目(金・銀・白金)はいずれも先週の反発後、安値圏での値固めに入っています。

🇨🇳 上海総合指数 / 🇮🇳 インド SENSEX 🔄 上海-1.17%で4,000割れ・インドは月間+4.8%と堅調

上海総合(3,996.16、データ日:7/10)は週間-1.174%(-47.48ポイント)と反落し、4,000の大台を割り込みました。SMA25(4,052.48)・SMA50(4,092.25)をともに下回り、レンジ内位置は43.4%。月間では+0.074%とほぼ横ばいです。インドSENSEX(77,569、データ日:7/10)は週間-0.250%(-195ポイント)とほぼ横ばい。週間高値78,665まで上昇する場面もありました。SMA25(76,381)・SMA50(76,088)を上回り、レンジ内位置は46.5%。月間では+4.847%(+3,586ポイント)と堅調です。新興国株はインドが堅調、中国(上海)が軟調とまちまちの展開でした。

📋 今週の全体まとめ

チャートをざっくり3グループに分けると——

🟢 上昇・堅調なもの:WTI原油(+3.96%・70ドル台回復)、BTC(+1.98%・月間プラス転換)、ETH(+1.51%・月間+8.8%)、GBP/JPY(+0.59%・75日高値218.008円)、インドSENSEX(月間+4.8%)、USD/CHF(+0.63%)、NZD/USD(+0.94%)、GBP/USD(+0.38%・全SMA上)、USD/JPY(+0.22%・真のPO)、CAD/JPY(+0.51%)、VIX低下(15.03・レンジ内0.3%)

🔴 下落したもの:日経平均(-1.70%・3週続落も下げ渋り)、EUR/GBP(-0.56%・下降PO・75日安値0.8508)、EUR/JPY(-0.53%)、NYダウ(-0.50%・新高値後の小反落)、CHF/JPY(-0.43%)、EUR/AUD(-0.37%)、USD/CAD(-0.30%)、AUD/JPY(-0.22%)、EUR/USD(-0.19%・下降PO)、Silver(-1.38%)、Gold(-0.21%)、上海総合(-1.17%・4,000割れ)

🟡 方向感を探っている:米10年利回り(4.57%・+0.08pt上昇)、Platinum(+0.09%横ばい)、AUD/USD(+0.19%・SMA200のみ上)

ひと言でまとめると、「VIXがレンジ内0.3%・月間-32%の極限楽観へ──日経は3週続落も下げ渋り、暗号資産・原油は反発継続、ポンドが全面高でGBP/JPY75日高値」という週でした。市場全体の楽観がここ数ヶ月で最も極まり、VIXは100日安値・レンジ内0.3%まで低下。株式は日経・NYダウとも小幅安ながら高値圏を維持し、6月に崩落した暗号資産・原油は反発を続けています。FXではポンドが全面高となり、GBP/JPYが75日高値、EUR/GBPが75日安値と明暗。ユーロは下降パーフェクトオーダーで最弱が続いています。ただし、VIXの極端な低水準は過去に突発的な調整の前触れとなってきた点には、これまで同様に警戒が必要です。来週は日経がSMA50(68,697円)を回復して立て直せるか、NYダウの新高値追いが続くか、そして極端に低いVIXが維持されるか反転するかが焦点です。

※ 本記事は個人による相場チャートの分析まとめです。投資の推奨・助言を目的とするものではありません。投資に関する最終判断はご自身でお願いします。相場は予告なく大きく変動することがあります。余裕資金での投資を心がけましょう。